「体臭」 「加齢臭」 「頭皮臭」 「足の臭い」
自分のカラダが「臭い」と感じること、
もしくは他人に「臭い」と言われること
特に男性の方は身に覚えがあるのではないかと思います。
女性の場合には、ご主人やお父さんや息子さんなど
体臭が臭いと感じることがあるでしょう
人によっては女性でもそういった悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません
自分や家族のカラダが臭いなんて、嫌ですよね 〜!
今日はそんな「体臭」のメカニズムと
その意外な原因についてのおはなしです。
“ 体臭発生のメカニズム “
体臭発生のメカニズムは
汗や皮脂などが皮膚常在菌によって分解され
悪臭の原因であるガスやアルデヒド・脂肪酸を生成するため人の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の二つの種類があります
この二つのうち特にアポクリン腺から出る汗は独特な臭いを発生することが知られています。
アポクリン腺は脇や股間部に集中している汗腺で
本来異性を引き付ける為のフェロモンとしての働きをする器官だと言われています
一説によるとアポクリン臭は人によってはいい匂いに感じるらしいですね
これは生物学的に強い子孫を残すため
遺伝情報の異なった異性を求める生理現象だということで
(遺伝情報が違う人のアポクリン臭はいい匂いに感じるらしいです)
いい匂いがする異性とは遺伝的に相性が良いという研究結果があったりもします
ただアポクリン腺の臭いはあまり差が無いので体臭の大きな原因となることはありません
エクリン腺からの汗もその構成成分の99%は水で
運動による発汗や体温調節のために分泌する汗のためサラサラしていて臭いの原因にはなりにくいです
つまり、体臭のもっとも大きな発生源となるのは「皮脂」です
皮脂は毛穴内部の皮脂腺から分泌される物質です
皮脂には「脂肪酸」や「トリグリセリド(油脂)」など
そのままでも悪臭の原因になる物質や分解されることでさらに臭いの原因となる物質(アルデヒドなど)を生じるものが含まれているため
この皮脂が多く分泌されると臭い体臭の原因となってしまいます
皮脂は男性ホルモンが多いと分泌されやすくなるので
一般的には女性より男性の方が体臭がきつくなります。
しかし女性の場合でも
生理時に分泌される黄体ホルモンが男性ホルモン同様の働きをするので
そう言った時期には体臭がきつくなります
その他にも皮脂が増える原因はたくさんありますが
今日はその中でも特に大きな原因である「過衛生」について紹介したいと思います
“ 洗えば洗うほど臭くなる「過衛生」とは “
足の臭いや体臭を気にする人は
日頃からカラダを清潔にすることを意識していませんか
足が凄く臭うという人は
こぞって足を必死で洗います
体が臭い人も同じです
「石鹸」を使ってゴシゴシ指の間までしっかり洗っていませんか?
実はこれが一番体臭を発生させる原因になるのです
衛生を求めて洗えば洗うほどに皮脂はたくさん分泌されるようになり
それに伴う臭いが大きくなっていくのです
このような状態を「過衛生」と呼んでいます
そもそも皮脂というのは
皮膚のバリア機能を維持するために必要な物質です
皮膚常在菌が皮脂を分解することで肌表面のバリア機能は保たれ
肌のシステムは正常に保たれています
しかし
石鹸などのような強力な脱脂力を持った洗剤で常に洗い続けると
毎回強力に脱脂されるため皮脂腺が活発化し
どんどん皮脂の分泌が多くなるわけです
皮脂の分泌が多くなると常在菌の餌が増えるのと同じですから
常在菌が大量に繁殖して皮脂を猛烈に分解し
悪臭の原因になる脂肪酸やアルデヒドを大量に生成します
ちなみにカラダで皮脂腺が多い部分は「頭皮」や「顔」、「脇」などで、
実は手のひらや足の裏には皮脂線は存在しません
皮脂腺がないのに足が臭う人が多いのは「雑菌の繁殖」が原因です
これも「石鹸」のような殺菌作用の強い洗剤で洗浄し続けることで
皮膚表面の皮膚常在菌が滅菌され弱酸性条件が保てず
本来は繁殖するはずのない雑菌の温床になってしまうからです
結局のところ
石鹸などのような脱脂力・殺菌力の強い洗剤で
過度な洗浄を何年も続けていくと
本来は発生しないはずの臭いが発生してしまうのです
これが「過衛生」の一つの悪影響であり
現代のほとんどの人がこの状態にあると言っても間違いないないのでしょうか
結局臭いを抑えたかったら
あまり脱脂しすぎないこと
殺菌しすぎないこと
これが一番重要ですね
石鹸でもそこまでゴシゴシやらなければいいので
過度に洗いすぎないことに注意すれば幾分か改善するかもしれません
日本という国はとにかく清潔であることを求めます
外から帰ってきたら石鹸で手を洗え
髪・足・カラダは毎日洗剤で洗え
で、結果どうでしょうか
手を頻繁に洗う主婦のみなさん、手が荒れてませんか
気づきましょう
「清潔」が必ずしも「健康」とは結びつかないということ
衛生的過ぎるということは
体にはむしろ害悪なのです。