皆さんは「けんちん汁」ってご存じだろうか?
一般的な具材として大根・ニンジン・ゴボウ・里芋・コンニャク・豆腐をごま油でいため、出汁を加えて煮込み、最後にしょうゆで味を調えたすまし汁である。元来は精進料理なので肉や魚はくわえず、出汁は昆布や椎茸から取ったものを用いていた。
実はこの「けんちん汁」の始まりは、北鎌倉にある『建長寺』なのである。
建長寺の修行僧が作っていたため、「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったという説がある。
『建長寺』は鎌倉時代の建長5(1253)年に創建、開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権の北条時頼である。
ちなみに建長寺の向かって左隣には、鎌倉学園中学・高等学校が位置する。
「総門(出入口)」を入ると、上の写真のように重要文化財である「三門」へ進む参道の両脇には、ソメイヨシノののアーチが出迎えてくれる。
下に動画を載せた。
その先にも重要文化財が並ぶ。
続いて「仏殿」。
続いて「法堂(はっとう)」。
天井には雲龍図が描かれている。
創建750年を記念して小泉淳作画伯によるもの。
もしかしてと思って調べたところ、京都のあの建仁寺の雲竜図と同じ製作者だった。
続いて「唐門(からもん)」。
桜とのコラボが素晴らしかった。
そして建長寺の最奥で高台にある「半僧坊」。
息を切らしながら階段を登って到達!!
高台からの見下ろしは清々しい気持ちにさせてくれる。
今年のソメイヨシノの開花は例年以上に早く、しかも天候の悪い日が多かった。
私の都合の良い日は必ず雨で、今年は一度も東京で花見をする機会がなかった。
ピークを過ぎた都内をスルーして、はるばる鎌倉まで来てよかったと思う。
この後も、2か所の名所を訪れた。