このアセンダントとMCと月と太陽の違いと言うのは分かるようで分からない話です。
私も昔はこの4者に明確な違いを見いだせなかった時があります。
特に分かりづらいのはアセンダントとMC、それと月と太陽、アセンダントと月、太陽などです。
まずは整理しましょう。
アセンダントとMCは星では無いので、魂的な部分ではなく、これは条件のようなものです。
一方で月と太陽は星なので魂的な部分です。
さてアセンダントは個人のパーソナリティを表すポイントですが、これは生まれた時の条件のようなものです。
つまりどこの地方のどんな家のどんな存在として生まれたかというイメージです。
たとえばアセンダントが蟹座の方は大阪のおかんとオトンの間に生まれ、人懐っこい子供でしたと言うイメージですね。
アセンダントが乙女座の方は東京の事務職で働いてるお父さんと真面目なお母さんの間に生まれた真面目だが地味な子供でしたというイメージですね。
あくまでもこれはたとえ話ですが、このようなイメージがアセンダントにはあります。
このあたり今流行りの親ガチャのようなイメージがありますね。
土地ガチャ、親ガチャ、そんな生まれながらにして決まってしまう条件を表すのがアセンダントです。
たとえばこのアセンダントに星がコンジャンクションをする場合にはこの条件にプラスアルファがあると言えます。
先程の蟹座のアセンダントの大阪の人懐っこい子はそこに火星がコンジャンクションをしている場合にはそんな家でもスポーツなどには力を入れているようなイメージですね。
そうなると亀田兄弟さんや辰吉丈一郎さんや赤井英和さんのようなイメージがつきますね。
また先程の乙女座のアセンダントの東京の事務員の子供は土星がコンジャンクションをしている場合にはこの父親の事務職は地方公務員だったりします。
そうなるとこの子もやがては地方公務員になるように動いていくでしょう。
このようにアセンダントには人生を決めてしまうような条件があり、特に星とのアスペクトがある場合にはその星の表す方向に進んでしまうところがあります。
それに対してMCは自分が努力をして行った結果辿り着く地位や職業です。
たとえば牡牛座のMCを持つ方がカフェのオーナーになって行ったり、射手座のMCを持つ方が大学教授になって行ったりするようなイメージですね。
ではMCで人生は決まっているのかと言われますと、それはその様な傾向はあります。
ですが星座イメージはかなり広範ですから、牡牛座、射手座と行ってももちろん他の職業になることはあり得ます。
MCが牡牛座の方は他にも料理人になるとか、インテリアデザイナーになるとか、会社の経理部で働くとか、ファッション販売で働くとか、ドンキホーテで働くとか、色々な可能性があります。
MCが射手座の方も、小説家や会社経営者や弁護士や教師、コンサルタント、マルチクリエイターなど、こちらも多くの可能性を秘めています。
ですがやはりMCのある星座のイメージに近い職業には就くことでしょう。
ここもやはりMCに星がコンジャンクションをする場合には追加効果があります。
先程のMCが牡牛座の方が木星のコンジャンクションがある場合には、モデルとして成功したり、芸能人として成功したり、カフェのオーナーとしてチェーン店を立ち上げたりと大きな可能性が出てきます。
MCが射手座の方がキローンのコンジャンクションがある場合には有名なお医者さんになったり、有能な看護師となったり、安定した薬剤師になれるような可能性も出てきます。
このようにMCは比較的に職業やそうした職業での地位に関わるポイントです。
ですから乙女座のアセンダントを持ち、牡牛座のMCを持つ方は事務員の父親の元で生まれ、初めは事務職を目指すところが、やがてハーブの世界に自分の可能性を見出し、ハーブ業界で有名な方になる様な人生が考えられます。
実はそれはその人の生まれとか、肩書だけですね。
それではその人の性格を表すは何かと言いますと、それが月なのです。
山羊座の月なら真面目で努力家の性格で、牡羊座の月ならなんとなくで行動し、おかしなことでもいきなり始めるようなイメージとなります。
月の場合はその様な性格というイメージで、それは肩書や地位とは違います。
つまり真面目なお医者様もいますし、面白いお医者様もいると言うことです。
先程の例ですと同じくハーブの第一人者でも、山羊座の月なら真面目でオーソドックスなやり方を良しとする方であり、牡羊座の月なら少し変わっているが前衛的でチャレンジングなやり方をする方であると言えます。
つまり月は自分の性格という魂的な部分を表します。
それに対して太陽は人生観や生きる指針の様なものを表します。
たとえば蠍座の太陽を持つ方は自分に近しい人を幸せにするために頑張り、また真に心を大切に生きようとし、かつ神秘的な神仏などとのつながりを求める生き方となります。
さらに天秤座の太陽を持つ方は自分の人生をパートナーと作り上げる傾向が強く、パートナーの進む道をサポートしたり、夫婦でお店を経営したりする傾向があります。
ですからたとえば牡羊座の月で蠍座の太陽の方の場合にはとても優しく人格者で信仰心が強いのですが、性格は破天荒で人からは変わった方と思われることでしょう。
そこにアセンダントの乙女座とMCの牡牛座が組み合わされた場合には、つまり東京で生まれ、真面目な事務職の父親と真面目な母親の間で育ち（乙女座のアセンダント）、若い頃から変わったことが好きで（牡羊座の月）、時には留学に行ったりして、そうしてその海外に行った際にハーブの魅力にとらわれ、そして日本に帰って来てからハーブの勉強をします（牡牛座のMC）。
やがては理解のある旦那様と知り合い、旦那様と暮らす家を改装して、ハーブショップとハーブカフェを始めますが、近くの神社にいつも行くほどの信心深さと旦那様とお子さんを愛して、かつお客様のためを思うハーブのお店をモットーにお店を経営していきます。（蠍座の太陽）。
ですが性格が明るく変わっているので、ハーブに関しても普通と違う調合をしたりしていきます（牡羊座の月）。
時には海外に行ってハーブの研究をしたり、ハーブの仲間と研究会を開催したりします（牡羊座の月）。
ですが確定申告やお店の計算などはとても得意で、お客様にハーブのオススメなどを文章で渡したり、ブログでハーブについて書くことも出来るのです（乙女座のアセンダント）。
とアセンダントとMC、月と太陽を組み合わせるとこの様な人物像が浮かび上がります。
このようにアセンダントとMC、月と太陽はそれぞれ方向性が違うため、区別して考える必要があります。
まずはアセンダント、MCと月、太陽はわけて考えましょう。
そしてアセンダントは親ガチャ、土地ガチャ、MCは努力した結果の職業と地位と思うと良いでしょう。
月と太陽は魂的な部分で、月は性格、素質で太陽は人生観、自分の目指す生き方です。
これらが組み合わせられて一人の人間を組み立てるのです。
もちろんその他の星も考える必要はありますし、そちらの方が重要なこともありますが、基本的なラインは先程述べた考え方を参考にしてください。
アセンダント、MCと月と太陽をうまく読み分けて解読してください。
今回のタロットカードは世界のカードです。
この世界のカードは真ん中の女性という人物を組み立てるために、動物と花輪が大切だと言うことを表しています。
動物はハウスの象徴、花輪はサインの象徴です。
これはつまりアセンダント、MCというハウスの要素と月と太陽のサインが組み合わせられて一人の人間が構成されているということを端的に表しています。
つまりはアセンダント、MC、月、太陽と言うのはその方を構成する要素なのです。
そうしてそれらを組み合わせて一人の方を解読出来るのです。
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