僕の本は、
『押し付けがましくなく、スッと心に入ってくる』といわれることが多いんだけど、
なんで、そんなふうに言われるのか考えてみたら、それは、カミさんのおかげだって気づいたときがある。
 
かつての僕は自分の価値観が
絶対正しいと思っていたから、
当然、
カミさんも僕の価値観に合わせた方が幸せになると思っていた。
傲慢ひすい時代(笑)
だから、10年ちかくも僕の価値観をことあるごとに押し付けていた。
 
その結果、ケンカが絶えなく
週末は僕は家に帰らなくなるまで不仲になった。
だんだん不仲になっていく僕の価値観ってほんとうに正しいんだろうか?
って大いに疑問が出てきた。

で、最終的に、
価値観は、
正しい、間違いという物差しではかるのではなく、趣味の違いなんだと気付いたんですね。
 
Jポップが好きか、
ジャズが好きか、
演歌が好きか、
単純に趣味の違い。

演歌好きな人に
J-POPが正しいといくら
声を大にしてアピールしてもね(笑)


僕にとって正しいことと
君の正しいことは違う。
 
僕にとって楽しいことと
君が楽しいことは違う。

僕にとって、こうすべきと思ってることと
君がこうすべきと思ってることは違う。

違うから
間違ってるでは
戦争は終わらない。

ほんとは違うから
ゆたかなんだよね。
 
違うから
僕と君はふたりとも
この世界に存在する価値があるんだよね。

だから、
本を書くときも、
こう考えるべきだ!
なんて1ミリも思ってない。

ただ
僕の本はひとり3冊は買うべきだ
とは思ってるけどね(笑)

僕はこういう趣味(ものの見方)をもってるんだけど、楽しいよ〜
そういう気持ちで書いてるよ。

うちのカミさんはね、
僕が洗面所で顔洗ったとき
水がはねて汚れると
めちめちゃ怒るのね。
きれい好きだからさ。
 
で、僕は大ざっぱなO型タイプだから
いつも水びたしになっちゃって
それで毎日叱られていて
ある日、キレちゃったの。
 
『人生でそんなに洗面所は大切なのか!
 もっと大事なことがあるだろ!
  お前は洗面所に取り憑かれてる、
  洗面所モンスタかー!』って。

そしたら、カミさんも
『洗面所は大事に決まってるでしょ!!!!』ってキレて、もう離婚したいって(笑)

でもね、 
うちのカミさんは洗面所をきれいにするのが趣味なんだと気づいたら、僕も趣味のアンティークトイを大事にしてたから、洗面所は大切にしてあげなきゃなと思えたよね(笑)

趣味はみんな違ってみんないいだ。