江戸時代末期

良寛の住む新潟に大地震が襲った。




良寛お尚は

そのとき、友人にあてた手紙で

災難を逃れる方法をこう語っています。






「災難に逢時節には、災難に逢がよく候。

 死ぬ時節には、死ぬがよく候。

 是ハこれ災難をのがるる妙法にて候。かしこ。 良寛」






生老病死はすべての生き物にとって自然なこと。

つまりは、真理なのだから、

真理は受け入れるしかない。


それが災難を逃れる唯一の道だ、と。






2011年3月11日

14時46分




僕は死んだ。




僕は一度死んだ。

そう思って生きていこうと思う。




2011年3月11日

14時47分からの人生はおまけだと思って。






一度死んだと思えば

できないことなど

あるのだろうか……