馬渕睦夫元大使 ウクライナ危機解説 | ひさの部屋

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コロナ騒ぎで変わった自分の価値観・・。自分で調べてたどり着いた情報を考えも含めてお伝えできたらと思います。

ウクライナ危機について解説されている馬渕元ウクライナ大使のメッセージを一部文字起こししました。(07:22~13:51辺り)

 

 

今おっしゃったネオコン、考えはネオコンなんですよね。だから今はビクトリア・ヌーランドが国務省の事務方のNo.1ですからね、ネオコン外交を遂行していると、これは事実だから。みんなが理解できるんですけどね。

 

つまり、根は、今のウクライナ問題というか、ロシアとウクライナの関係を理解する鍵は2014年のウクライナ危機っていうかクーデターなんですよね。クリミア半島はその結果と取るんだけど、その前に起こったヤヌコビッチ追放のクーデター。これに日本だけでなく、世界のメディアっていうかDS(ディープステート)メディアは言及しないわけですよ。ただ、プーチンが悪い、プーチンが狂ったって言うけどね。

 

その原因は2014年のウクライナクーデターで、これはご存じの方も多いんだけど、簡単に言えばネオコンによるクーデターなんです。それで、ウクライナの当時は親ロ政権と言われていたけども、ヤヌコビッチを力で追放して、彼らの代理人を据えたんです。それは反ロシアの、はっきり言えばユダヤ人が多いんです。こういう政権を作って何をやったかっていうと、ロシア系住民の迫害を始めた。だからプーチンがその機先を制して、クリミアは7~8割がロシア系ですからね、編入した。そして、東部ウクライナにもロシア系が2~3割居て、その人たちを迫害したんで、抵抗して、この間プーチンが承認した、ルガンスクとドネツクの人民共和国と言いますけどね、その二つの共和国を国家承認した。

 

もう一つの鍵は2015年2月のミンスク合意なんですね。そのミンスク合意っていうのは当時のウクライナの大統領、ポルシェンコ大統領とプーチン大統領と、この紛争当事者の親ロシア勢力との合意で、それを当時のメルケル、ドイツ首相とオランド、フランス大統領が後見人、立会人となった。それがミンスク合意で、ミンスク合意にはこの2つの親ロシア派地域に特別な自治権を与えると、その交渉をウクライナ政府とやるということになったこれを(ウクライナは)全然やらなかったんです。ミンスク合意を破ったのはプーチンでなくウクライナなんです。しかもその間、ウクライナ正規軍だけでなく、私兵が、過激化派の、ネオナチ的な、その大本がなんとウクライナのドニプロ、ペテロフスク州の知事ですからね、コロモイスキーっていうのは。ウクライナの第3か第4の大富豪ですよ、オルガルヒですよね。それが自分の私兵をもって過激派を、ISみたいな。そういう過激派の私兵集団にロシア系住民を殺させていたんですね。

 

こういう状況が8年間続いて今日に至ったということですよね。そこで結論だけ言えば長くなるんで、このことは公開されているんですよ。ミンスク合意のすぐ後で、2014年のクーデターの背後にあったジョージ・ソロスがニューヨークタイムズに4月1日付か投稿してね、「ミンスク合意は破棄しろ」と言っているんですよ。あんな協定が出来たら何のために自分たちはウクライナ危機を起こしたのかわからない、つまり政権交代させたのかわからないとはっきり言っているんですよ。公開情報です。

 

だから、アメリカとかヨーロッパは、ウクライナに軍事援助をやって、ロシアと戦争ができるようにしようとはっきり言っている。だから、今そのようになっているんですね。だから、簡単に言えば、今のウクライナっていうのはディープステート対ロシア戦争の前線基地なんですよ。だからそれを今たたいた。

 

これだけ言ってやめますけどね、そのタイミングが、谷さんが詳しいんだけども、今年の11月の中間選挙と2年後の大統領選挙をにらんだタイミングなんですね。このままいけば、全くなんていいますかね、またDS(ディープステート)がね、ウクライナを支配してロシアに戦争を仕掛けると。それも中間選挙の直前にやられたらね、これは完全に民主党に有利になるわけですよね。有事の時だから、トップを変えるのは良くないということですからね。民主党に有利に働く。だから私は今の段階で中間選挙よりかなり前の段階でプーチンさんはDSたたきに行ったと。

 

だからプーチン大統領が何を今回の戦争の目的にしているかといえば、日本を含めてこのことをほとんど話さないけれども、ご承知の通り、ウクライナの中立化ということを言っているんですね。これは要するに、反ロシア政権を作らないでくれということに過ぎないんで、ウクライナを占領しようとは思っていないんです。だから、ウクライナに四方八方から全面的に攻め込んでいるのではなくて、このDSの、ネオコンですね、の軍事基地をたたいている。そういう状況なんですね。

 

だからこれを欧米の、日本を含めたメディアはDS側の言い分だけを報じているわけですね。だからあたかもトランプ大統領の2年半前の選挙みたいですよ。なんでもトランプが悪い、トランプが負け惜しみだとかね。そういうフェイクニュースを流してトランプを追い詰めた状況がダブる、というのが私の感じなんです。