こんにちは~
パリオリンピックが始まりましたが、一生懸命頑張っている選手団のみなさんには申し訳ありませんが、いろいろ 腑に落ちない ことしかなくて、本当に選手のみなさんが気の毒だし、スポーツファンとは言えなくても、少なくとも20世紀にはオリンピックを楽しみにしていた者としては、何だかな~…がすでに自分の理解を越えたところまできたな~と愕然としております。(お察しください)
前置きが長くなりました。
今日は、わたしには珍しく日本の映画です。
というのも…(これまた前置きが長くなりそう…)
NHKの「少年ドラマシリーズ」世代のわたし、中学校時代から タイムスリップもの が大好きで、特に2019年の台湾ドラマ「時をかける愛」でその気持ちが爆発、以前からの 好き に拍車がかかっており…
そんな時に知ったのが、1956年の初版から(特に日本で)根強い人気があるという 夏への扉(The door into summer)
というSF小説
「タイムスリップ好き」といった舌の根も乾かぬうちにですが、恥ずかしながら、この小説については、最近まで知らずにいて、読みたいな~、どうしようかな~と思っておりました…(というのも見たいドラマも読みたい小説もたまりにたまっているので…)
そんな時に、 夏への扉 を原作とした 日本映画 があり、しかも ネトフリ で見られると知って、早速見てみました~・
主演は 山崎賢人くん で、ヒロインに 清原果耶ちゃん
最近、映画「青春18×2」を見たばかりですし、これまた、テンションが上がりました
Netflix 公式Xより
◆配信開始
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) June 25, 2022
『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』(日本)
山﨑賢人主演。ロバート・A・ハインラインの小説「夏への扉」を映画化。
1995年、将来を期待される科学者だった高倉宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまう。目を覚ましたのは、30年後である2025年の東京だった。#夏への扉 pic.twitter.com/9vMIDPqaTL
夏への扉 -キミのいる未来へ- ウィキ (画像はここより)
映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』本予告
感想ですが、ネタバレがありますので、イヤな人は読まないでくださいね
映画として、とても面白かったです
しかも、お話もとってもよくできていましたし、スッキリと2時間にまとまっていました
よく見れば、最初に出てくるテレビ画面に 3億円事件 があるのですが、この世界では 犯人は逮捕されていて 、未解決のままの今の世界とは違う世界である とわかるようになっています。
さらに、映画の中でも タイムマシン を開発する 教授 は、「タイムトラベルは平行世界ではなく、元の世界に戻る」といっているので、時間軸は1つしかない世界ということも規定されています。
だから…
この映画では、日本のタイムトラベル物によくある 阪神・淡路大震災 / 東日本大震災 は、チラッと出てくる場面もあるもののタイムトラベルには、関係ありません。
また、映画の設定では、1995年の時点で 主人公 が 実用化寸前まで充電不用の半永久蓄電池を開発できている というのも、2024年現在ですら、さっぱり実用化できていないものですので、この世界とは違います。
さらに、この世界しかないので、時間軸が環にはなっているものの、平行世界に外れることもなく、すべて最終的には1回ですんなり上手く行ってしまいます。
それでも、とても面白かったのは、 主人公 宗一郎(山崎賢人) が2025年で出会った 剛太(浜野謙太) や 遠井教授(田口トモロヲ) と 1995年で再び出会ったり(でも、二人にとっては初対面)、2025年には仮説でなかった人たちとの出会いが1995年にあったりで、それが上手くできていたからか、と思います。
宗一郎(山崎賢人)と 璃子(清原果耶) との関係も、タイムトラベルと恋愛物語との配分のバランスがとてもよくて、両立して見られたのもよかったです。
ですが、ちょっと不満の残る部分もありました。
1つは、 猫のピート 🐈 と タイムトラベル の関係、また、出てくる アンドロイド型ロボットPETE(藤木直人) との関係。 猫のピート は 宗一郎 にとって、とても特別なペットで、しかもいつも「前を向いて、タイムトラベルを象徴する『夏への扉』を探している」という猫。ですから、アンドロイド型ロボットの名前が同じだった時点で 宗一郎 が作ったものであるのはもちろんのこと、例えば 友情 の部分などどこかに ピート の何かしらの成分が入っているものと思っていましたが、そういうことが一切なく、猫との結びつきは 宗一郎だけ で…しかも PETE が何度ももったいぶるので、期待値がめっちゃ上がっていただけに 拍子抜け してしまいました
でも、それより、も~っと拍子抜けしたのが…
これは実は同じく Netflix で見た「三体」の原作(翻訳本)を読みだした時と同じ がっかり感 で…
なので、ここからは「三体」原作にも関わる ネタバレ になりますのでイヤな人は読まないでください
実は、この映画では タイムトラベル に タイムマシーン を使うのは 過去 に向かう1回きりで、未来へは タイムトラベル でなく 冬眠(冷凍冬眠) を使って移動しているんですよね…
実は、これは 「三体」原作 でも使われていて、もうその時点でどうもわたしは 読む気 見る気 が激しく減退してしまって…
人間を何十年と冷凍保存してまた蘇らせる…という技術だけが、そんなにすんなり開発されるかな~❓というのがわたしの疑問なんですよね。
だったら、その周辺の技術ももっと発達しているのでは❓と思ってしまいます。
この映画で言えば2025年に、それだけの技術が発達し、 アンドロイド型ロボット までいて…というのも 宗一郎 が1995年に 蓄電池 を実用化していたから可能だったというのですが、じゃあ、それにしてはそれ以外の技術が、今のこの世界と同じだし…といろいろもやりました。
何が言いたいか…というと、どうしても タイムトラベル に 冷凍技術 を使うことがどうもわたしは 納得できない というか、何だか ルール違反www みたいな気持ちになってしまうようです。こればっかりは、自分の気持ちなので、どうしようもないみたいです。
ということで、「三体」と同じ モヤモヤ を味わうなら、この映画の原作本については、今は早急に読む必要はないものと判断しました。そういう意味でこの映画を見てよかったです。
タイムトラベルもの が好きな人はぜひ見てほしい映画です。 冷凍技術 以外は楽しめましたし、気にならない人なら、もっと楽しめるかと思います。
ず~っと、読んでいる本や読みたい本についてもブログを書きたいのですが、肝心の本が全然読めていません
「三体」はようやくⅢの下です、もうすぐ終わりなので、終わったら書きたいです。