今回からは太陽とコンジャンクションの本編です。

コンジャンクションというのは、星との星との角度が0度であることを言います。(ただし±8度程度の許容範囲(オーブ)があります)


今回の場合は太陽と月とのコンジャンクションです。


この太陽と月のコンジャンクションは大まかにいうと、太陽が旦那様で月が奥様のご夫婦が寄り添い、常に同じ方向を見ているということが言えます。


ただしこの太陽が旦那様で月が奥様というのは、人によってはむしろ逆になることもあります。


日本では神話の世界で、中心となる太陽の神様は天照大神(あまてらすおおみかみ)様と言いまして、女性の神様です。


一方、月の神様は月読尊(つきよみのみこと)様と言いまして、男性の神様です。


そして天照大神様が姉で月読尊様が弟の兄弟神なのです。


この神様の関係では兄弟ですが、ここからも分かる通り、日本では太陽を奥様と考えて、月を旦那様と考えても良いのです。


いずれにせよ、太陽と月のコンジャンクションでは、旦那様と奥様が二人で共同で何事かを成し遂げ、また仲睦まじく進む様を表すアスペクトなのです。



ただしこれは悪くなることもありまして、夫婦が互いに同じ方向を向いて進むというのは、ともすると失敗するときには両方が失敗する方向に走ってしまいます。



通常、旦那様がおかしな方向に進んでいるときには、奥様がストップをかけますし、奥様が煮詰まっているときには、旦那様が気持ちを休めたりします。



しかし、太陽と月がコンジャンクションの関係では、お互いにおかしな方向に進んでしまい、お互いに煮詰まるという、悪い方向に進んだときに歯止めがかからないのです。


共倒れという現象も起きるでしょう。


たとえば旦那様がインフルエンザにかかっても奥様がお世話をする(奥様がインフルエンザにかかったときには旦那様がお世話をする)ことになるのですが、二人ともにインフルエンザにかかってしまうと、もうどうにもならなくなります。


お子様の面倒を見ることも出来なくなってしまいます。


同様に何をしても同じ方向に同じテンションで進むというのは危険でもあるのです。



その場合はこの太陽と月のコンジャンクション以外に他の星がコンジャンクション以外のアスペクトを持っているかを調べましょう。


他の星がたとえばスクエアなりトラインなりがあれば、その星が太陽と月の両方が互いにおかしな方向に進むときにストップをかけたり、助けたりします。


たとえば太陽と月のコンジャンクションに対して、火星がスクエアの方は、夫婦で何か二人で事業をしたときにも、いつもはいがみ合っているようなライバル関係の友人が、それはまずいぞとダメ出してくれたりします。


それは夫婦にとっては難癖をつけられているように感じるかもしれませんが、そのストップで重大な失敗はしないでしょう。


また太陽と月がコンジャンクションの方で木星のトラインがある方は、夫婦で事業をして、失敗したときにも、少しお金のある叔父さんやいとこなどが資金などを援助してくれることもあるでしょう。



そのように太陽と月のコンジャンクションのある方は夫婦一丸で物事にあたるというところがあるので、何かを起こすようなパワフルな力を持っていますが、逆に問題が起こったときに修正が難しいので他の星の力を借りる必要があるでしょう。



もちろん太陽と月のコンジャンクションを持つ方が結婚をしていない場合もありますが、その場合は兄弟や友達などが常に自分を認めて援助してくれるという恵まれた運気を持っています。



この場合も同様に兄弟や友達は自分と同じ方向、同じテンションで進むので、失敗するときには同じように失敗してしまうので、他の星の力を借りる必要があるでしょう。



最後に太陽と月のコンジャンクションがどの星座で起こるかでの解説を致します。



牡羊座の太陽と月のコンジャンクションの方は、夫婦、兄弟、友達で新しい事業を始めたりする可能性が高いです。
新規に始めることにはプラス作用が多いでしょう。
お互いに色々なことに切磋琢磨することで磨かれていく関係です。


牡牛座の太陽と月のコンジャンクションの方は、夫婦、兄弟、友達で協力して、職人的な技術を身に付けたり、芸術的な方向に進むでしょう。
工場で働く旦那様を奥様が支えるというように出ることもあるでしょう。
旦那様は絵画に奥様は音楽に興味があったとしてもお互いに認め合える良い関係を築くことが出来ます。


双子座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で色々な仕事に手を出したりします。
一緒に旅行に行くことも多いでしょう。
二人で資格を取ることに集中することもあります。
いつも話好きな二人なので、たくさんお話してください。



蟹座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達がまさに家族的な付き合いをするので、本当に理想的な夫婦、兄弟、友人関係が築けるでしょう。
夫婦二人で子供と幸せで円満な家庭を築けそうです。
お互いの両親とも仲良くするとさらに幸運は強まります。



獅子座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で周囲に自慢できるような、趣味や仕事や家庭を築けるでしょう。
夫婦でBMWに乗って、帝国ホテルのディナーに行くというようなことも平気でやりそうです。



乙女座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で品行方正にきっちりと仕事をするような生き方をするでしょう。
夫婦で高校教師の教育一家であるということもあり得ます。
マナーや作法にはうるさく、しっかりとしたしつけを子供に強要することもありそうです。



天秤座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で一緒にオシャレな生活をすることを良しとするでしょう。
夫婦で一緒に土日にショッピングモールで買い物に行くのが毎週の楽しみで、お互いに服のセンスを誉め合ったりすると喜びとなるでしょう。
お互いの誕生日には素敵な贈り物をすると良いでしょう。



蠍座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達でパワースポットに行ったり、パワーストーンを買いに行ったりすると良いでしょう。
お互いの地元の神社に行き来することで、二人のパワーは強力になります。
一緒に占いの鑑定をしてもらうのも良いでしょう。



射手座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で海外に旅行に行ったり、一緒に事業をしたりすると良いでしょう。
一緒にアジア旅行を計画して、グルメからファッションから観光まで二人で決めてから、現地に行きましょう。
海外に行くことで新たな事業展開も開けてくるでしょう。



山羊座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友人で仕事の話や仕事の手助けなどをすることに力を入れましょう。

旦那様の仕事の愚痴を聞いてあげたり、また自分の仕事の愚痴を聞いてもらったり、旦那様が早く帰ってきたときには、料理から家事から手伝ってもらい、自分が早く帰ってきたときに、料理から家事から頑張りましょう。

趣味もお互いに文具や工具や料理道具など、仕事や家事に使う道具を探し回りましょう。
同じ趣味を持つのも良いことです。



水瓶座の太陽と月のコンジャンクションの方は、夫婦、兄弟、友達でSNSでフォロワーを増やすことを頑張りましょう。

お互いにSNSのリンクを貼ったり、いいねをお互いにつけ合ったりして、お互いに仲の良いところを表現する方が効果的です。



魚座の太陽と月のコンジャンクションの方は夫婦、兄弟、友達で常に一緒に色々なことをしましょう。

本当に心から信頼で出来る夫婦関係などを築けるのが特徴で、問題などに対処する中で、さらに絆は深まります。

いつまでも暖かい絆で結ばれた関係となれるでしょう。



このように基本的には太陽と月のコンジャンクションを持つ方は夫婦関係や兄弟、友人などと良好な関係を持ち、お互いに協力して物事に当たれるので、かなり幸運です。


ただお互いに同じ方向に進んで失敗することもあるので、そんなときには他の星をうまく利用しましょう。




今回のタロットカードは世界のカードです。







この世界のカードはまさに自分の世界を作ることも表すカードなのですが、太陽と月のコンジャンクションを持つ方は自分の世界を旦那様や奥様、ご兄弟、友人などに認めてもらえるという非常に幸運な方です。


自分の世界を知ってもらうのは最高の喜びの一つですので、その意味ではかなり幸せな方なのです。



今回は太陽と月とのコンジャンクションについて書きましたが、私は私のホームページ「アポロンの館」で「占い師Hisashiの占い講座」というブログの中で、西洋占星術の本質にせまる内容の投稿を書いています。



興味のある方は見てみてください。


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