2017年3月28日、厚生労働省より次の発表がありました。
~喫煙者の子どもは肥満の確率が高い~
#対象
2001年生まれの子ども約5万人の追跡調査を元に、13歳になるまでの計11回分のデータを分析。
生後6ヶ月の時点で「両親とも非喫煙者」か、「少なくともいずれかが喫煙者か」で比較。
#前提
母親に間食や夜食の習慣があったり、子どもが朝食を食べていなかったりするなど肥満に影響する可能性のある要因を排除して推計。
#結果:親が非喫煙者の子供と比べて
①親が屋内で吸っていた場合、子どもが肥満になる確率
男児が4歳以降に20~58%、女児が2歳以降に21~71%高かった。
②親が屋外で吸っていた場合、子どもが肥満になる確率
男児が5歳以降に15~29%、女児が5歳以降に18~33%高くなった。
厚労省担当者によると、科学的な因果関係ははっきりせず、他の要因が影響している可能性もあるが、「統計的に有意な差が出た」としています。
さて、これはどのように考えればいいのでしょうか?
私がすぐに思い浮かんだのは、次の事でした。
⇒ 『タバコの悪影響:味覚障害』
上のサイトより抜粋します。
『舌には味雷(みらい)という表面にぶつぶつの突起物が無数に付いています。これで食べ物の味を 感じることができるのですが、タバコを吸うと味雷がニコチンやタールから刺激されて麻痺してしまいます。 これで物を食べても味の感覚がなくなるのです。』
つまりタバコの煙にさらされた環境にあると、喫煙者本人はもちろんの事、同居している家族まで味覚が低下するのではないでしょうか?
その結果、食事を味わう感覚が低下し、早食いになるかもしれません。
また食事そのものも、味がはっきりわかるように、調理が濃い味になるかもしれません。濃い味は、一般的に肥満の原因になります。
さらには喫煙する事自体が、家族全体で健康に対する意識が低くなっているかもしれません。
またプロを自覚する料理人や、「味」関連の仕事をしている人たちも、絶対に喫煙などしません。
タバコは百害あって一利なしと言いますが、家族にも悪影響を及ぼします。
ご家族のためにも、現在喫煙されている方は、禁煙に努力されてください。
それからこちらの方は、あくまで参考までです。
エビデンスはありませんし、相関関係と因果関係も不明です。
⇒ 『喫煙者はIQが低い、との話を蒸し返してみますね。』
この記事によると、たとえ兄弟でも喫煙する者としない者とでは、喫煙する者のIQが低いという報告があるようです。
IQが高い人の方が、当然健康に関しては、気をつける傾向にあると思います。
繰り返しますが、あくまで参考までですからね。
尚、タバコの害については、過去ブログもご覧ください。
こちらでは、「三次喫煙」に関する内容もあります。
⇒ 『今更ですが「タバコ」の害について 』
追記
2017年3月、マウスを使った実験で、肺が1時間あたり1000万個以上の血小板を生産していることを発見された論文が「Nature」誌に掲載されました。
⇒ 『肺にまさかの「造血」機能、米研究者が発見』