女性のためのタロットカード占いの数札編も、今回からが本編だと言えます。

ワンドエースは数札と言っても絵札のようなものです。
なぜならエースと言うのはそのスート(シンボル)そのものを表すからです。
言わば数であって数でないと言えます。

エースは数と言うよりは元素です。
その元素そのものを表します。
ワンドは火の元素を表すので、エースは火の元素そのもののイメージです。

火の元素の表す発想力や創造力、成長力が素直に出る形です。

それに対して2になるとこれはもう数の要素はバリバリ入ります。

ちなみにワンド2のカードです。



ワンド2とはつまりはワンドで表される創造力や発想力、成長力に2の数の要素が加わるのです。

2とはなんでしょうか?
2とは1との対比において成立します。
つまり1の影や裏の意味があります。
ワンドの場合は影や裏とはなんでしょうか?
これはペンタクルスとなります。
ワンドの裏はペンタクルスです。
これはワンドで表される火の元素の裏はペンタクルスで表される地の元素だと言うことです。
火の裏は地。
これは西洋占星術をなさっている方には常識ですし、タロットを学んでいる方でも常識でしよう。

この2の数は単なる裏や影を表すだけの数ではありません。
この2はあくまで1に対する2なので、基本的にはワンドエースの流れは汲んでいるのです。
その上での2です。

とするとこれはワンドエースの創造力や発想力に、裏のペンタクルスの安定味や現実的な能力や条件など加えることを表します。

とするとかなり良い意味を感じることが出来ませんか?

単なる発想力だけでなく、そこには現実的な裏付けがあります。
単なる創造力だけではなく、経済的な安定もあります。

となると実はワンドエースよりもワンドの力がプラスに働くカードなのです。
ワンドエースはたとえば頭でっかちの理想論者などを表す場合があります。

一方でワンド2は理想は持っていても、経済力もある男性などを表します。

口では大きなことを言っても、稼いでくれない男性っていますよね。
それでは女性からは魅力がないです。それがワンドエースです。
ワンド2のカードで出会う男性はもちろん、夢や理想はありますし、発想力や創造力はあります。
ただそこにこだわらずに生きていけるだけのお金はなんとか稼いでくる男性だと言えます。

これは男性としては理想の男性の一つの姿だと言えます。
誰しもこうなりたいのです。
しかし、現実にはなれません。ですからこれはレアな男性なのです。
このワンド2が出てきた場合はこうした経済力のある、それでいて夢や理想に燃える男性とめぐり合うこともあるでしょう。

それは幸せの一つの形なので、このカードはかなりの良い意味のカードとなります。
その意味ではこのワンド2のカードは良い意味が強いです。

ただもちろん悪い意味もあります。
それはやはり理想と現実の間で苦しむことです。
もしかするとこのカードが出てきた場合はあなたの夫や恋人は理想と現実の間で苦しんでいるかもしれません。
しかし、それはあなたの愛情で救ってあげることも出来るのです。

意外かもしれませんが、このワンド2のカードは愛情を表すこともあります。
それは根底にワンドとペンタクルスの融合が考えられているからで、この組み合わせはやはり夫婦和合などの意味があります。

その意味ではたとえ悪い意味であっても愛情で乗り越えられるカードでもありますので、かなり福分の多いカードでしょう。

良い意味が強い上に悪い意味でも愛情で乗り越えられるのですから。

私見ではタロットの数札での数少ない最高のカードの一つだと言えます。

ですからこのカードが出てきた場合は素直に喜んで良いでしょう。
自分が良い方向に進んでいるときにしか出ない、レアなカードでもあります。

タロット数札の解説はまだまだ続きます。
次回を楽しみにしてください。