2016年秋の鎌倉美トリップ1:「報国寺」 | 総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

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好天気に恵まれた2016年11月5日
  
国際中医師、漢方専門薬剤師、鍼灸師、心理カウンセラー、アロマアドバイザーと様々な肩書きを持つ結城奈美枝さんが主催する「鎌倉美トリップ」に参加した。
  
全員で8名の参加、ほとんどの人と以前に会った事がある。
  

  
最初の訪問地は『報国寺
http://www.houkokuji.or.jp/
  
2000本の竹林で有名で、鎌倉の数ある名所の中でも人気が高い。
まず入り口を入ると、緑の別空間と様々な苔が見えてくる。
境内には数十種類もの苔が生息しており、しかもきれいに手入れが施されている。
  

  

  

  

続いて、本堂へ。
本堂には、御本尊である釈迦牟尼佛(釈迦如来)が飾られている。これは、鎌倉市の重要文化財にも指定されている。
  
まずここでお参り。
ちなみにみんなは、あまりの境内の美しさで写真に夢中になり、お参りはお帰りの際に!(^^)!
  

  

  

そもそも鎌倉という地は、空気も人もとてものんびりしている。
  
みんなも、非日常にどっぷりつかり、笑顔が絶えない(^^♪
  

  

  

  

本堂の左手には鐘楼(しょうろう)がある。
  

  

▲鐘楼(しょうろう)
  
  
続いて、竹林などを見るため、更に奥に入っていく。
  
私は「順路」の標識を見て、「こちらですよ」と言ったのだが、奈美枝さんは、「いえ、こちらです」と順路とは反対方向に誘導する。
予想通り、順路通りにやってきた他の観光客と交差する(#^.^#)
  

▲2012年!!に発売された和田アキ子の曲
  
  
ちなみに奈美枝さんは、あの和田アキ子と同じ誕生日。
なるほど、奈美枝さんに怖いものなどない(!?)。
以前から「極道の妻たち」の主人公になっても違和感がないと思っていたのだが、そういう理由か((+_+))。
  
さて、いよいよメインの竹林!!
とても素晴らしい。
ここは、凄腕整体師でもあり、写真を撮るのが凄く上手な藤井さんという方のお写真を並べたい。
  

  

  

  

  

日本だけで竹は約600種類ある。
そして竹の寿命は10~20年ほどとされている。
  
報国寺の竹林は、1334年の開山以来、美しい竹だけを残して、常に手入れが施されてきた。
  
ここで竹林を見ながら、「休耕庵 竹の庭の茶席」で、抹茶とお菓子を頂く。
  

  

  

▲休耕庵 竹の庭の茶席より眺める

  
  
時間がのんびりと過ぎていく。
私は仕事の合間に、リラックスできる音楽をYou tubeから聴くことがある。
  
だが、自然には到底かなわない。
風景と共に水の流れるBGMが、心をリラックスさせてくれる。
  
ここは、名所めぐりにあまり興味がない人にもお勧めしたい場所である。
  

  
ところで、竹って花を咲かせる事があってご存じであろうか!!
⇒ 『竹の花のミステリー、身近な植物のあまりに奇妙な物語
  
竹類はイネの仲間、発芽してから長い年月、地下茎によってお互いに繁殖を続ける。
ところが、 ある一定の時期に達すると、花を咲かせ種子を実らせて一生を終える。
  
いわゆる「一花咲かせて死ぬ」のである。
人間でも、病気もなく元気に生きてきた人が、死ぬ直前にいつも以上に元気になって、その後大往生する事がある。いわゆるPPK(ピンピンコロリ)。
  
竹(マダケ)の花が一斉に咲いたのは、昭和40年代(1970年頃)である。
しかも日本だけでなく、世界中のマダケが一斉に開花し、前回の開花からほぼ120年を経って起こったらしい。
  
下の写真は、ネットで探した竹の花。
ちなみに次回の開花は2090年・・・
う~む、さすがに見る事はできない。
  

  
話は報国寺境内に戻す。
  
続いては下の写真。
足利氏一族の墓(やぐら)である。
ここには、足利尊氏の墓は含まれていないらしい。
  
我々が知っている一般的なお墓とは違う。
これは、平地が少なかった鎌倉特有の墳墓。
岩肌をくりぬいて作られた横穴式墳墓である。
  

▲足利氏一族の墓(やぐら)
  
  
実は報国寺、歴史的にはあまり美しくはない。
1334年、足利尊氏の2代前(いわゆる祖父)の家時(いえとき)が開基(いわゆるスポンサー)した。
ただし、上杉重兼が開基であるというという2つの説もある。
  
室町幕府は京都に政権があったが、その前は鎌倉幕府、よって「鎌倉府(鎌倉公方)」がおかれたのは、歴史の教科書にも出てきた。
その鎌倉府4代目の持氏(もちうじ)は、1438年永享の乱で自害。
持氏の息子である義久(本来ならば将軍の漢字一文字を名前に入れる慣例に従わなかった)は、この報国寺で自害、わずか10歳の短い生涯を閉じたのである。
  
ここでもきちんと参拝して、冥福を祈った。
  

▲鎌倉公方4代目が義久の父 持氏(もちうじ)
  
  
さて再び、報国寺の境内に話を戻す。
  
こちらは枯山水の庭園である。
文字通り水のない庭であり、池の水の流れを水を用いることなく表現しようとした庭造りである。
いわゆる「見えないものを想像する」のである。真っ白な石が沢山並び、日本の伝統庭園の風格がある。
  

  
『報国寺』だけでも、説明が随分と長くなってしまった。
  
この続きは次回のブログへ。
  


  

▲竹林をイメージした伝筆(参加者の吉田さん作)
  
~続き~
⇒ 『2016年秋の鎌倉美トリップ2:「浄明寺/石窯ガーデンテラス」「杉本寺」など