西洋占星術にはアスペクトという概念があります。


これは星と星とが占星術的に意味のある角度を取ることなのですが、このアスペクトにはメジャーアスペクトとマイナーアスペクトがあります。


このうちマイナーアスペクトはかなり種類が多く多彩なのですが、メジャーアスペクトは種類が限られています。


メジャーアスペクトとして知られているのは、0度(合 コンジャンクション)、180度(対向 オポジション)、90度(スクエア)のハードなアスペクトと120度(トライン)、60度(セクスタイル)のソフトなアスペクトです。

また150度(インコンジャンクト、クインカンクス)はマイナーアスペクトとも言えますが、メジャーアスペクトに含めても良いでしょう。


このメジャーアスペクトは大抵はどの星もどこかの星と1つは関係しているものですが、時折、一つのメジャーアスペクトもない星があることがあります。


これをノーアスペクトと言います。


このノーアスペクトになる星には特殊な役割があります。


アスペクトというのは、星と星との関係性を表します。


たとえば太陽と月とがトラインの関係というのは、自分の人生観と性格の間に似たところがあり、自分がこうありたいという思いと、元々持っている性格が似通っているのです。


逆に太陽と月がスクエアの関係というのは、自分の人生観と性格の間にかなりの矛盾があります。


自分がこうありたいという思いと、元々持っている性格がかなり矛盾しているのです。


このように星と星とがアスペクトを取るということは、その星に別の星が関係性を持ってくるということで、(それは良い関係でも悪い関係でもあります)人は関係性の中から発展があると思いますと、星が他の星と関係するということはその星に色々な可能性が開けてくるということを表します。


単純にアスペクトの多彩さはその星の発展性を表していると考えられます。


ここでノーアスペクトの星があるとすると、このノーアスペクトの星は他の星と関係性がないので、これは可能性を封じられていると読むことが出来ます。


たとえば金星のノーアスペクトの場合には自分の芸術性が関係性の無さから可能性を封じられていると考えられれるでしょう。


しかし、話はそう単純ではないのです。


ノーアスペクトは純粋にその星の力を高めるところがあります。


たとえば先ほどのノーアスペクトの金星が牡羊座であった場合には、牡羊座の創造性が純化されて行くところがあります。


これはつまりいつも何かを創作している金星ということで、たとえば漫画でもイラストでも音楽でも純粋に創作的な芸術を行っている姿が想像できます。


ここにアスペクトが無いので、それを世の中に発表したり、そうした分野の方との交流がなく、とにかく一人で何か芸術的なことを創作しているだけのように考えられます。


とは言え、このノーアスペクトの純粋性は相当なものがあるので、たとえば牡羊座の金星なら、純粋に創造性が豊かな芸術性を保つことが出来ます。


ではこのノーアスペクトは本当に可能性が封じられているのかと言いますと、実はそうではないのです。


先天的に可能性が封じられているだけなので、後天的には可能性を開くことが出来ます。



このたとえばノーアスペクトの牡羊座の金星も何年もすると進行(プログレス)と言いまして、牡羊座から牡牛座に進んでいくのです。


そしてその時にはプログレスの金星は他の星とアスペクトを取ることがあります。


もちろん金星が牡羊座のままでもプログレスによってはアスペクトを取ることがあります。


その場合には今まで続けて来た、牡羊座金星の創作に何らかの関係性が与えられたということが出来ます。


たとえばプログレスの金星が牡牛座で月とコンジャンクションのアスペクトを取った場合には、自分の中の性格的な部分にアプローチをして、この牡羊座の金星の創造性が見た目の華やかさやファッション的なデザインへと昇華することがあるでしょう。


こうした方の場合にはこの時期にファッションデザイナーの方向に進むか、ファッションでのお仕事をするか、芸能人として進むか、ファッション販売員として進むかという可能性が開けて来るということが言えます。


一方でトランジットの星(現在動いている星)がこのノーアスペクトの星にアスペクトをする時があります。


たとえば先ほどの牡羊座の金星のノーアスペクトを持つ方がトランジットの木星がコンジャンクションをする時期に来たときに、たとえば今まで描き貯めて来た漫画を発表する機会が来るという形に出てくることがあります。


このようにノーアスペクトの星がプログレスで動いた先にある星とアスペクトをする時や、トランジットで動いて来た星とアスペクトをする時を捕まえて、行動をする動いてみるということをすると、ノーアスペクトの星を使うことが出来ます。


その時には普段純化された力を持つノーアスペクトの星が日の目を見るので、大きな発展性があると言えます。


他にもノーアスペクトの使い方はありますが、まずはこのプログレスやトランジットを使うということを覚えておくと良いでしょう。


今回のタロットカードはペンタクルスエースのカードです。





このペンタクルスエースのカードはノーアスペクトの金星のように純化された芸術性を表すことがあります。

それはこのペンタクルスエースのようにとても可能性のある素材ということが出来ます。

ノーアスペクトの星もうまく使うと可能性のある素材として働くことが出来るのです。


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次回 2月11日(日) 次回は第二日曜日です。

タロット研究会 10時15分~12時15分(2時間)

占星術研究会     14時45分~16時45分(2時間)


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