久しぶりに本ブログに復帰 | 書と歴史のページ プラス地誌

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私の郷里の上越地方(糸魚川市、上越市など旧頸城郡)の歴史・地誌をはじめ、日本列島、世界の歴史・社会・文化・言語について気の向くままに、書き連ねます。2020年11月末、タイトル変更。

 久しぶりに本ブログに復帰する。

 何年ぶりだろうか?

 私の本業は、経済学、主に欧州(東欧・ロシアを含む)、部分的には米国を含む「西洋」の経済史であり、こちらのブログは趣味的なもの、あるいは副業のようなもの。そのようなわけで、昨年、長年勤務してきた大学を定年退職したが、この間、ずっと本業に関係する翻訳(アメリカの経済学者、T・ヴェブレンという人の『不在所有と営利企業 アメリカのケース』の翻訳)などを行っていた。これは今風にいえば、「金融資本主義」「マネー資本主義」を論じたなかなか難解な著書であり、だらだらとした長文の本なので(偉大な経済学者に対して失礼なことを言ってしまったかもしれない)、なかなかきよらかな川の流れのようにすらすらと読める日本語にならずに、苦労している。

 さて、こちらをしばらく休んでいた理由は、もう一つあり、いわゆる小泉構造改革から「アベノミクス」に到る経済政策の変遷に関する社会科学的、特に経済学的な研究をすすめ、別のブログ(現実経済の経済学 by Sato Yoshiyuki)に載せていたからでもある。ご存じのように、アベノミクスとは、安倍晋三首相の経済学ほどの意味であるが、人によっては「アホノミクス」(浜矩子さん)とも言い、「アベコベノミクス」とも言う。

 この間、日本経済は「長期停滞」どころか「長期衰退」(停滞ではありません)に入ってしまい、また「長期停滞」を克服すると宣伝していたアベノミクスも失敗した。このアベノミクスなるものが如何に馬鹿げたものであるかは、上のブログに譲ることとして、こちらのブログでは古代から現代にいたる長期にわたる日本の社会経済史について調べたことを、自分自身のための備忘録的な意味もあり、つらつらと書きつらねてみたい。

 もっとも、この4年半のアベ政治も日本社会史の一幕であり、そちらに筆が向くこともあるかもしれない。