上祐のツイートで以下のように宣伝している。

 

10月25日

ひかりの輪は、外部監査委員会を自主的に設置して監査を受けており(法学部名誉教授、伝統宗派指導者、元公安調査官らで構成)、先日の観察処分取消の判決もあり、委員会からもこの3年の監査結果(観察処分要件の有無を含め)を頂く予定です。関連情報https://t.co/bcRk0G6JYO

 

11月3日

「本日は各分野の識者が構成するひかりの輪の外部監査委員会が開催され、先日の地裁判決に引き続き、ここ3年間の監査結果として、団体の活動が健全なものと(観察処分の要件にあたらないこと)が認められました。正式発表は11月下旬の記者会見にて。」

 

ひかりの輪外部監査委員会が設立したのは、今からちょうど6年前。3年ごとの観察処分の決定がある直前であったように思う。ひかりの輪としては松本サリン事件の被害者である河野義行さんを外部監査委員長に据えることで健全さを宣伝し、更新処分決定に影響を与えたかったのであろう。そして実際に観察処分の決定の権限を有する公安審査委員会は、外部監査制度の設置には何の実績もないので今後の活動を見守りたいというある程度の評価を下していた。

 

そしてその3年後の更新決定時の判断では、一転して外部監査委員会のことを味噌くそにコケおろしていた(笑)。外部監査委員会には外部監査協力人という下部組織があり、実際には外部監査協力人が地方施設の監査などを行っているのだが、その協力人がひかりの輪にお布施したりしていたので、その客観性、公平性に疑問が持たれたのである。それとともに団体の金の動きなどについて把握も出来ていなかった。金の動きも把握できない監査など聞いたこともないが、そのような杜撰な監査制度であったため、公安審査委員会は外部監査制度を全く評価しなかったのである。それが3年間の実績であったということだ。

 

監査委員会の発足当時より、私は何か問題があった時の責任の所在が不透明でもあるので、ほんの数年もすれば形骸無実化するであろうと予想していたのであるが、3年も待たずして形骸化したというのが実情であろう。ほとんどボランティアでやっているので無責任になることは明らかでもある。ほとんど名義を貸す程度の感覚でしかないのであろうから。

 

そして、それから再び3年か経った。その間に外部監査委員長であった河野さんは辞任し(就任した経緯も辞任した経緯もかなり不透明)、その後には、公安審査委員会の指摘を無視するかのように、外部監査協力人で聖地旅行の運転手などの奉仕活動もするなど、かなりのひかりの輪シンパであった方が外部監査委員に就任したのだったが、昨年12月に4年間に渡る無免許運転にて逮捕されるというお粗末すぎる結果になった。

 

ひかりの輪は団体行事のあり方や外部監査制度を検証して総括するどころか、警察にたれ込んだのは誰かという犯人探しに一生懸命となっていたのである。オウムの時のスパイチェックを彷彿させるような出来事でもあった。

 

そして元公安調査庁の職員であった方を取り込んだのが前月である。この元職員が長年オウムを担当していて、オウムの教義にも精通しているのであれば話は分かるが、イスラムを担当していてイスラム教に改宗するという経歴の持ち主。宗教に丸め込まれる傾向が強い方なのかもしれない。元公安調査庁の職員と言っても全くの畑違いの部署にいた方が入っていきなり、「団体の活動は健全なもの」と認めたことになる。きっとまともな監査をしての判断だとは到底考えられない。

 

私は今まで、ひかりの輪の検査忌避問題には発覚してから常に問題視してきたが、公安調査庁の立ち入り検査において「立ち入り検査で見られたら困る」資料や物品を予め信者に「絶対に中身は見るな」と命令した上で隠匿しておいても、法律的には違法ではない。この点を抜け道として、ひかりの輪では長年証拠隠匿を行ってきた。納得できないのでひかりの輪には事あるごとに釈明を求めてきたのであるが、ひかりの輪では「違法ではない」の一点張りで反省の色は感じられない。つまりは今でも証拠隠匿をしていても全く不自然ではないし、団体運営のまともな監査などできるはずもない。おそらくは外部監査員会は検査忌避問題の存在すら知らないのではなかろうか。

 

また、外部監査の方法において、「団体会員ならびに一般人によるアンケート」とあり、「同アンケートには、記入者が団体を経由せずに当委員会へ直接通報等ができる方法を明記し、監査の実効性が保たれるよう留意した。」とかいう文言が入っているが、そのアンケートを集めているのはひかりの輪スタッフか会員が集めて、団体にそのまま手渡し。もちろん都合の悪い意見は省くことができるし、訂正を求められたという証言も得ている。これで公正な意見を得られる訳ではなく、そのような情報に基づいて判断をしたとて正確な判断は到底できないであろう。

 

また、外部監査協力人が会員や参加者の雑談などを逐一団体に上げている証言もあり、外部監査協力人が団体を監視するどころか会員や参加者を監視しているのが実情でもあったのだ。会員や参加者にとっては、外部監査委員は団体の活動を健全化するものではなく、団体の活動を助長するものでしかないということである。実際に外部監査委員に相談した実例すらないのではなかろうか。相談すれば団体に漏れるとわかっていて相談する人間は皆無であろうと推察される。

 

金の流れについてもほとんど今でも把握はできていないであろう。被害者賠償金は毎月定額で25万円。講話会の際では団体に対する「寄付金」と、被害者賠償を目的とした「被害者賠償金」の二種類を参加者に配布している。私は会員時代から「被害者賠償金」にしか入れていなかったが、その明細が明らかにされたことは一度もない。災害が起こった時に寄付を求めたりする組織は沢山あるが、総額でいくら集まったとかの報告は必ずするであろう。ひかりの輪の現状では被害者賠償金で50万寄付した人がいるとしても、毎月25万支払い、残りは自分達の懐に入れていたとしても全く分からない。間違いなく私がいた時には被害者賠償金が25万以上の支払いが無ければおかしいのに、それがない。募金詐欺にあっているかのような心境にもなる。

 

もっとある。本人の了承も得たので話すが、本部マンションに住んでいた元信者が、昨年逃げ出している。住んでいる時には通帳およびキャッシュカードを団体に渡して、団体が出入金まで管理していた(入金は無かったそうであるが)。逃げ出して緊急保護され脱会届を当日のうちに書いている。その次の日はその元信者の給料日。ひかりの輪はその元信者の給料を全額引き出していたのである。しかもその後に逃げ出したことに関して「迷惑料」とか「慰謝料」とかいう名目で何十万もの請求をしているのである。あまりにも不憫に感じたマンション管理組合の人が間に入って半額になったそうではあるが、本人もその金で団体と縁が切れるならと慰謝料に関しては納得もしているが、勝手に銀行から引き出された件に関しては、今もなお相当な不満も残しているとのことである。法律的には民事の範疇に入る事案であろうが、刑事事件にあるなしに関わらず、不当とも思える慰謝料請求、そして何よりもひかりの輪は信者が逃げ出したと承知した上で、次の日には他人の通帳から無断で全額を引き出すという行為自体について、外部監査員会は何も異常さを感じないのだろうか。

 

そして、SNS上ではDMなどを通じて元信者や現役信者の個人情報を漏洩してプライバシーの侵害を行っており、団体の複アカか信者のアカかの確証は取れないものの、団体しか知りえない情報でもって個人攻撃をしてきたりもしている。

 

外部監査という職務をたとえボランティアで引き受けていたとしても責任は生じる。このような団体運営をしていて「健全である」などという判断を下す外部監査委員会とはどのようなものなのだろうか。

 

実態を把握できていないのであれば「無能」。実態を把握しつつ「健全である」という判断をしたのであれば「無責任」であるというしかない。

 

そもそも、オウムの後継団体の外部監査委員が名前を出さずにいること自体が不自然。どこのだれが言っているのか分からない人達の判断に正当性があるのかどうかですら疑わしい。きちんと実名を出し、自らの責任において「ひかりの輪が健全な団体運営している」と表明するべきでもあろう。そんな自信すらないのだろうな。

 

元公安調査庁の職員が外部監査委員に就任したことや、東京地裁で観察処分の違法判決が出たことでひかりの輪としては公安調査庁の不当性を訴えることで、自分達の正当性を主張するだろうし、実際に行っているが、公安調査庁に問題があったとして、ひかりの輪の正当性の根拠にはなり得ない。政治家の不正を暴くのに、マスコミ側に行き過ぎた取材が行われたとして、マスコミの問題で、政治家の不正が正当化されるということではないのと同様のことである。

 

記者会見も開く予定もあるみたいだが、大体は公安調査庁の批判に終始するであろうことは予想される。しかしながら、公安調査庁に問題があったからといって、ひかりの輪の団体運営が健全化されているか否かの問題とは全くの別問題であることは強調しておきたい。また、ひょっとしたら告発者の人格を否定するようなことも言うことも予想される。私の人格が歪んでいようと、問題は告発の内容が事実であるのか、ないのかという点なので、くれぐれも「ああ言えば上祐」に丸め込まれないようにしてもらいたいものだ。

 

上記のように、ひかりの輪では陰湿で狡猾なやり方でもって、様々な問題があるのだが、外部監査制度で問題解決には至っていないのが現状である。マスコミ関係者はこれくらいの予備知識をもって記者会見に臨んでもらいたいものだ。不明な点があれば私、中山尚にまで聞いてもらいたい。