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森本敏氏の健闘を祈る


 _野田改造内閣も発足後まもなく一カ月を迎えるが、改造内閣の目玉、森本敏防衛相は信頼する旧友だけに、その動静が気になる。

 去る14日、東京の豊島岡墓地で営まれた故三笠宮寛仁殿下の「斂葬(レンソウ)の儀」で参列中の新防衛相、森本敏氏が地面に崩れ落ち座り込む場面があった。という藤村官房長官の記者会見を聞いて、心を痛めた。古い友人である森本氏は、神経質にみえるほど生真面目な人で、就任以来自分に加えられたバッシングに、心身ともに疲れていたに違いない。

 

 学界、マスコミ、民主党内にも多い意見だが、「いざという時には自衛隊員に出動を命ずる防衛相が、直接国民から信任を受けていない民間人でよいのか?」と言った意見である。これは法的には全く問題がない。憲法では閣僚の半分以下なら民間人の登用が認められているし、内閣では防衛相より重要ポストと考えられている財務相、外相に民間人が何回も起用されている。国会議員でさえあれば、田中直紀、一川保夫前元防衛相のように、安保防衛に関する無知ぶりを国会で晒して、天下の笑いものになった方がよいと言うのか。

 また自衛隊法7,8条では「首相は内閣を代表して自衛隊の最高指揮監督権を有する」「大臣は首相の指揮監督を受け、自衛隊の
隊務を統括する」とあり、最高指揮官が国会議員である首相にあることを明記している。

 事実、森本氏が防衛相になってから、国会の予算委や安保委の議論が噛み合ってきており、自民党きって防衛通である石波茂氏も「森本氏」との論争では教えられることも多く、実りがあった」評価している。

 

 森本氏の体調不良も「緊張しすぎの一過性のもの」ということで、その後は政務を精力的にこなしているというから一安心である。野田内閣の寿命がいつまで続くかわからないが、健闘を祈る

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