こんなブログを作るのもバカバカしいのだが・・・
次のような記事を発信する一般人が、相変わらず多いようで。
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降圧剤を飲んでる方いっぱいいますよね。
降圧剤が全ての疾患の原因になってることに氣づいてますか?
それは単純な話です。
血圧を下げる=血流を悪くする
だからです。
そもそも130mmHg以上で高血圧と判断すること自体が狂っているわけですが、年齢を重ねれば少しづつ血管は硬くなり血圧が上がっていくのは当たり前のことです。
その血圧になぜなっているかというと、これも単純な話で、「正常な代謝を維持するのに必要な圧力」だからです。
つまり、降圧剤を使い人為的に血圧を下げれば「正常な代謝」が行われなくなるのは火を見るより明らかですよね。
例えば、血流量が減れば当然、細胞に供給される酸素が減ります。
酸素が足りなくなると嫌気性解糖系が優位になり、より乳酸を多く作り出すようになります。
それにより血液をはじめ、身体全体は酸性化していきます。
酸性化した身体は電子が足りない常態にあり、イオンポンプやミトコンドリアの電子伝達系が正常に機能しなくなります。
はい、がん患者の出来上がり。
現代医猟は降圧剤によってあらゆる疾患が増えることを知っていて使っているんです。
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上の記事には書いていませんが、高血圧の診断基準を下げる事で、降圧剤の処方が増えて、「高血圧ビジネス」が成り立つとする記事もありました。
面白かったのは、人間の血圧と首の長いキリンの血圧を比較する記事・・・比較する意味なんかないでしょう(*_*;
やれやれって感じです。
もっとやれやれなのは、これらの記事を鵜呑みにする者たち。なぜ、患者の治療に関わらないこの一般人の記事がおかしいと思わないのでしょうか?
しかも「医療」ではなく「医猟」だそうです。執筆者の性格が手に取るようにわかります。尚、降圧剤は血圧を下げつつ血管を拡張させます。すなわち血流はむしろ良好になりますので。
ところで・・・
例えば、普段の収縮期血圧が180mmHgある人を、一気に100mmHg以下まで低下させた場合です。
そこまで一気に血圧を下げる目的で処方する医師などおりません!!
もちろん薬の効果は、個人個人で異なります。
もしも、血圧が下がり過ぎた場合は、脳血流の低下症状として、めまいやふらつきなどの症状が出現します。この場合、医師は薬の種類や量を調節します。
尚、日本高血圧学会が公表している治療のガイドラインでは・・・
高血圧の診断基準は「収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上」とされています。
一時期、「130mmHg以上」まで下げられましたが、最新では「140mmHg以上」に変更されました。
そもそも、日本高血圧学会のガイドラインが間違いだとしたら、厚労省がそんなガイドラインを放置していると思いますか?。
いや、その学会自体に何の注意喚起もしないと思いますか?、学会の存続自体が危ぶまれる事でしょう。
高血圧に関する論文は、世界的にもかなりの数が発表されています。
そして日本のガイドラインは、多数の研究結果を元に、日本民族に合わせて作成・修正されているのです。
トンデモ系たちがほざいている事は全く意味がありません。単に医療を否定して目立ちたいだけです。彼らはエビデンスや大規模データ、ガイドラインなどを一切無視しているのです。そうしないと彼らの炎上ビジネスは成り立ちませんから。
またガイドラインは個人個人に合わせているわけではありません。全体のビッグデータを元に統計を出して、最も有用なデータを元に作られているのです。当然、例外はあるわけです。
次から高血圧に関する具体的なデータを示します。
上の図をご覧ください。
高血圧の影響は、アルツハイマー型認知症では変わりませんが、血管性認知症では、高血圧を放置すると、相対危険度が高まります。
続いて、上の図をご覧ください。
高血圧を放置すると脳梗塞・脳出血とも年間発症率が高くなります。
ただし、放置したからと言って、全員が脳卒中を起こすわけではありません。ならないまま一生を終える人もいます。でも、それ以上に危険性が高まる人たちの方が、統計的には非常に多いのです。
ガイドラインの必要性とはそういうものです。
▲高血圧の合併症
降圧剤で血流を下げているのではありません。
適正な血流に調節しているのです。!!
血圧が高すぎると、動脈の壁に強い負荷(ストレス)がかかります。
動脈に慢性的なストレスがかかると動脈硬化が起き、将来心臓病や脳卒中、腎臓病を発症する可能性があります。
▲メタボリックドミノ
多くの薬は病気を治さないと批判する記事がよくあります。
ですがここまで書けば、医師がなぜ薬を処方するのかおわかりですね。
降圧剤に限った事ではありませんが、一部の薬を除き・・・
多くの薬は、合併症の予防のために処方されているのです。
上の図をご覧ください。
「メタボリックドミノ」と言います。
①高血圧を含めた生活習慣病の初期(上流)にいるうちは、食事・睡眠・運動などの見直しにより、まだ何とか薬に頼らなくてすみます。
②病状が進行(中流)すると、合併症が起きる危険性があるため、ほとんどの人が薬を手放すことができなくなります。
③更に病状が進行(下流)すると、大多数の人が一生薬が必要になり、また合併症に対する新たな薬も一生必要になります。
現在薬が処方されている人は、少しでも薬を減らせるように、国や専門機関の発信を参照にして、日常生活を見直す事をお勧めします。
今はまだ薬が必要のない人は、今後もできるだけ病院のお世話にならないように、過度に神経質にならないで日常生活をお過ごしください。
ただし我々は、今この瞬間にも年をとっています。年齢的な衰えは、誰しも避けようがありません。
一線を超えてしまったら、予防だけでは生きていけません。大規模データのない代替医療だけに頼るのではなく、必要とすべき薬は飲むべきです。
また予防だけで、絶対に病気にならないわけではありません。年に一回の健診(健診)は必要です。
本来・・・
予防を超えたところに医療が存在すべきなのです。
今後も間違った情報に左右されないように、正しい情報だけを取り入れるようにしてください。迷うようなら、信頼できる専門家に相談されてください。
(画像はネットより拝借)
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