おっちゃんは、取りあえず店員さんに声を掛け、担当の人が来るまでの間に、私が希望する工事の内容をざっと聞いてくれた。
で、担当らしき人に、ざっくりと伝えてくれた。ここまではスムーズ。
さて担当さん。
「これ、冷房専用ですけど」(お前もか!)
「はい、それでいいんです」
「電気代、高いですよ?」
「寝るときしかつけませんから」
「風向きは手動で、音もしますし」
「大丈夫です」
ってか、じゃあ何で「寝室にぴったり」って紙を見本に貼り付けとんじゃ!矛盾してるがな。
「工事は8月7日になるんですけど」
うん、午前中に他の人から聞いたから大丈夫。
「その日でいいです」
「だいぶ先ですよ?もうちょっといいやつにしませんか?」(先だからもうちょいいいやつって、どんなロジックやねん)
「予算の関係で、これがいいんです」
で、やっと諦めてくれたらしく、在庫を確認しに行ってくれた。
ふ~やれやれ。
待合の椅子に座って待っていると、見積書の用紙を持って、担当さんが戻ってきた。
で、工事内容から、小娘の部屋分はプラス1万800円、クマオの方は、エアコンの取り換え費5000プラスリサイクル料2000円でいいとのこと。
「だったら、もう持って帰ってもらおう」
「うんうん」
で、最終的に端数の800円ちょっとをまけてくれて、さあ会計となりまして。
事件が起こりました。
レジで、ぴぴぴ!と女性のスタッフさんが入力を始め、「○○さん、在庫確認しました?」と。
担当さんがレジを見て。急にバタバタし出した。
うん?在庫切れか?
まあでも2週間もあるから、その間に商品って入ってくるやろうし。
担当さんは、何度もレジとバックヤードを往復している。
その姿をぼけ~っと見守りながら、さて返済回数をどう設定しようかと考えておりましたらば。
担当さん、とぼとぼと私たちの目の前にやってきて。
「申し訳ありません。今日、廃番になりました」
と。
私もクマオも、一瞬何を言われたのかが理解できなかった。
想定外だった。
廃番、廃番、廃番・・・廃番!?
え?今日??廃番??
「え? どういうことですか?」
「メーカーから、もう商品が来ないんです」
うん、知識としては知ってる。生産終了ってことよね。
でも知識と感情は別物で、感情が全くついてかな~~い! (T▽T;)
「でも、さっき在庫があるって」
「あったはずなんですが」
「廃番になったの、今日?」
「はい。先ほど」
「1台もないんですか?」
「はい」
ええ~~~~!?
ちょっと待って、在庫切れは経験したことあるけど、廃番ってのは今回初めてなんですけど!?
こんなことってある??
あまりのことに、もう笑いしかこみ上げてこない。
二人でふらふら立ち上がり、店を後にして、取りあえず車に乗り込む。
そして、声に出してゲラゲラ笑った 。゚(゚^∀^゚)゚。 アヒャヒャヒャ
「廃番って!! ありえへん!!」
「笑いの神、降臨や!!」
しかし私たちは、一体これからどうしたらいいんやろ?
廃番のパンチ力に、すっかり戦意喪失したバカ夫婦。
再びエアコンジプシーの旅へ・・・
続く
(次回、感動の最終回 笑)