今回はタロットを始めるにあたり、最初にやるべき占いについて書きます。

前回、私はタロットを占う前に、まずはタロット一枚一枚をよく見て、観察することが大事だと書きました。

そしてそのときに沸き上がる気持ちをノートに書くことが大事だとも書きました。

さてそこまでするとカードと使用者の間に縁が出来ます。
この縁が出来ないと占いは当たりません。

そしていよいよ初めての占いを始めましょう。
今までも占っていた方にとってはこうして、タロットの観察とノートに書くことを通じて、最初にタロット占いをしたときのような新鮮な気持ちに溢れています。

今なら新たな気持ちで占いを始められます。

さて最初の占いに最適なのが、一枚のカードを引く占いです。

なんだただ一枚のカードで占うのかと侮るなかれ、この一枚のカード占いが全てのタロット占いの基本となる占い方なのです。

この一枚のカード占いは最初にやるべき占いであると同時に、占いの究極の到達点だとも言えるのです。

これは例えば俳句を考えてください。
文章には長編小説や短編小説、詩などがありますが、俳句は全ての気持ちや情景を五七五の決められた、非常に短い字数で表現します。

俳句の世界は奥が深いです。
ある意味では長編小説よりも俳句の方が、人の心を打ち、感動させる力があるのです。

ひるがえって、タロットカード占いにも同様のことが言えます。

何枚ものカードを使って占う占いがかえって、読みにくかったり、当たらないと言うことは往々にしてあるのです。

一枚のカードの占いが、その一枚が全てを表し、運命を変えるほどの力を持つと言うこともあるのです。それはあたかも俳句が人を感動させるようなものです。

大抵の占い師は一枚のカード占いから始めます。
そして、最終的には一枚のカード占いに回帰する方もいます。

私はそうです。
やはり一枚のカード占いが何だかんだ言って、一番役に立つと思うのです。

初心者でも当てられて、上級者になるほど、奥の深さを感じれる占いだと言うことです。

さてこの一枚のカード占い。
占い方は簡単です。

とにかく、タロットに聞きたいことを思い浮かべて、一枚引くだけです。

初めての方はさらに絵札(大アルカナ)だけで占ってみましょう。

それでも絵札は22枚ありますし、タロットのカードの上下、つまりは正位置と逆位置の違いがありますから、都合44通りのカードが出ます。

これは例えば血液型占いは4通りで、星座占いが12通りなのと比べると、これでも44通りの答えがありますので、かなり深い内容も問えるでしょう。

またこの一枚のカード占いはかえってタロットカードの一枚一枚に深い造詣があればあるほどに解釈は本格的になるので、実力が試される占いでもあります。

さてとにかくカードを引きます。
このときにカードをかき混ぜてシャッフルをしなければなりません。

ただ私はこのシャッフルのやり方は自由で良いと思います。

皆さんはそれぞれ、占いの本やらネットやらでタロットの情報はつかんでいると思うので、私は敢えてタロットのシャッフルの方法は書きません。

思いを込めてシャッフルしたのちに、インスピレーションで一枚引きます。

そのカードが答えの全てを物語っているのです。

具体的は解釈方法は次回に書きましょう。

今回のタロットカードは女教皇のカードです。




この一枚のカード占いは書物の中から適当に1ページを引いて、そのページに書いてあることを参考にする占いにも通じるものです。

女教皇のカードを見てください。書物を開いています。
この書物を開くと言う行為はこの1ページを開く占いに通じますし、またそれは一枚のカードを引くタロットカード占いとも共通点があるのです。