■「葛藤」






小学校の頃、僕はよくテストの答案を部屋に隠してました。

20点とか30点とかを親に知られたくなかったのです。




でも、勉強できないコって「音楽」「体育」「図工」は得意だったりしますよね。


僕の場合はどうだったか?




オンチだったので音楽はNG。
中学ではマラソン大会で169位(200人中)という事実が示すように運動もNG。


じゃあ最後に残された砦、「図工」は?




はい。実は図工が一番苦手でした。




しかし苦手にもかかわらず、
夏休みの課題の工作は学年でいつも一番に選ばれて学校に飾られたり、


賞をもらったりしてました。



図工☆超苦手にもかかわらず、僕の課題作品だけうまいのはなぜか?


秘密があったんです。




はい。とおちゃんが作ってくれていたからです。




うちのとおちゃんは、まじめで、一切、手を抜けない男。

頼むとめちゃめちゃ上手に作ってしまうのです。








さて、そんな僕が大人になり、妻からなんて言われてるかというと、
「チョー使えない男」です。




プレイステーションの取付、DVDの取付など、

見事なまでに連戦連敗。


腕時計の日にちあわせもいまだにできず

もちろん車も運転できません。




これら僕の敗因は図工にあったと思うんです(笑)

妻から「チョー使えない男」と言われるのは、苦手なことを自分でやってこなかったからだと。




どんなにヘタでもいいから、人に頼らずに自分でやってみる。

自分で試行錯誤し葛藤する。それこそが大事だったんだなと

いまになってわかりました。




図工は、とおちゃんにすべて任せてましたから、
僕、なんにも葛藤してませんでしたから。




その分、とおちゃんは毎年作品作りに葛藤してましたから、


年々レベルが上がっていきました。




小学校6年生のときの夏休みの課題作品は、


ハリウッド映画にでてきてもおかしくないくらいの巨大なダム模型を作ってしまい、


「これは、あきらかにコタロウ君が作ってないよね」とバレバレでした。




結論です。






いま必要なのは、うまくやることではない。運でもない。


いま必要なのは、とことんとことん葛藤する覚悟です。






いつだって進化は葛藤から生まれます。




葛藤を選ぼう。

混沌を選ぼう。


そっちが進化の方向だ!






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■24世紀の国語辞典

□「葛藤」=「進化」

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