委任統治って言葉を知っていますか?
国連の信託統治理事会(現在は停止中)によって定められた、「どの国に所属するかは未定ですが、とりあえず、独り立ちするまで、国連の国々が面倒を見よう」とする地域のことです。
第一次世界大戦後の国際連盟の常任理事国だった日本。
日本も、実はこのような場所を管理していました。第一次世界大戦の敗戦国ドイツの、南太平洋に浮かぶ、いわゆる南洋諸島です。
このドイツ領南洋諸島を管理していたのは日本でしたが、ご存じの通り、日本は第二次世界大戦でアメリカに敗戦。この地ばかりか、それに加え、朝鮮半島、満州、千島列島の択捉より北、樺太の北半分、台湾及び澎湖諸島を失うことになります。
その後、委任統治がしっかり決まる前に、第二次大戦後は、米ソによる冷戦状態に突入。
国際社会は、第三次世界大戦こそなかったものの、資本主義国と社会主義国の対立で、歴史を刻んでいきます。
この時、日本は、1951年に、とりあえず、アメリカ側の国々、いわゆる西側諸国と平和条約を結び、独立します。
ここで、問題となったのが、「択捉より北の千島列島」と「南樺太」です。
実は、この時点では、ソ連が占領していたのですが、正式には「所属未定」となっていて、地図では真っ白なままでした。
※もっとも、択捉以南の北方四島は、日本固有の北海道の一部なのに、ここも不法にソ連に占領されましたが…(現在も解決できていません)
実は、世界にはこの真っ白な地域はけっこうあります。
アフリカの西サハラ、インドとパキスタンの間のカシミール、アルゼンチン沖に浮かぶ、イギリス実効支配中のフォークランド諸島(アルゼンチンでは、マルビナス諸島)、その他諸々・・・。
国同士がもめている地域もあるのですが、第二次世界大戦のどさくさに紛れて持って行かれた南樺太と、千島列島は、もっと議論されるべきだと思います。北方領土どころか、千島列島全体が、ソ連のものでは正式にはなかったはずです。現在ロシアが継いでいる意味はもっとわかりません。
そういえば、南太平洋には、国際連合(いつも書くように、実は連合国)の委任統治領がたくさんありました。
しかし、フランス、イギリス、アメリカなどの委任統治領は、いつのまにか、正式に、イギリス領やアメリカ領というように、その国のものになってしまっています。
こんなことが許されるのでしょうか?
しかし、やはり、「連合国史観」に基づいたこの70年弱、これが世界にルールなのかもしれません。(とっても、悔しいですが…)
ソ連が奪った日本周辺の地域を、取り返す、あるいは、所属をどこにするか話し合うチャンスは、たぶん1991年のソ連が崩壊した時だったのでしょう…。ここを逃したのが本当にもったいなかった!!!
ソ連崩壊後の混乱した2年、実はこの頃の日本国内は、自民党率いる55年体制が崩壊する頃です。
ちょうど、連立政権下で日本が左寄りに傾き、理想論ばかり言って、歴史でも偏った左寄りの頃(自虐史観)の時期と重なってしまいました。
最悪でしたね…。
僕は、個人的に、北方領土どころか、千島列島全体も日本かロシアかわからないと主張すべきだと思います。これくらい言わないと、4つの北方領土は絶対返ってきません。日本の外交と世論は、お人好しすぎますからね…。
もっとも、今世界に対してそんなこと言ったら、「また日本が右傾化している」「軍国化している」と、妙な一致団結されかねません。
結局、本来政治思想の違う国々が、国連の名の下、自分たちの都合のよう制度を崩したくないので、いつまでも、日本をナチスドイツと同じようにして悪者【仮想敵国】にしておかないといけないのです。
ある意味、冷戦の頃は、幸せでしたね。