このブログを開いてくださり、ありがとうございます。

署名研究家・筆跡診断士の吉野です。

今日は、筆跡診断とは何なのか?について書きます。

筆跡診断は、「手書きの文字から性格が分かるノウハウ」と、一般的には認識されています。

間違った認識ではありませんが、 筆跡診断の本質は別のところにあります。


筆跡診断は、海外ではグラフォロジーと呼ばれて、 フランスでは100年以上の歴史があります。

海外のグラフォロジーと日本の筆跡診断は、 文字から性格を推測するという共通点はあります。

しかし、診断する対象がアルファベットと漢字・ひらがなのため、 その診断方法は異なる部分もあります。

日本には「書道」があるように、 書を一つの芸術的作品として見る文化や、 字を書くことを通じて、自分を高める文化が昔からありました。


日本で「筆跡診断」が生まれたのは、今から約30年前です。

筆跡診断を生み出したのは、森岡恒舟先生です。

森岡先生は何万人もの筆跡を調べ、 性格(行動傾向)と関連の強い筆跡特徴を抜粋して筆跡診断をまとめました。

さらに、その教えを継ぐ人達が育ててきたのが筆跡診断です。

筆跡診断は、日本で独自に発展してきました。


以前、私は森岡先生と直接お話して聞いたことがあります。

  「森岡先生は、これから先、

  筆跡診断をどのように発展させていきたいとお考えですか?」


その答えは、

  「 治筆文明 」

森岡先生はそうおっしゃっていました。

人が水を治めて(コントロールして)、文明を発展させてきたように、人が筆(書く)を治めて成長するという考えです。

森岡先生の著書『筆跡の科学』から、森岡先生の言葉を引用します。

===

人に役立つ川は流れのままに放置された川ではなく、 知恵と汗の長年の努力の結果、価値を生み出している川のはずです。
人間の心も、それぞれの行動の流れに型を持っているわけで、 それを放置すべきではないと思うのです。

===

「治筆文明」をとても分かりやすく表現すれば、

  【 筆跡を変えれば、性格が変わる 】

これが筆跡診断の本質です。


筆跡診断をさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事も読んでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。