三宅久之オフィシャルブログ「三宅久之の小言幸兵衛」Powered by Ameba -33ページ目

政治記者OBの集いで侃々諤々!

先日、私が評論家業から引退するということを聞いて、毎日政治部時代の後輩が、渋谷の小料理店に私ども夫婦を招き、激励会を開いてくれた。

 毎日を辞めてすでに36年、デスク時代もガミガミ怒鳴ってばかりいたのにと思うと、私はつくづく果報者だと感激した。

 

 それはさておき、76歳から60歳までの政治記者OBの集いだから、現下の政局についても談論風発とどまるところを知らなかったが、「小沢の時代は完全に終わった」ということでは意見が一致した。これまでの小沢の裏切り、言行不一致、傲慢、冷酷など、各人の体験談が語られて面白かった。

 

 ところで、社会保障と税の一体改革法案に反対した小沢グループの処分問題で、輿石幹事長は小沢と度々会談したが、その中で小沢側が離党しない条件としてー法案の三党合意を修正する、離党はせずに院内会派を別にする、あるいは円満に分党する―などの案が出されたという噂が党内に流れた。

 

 これに対して野田首相は、6月30日開かれた読売国際経済懇話会で「これらの噂はすべてありえない。幹事長からも、そのような話は全くしていないとの報告を受けている」と完全に否定、造反者については厳正に対処すると言明した。 

 

これで小沢グループも離党に踏み切りがついたのだろう。衆参52人が離党した。「反増税、反原発」をスローガンに新党を作るというなら、やればよい。だが、小沢新党に対する国民の目は冷ややかだ。世論調査でも約8割の人が「期待せず」(共同通信、読売新聞)と答えている。

 それでも小沢と行をともにしなければならない小沢チルドレンには、憐れみを覚えるが(敬称略)