まだまだ悲しみは癒えていませんが、
少しずつ前に進まなければいけない、ということで、
父が大好きだったお寿司屋さんへご挨拶。

妹が前のりしているので、会社からタクシーを飛ばして寿司屋に行く道すがら、
目に映る景色は、コロナの足跡ともいえる、廃業の数々。
あのクリーニング屋さんも、あの焼き鳥屋さんも、と。
ここ2.3年、その道をタクシーに乗らなかったら、
こんなにも違った景色になっていて、びっくり。
下町は町工場とかが多いから、それだけに打撃も大きかったのでしょう。

このお寿司屋さんはちゃんと健在だった。
色々妹が伝えていたようで、扉をあけた瞬間、会長が飛んできてくれた。

悲しくても腹は減る。
この店には常連になる前からご縁があった。
生前、母が近くの病院に通っていたとき、父が車で迎えに来ていた待ち合わせの場所だった。
寿司屋であることは知っていたが、ハズレが多い下町の寿司屋に入るわけもなく、素通りすること10年。
が、わたしが偶然にも、同級生が接待で使った美味しい寿司屋があるからいこう、と誘われて入ったのが、このお寿司屋さんだった。
江戸前らしく、細かい仕事がしてあり、広々としたカウンターには活気が満ち溢れている。

久しぶりにカウンターに座り、好きなものを少しずつ。ほかにもうに、トロ巻、イカマキなどに舌鼓を打った。






はずだけど、お土産が欲しくなった。
1.5人前のお寿司。
とにかく美味しいひとときで、幸せだった。
ありがとうございました。