こんばんは~
以前から、旧作の台湾ドラマは結構無料開放されていましたが、
最近、YT上で見られる2020年以降の台湾ドラマがいくつかあるのに気づきました
ですが、このドラマすごく見たかったのに、配信に気づいたのは期間限定後1週間以上経っていて…
期間が書かれていないので、途中で見られなくなったらどうしよう~とほとんど日曜日だけで見終わってしまいました
時間がなかったのもありましたが、見始めたら面白くてやめられず、最後まで見られないのも消化不良を起こしそうで…
必死で見て何とか最後まで見られました。とってもいいドラマでした
24時間配信のいいところは、全部一気に見られることですが、困ったのは、どこからが1話なのかわからなくて…
どうしてもわからなくて、適当に見始めたら結局それは10集中7集だった
やっぱり、途中からはダメだな~と思いなおして、1集を探しましたが、本当に時間がかかりました
これだよ~的な目印か、空白をお願いしたいです~
が、見せていただけるだけありがたいですね
神之鄉 FB (画像はここより)
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感想ですが、ネタバレになりますのでイヤな人は読まないでくださいね
このドラマ原作はマンガで…
台湾文化センターHP 台湾漫画夜市『神之鄉』(左萱、蓋亞)
1話だけ無料で読めるサイトもありましたが、1話以外有料ですので、興味のある方は探して見てくださいね
イントロダクション…
台北に住む大学生 夏志薰(李玉璽) は、教授に言われ、見知らぬ後輩 陳暖暖(項婕如)と共同で「民俗信仰と祭祀」についてレポートを書くことになり、7年ぶりに故郷 桃園大溪 へと向かう。
叔母の 夏天晴(周采詩)や 幼馴染の 林一心(林暉閔) とその家族に温かく迎え入れられる 志薰 だが、廟に祀られている 關聖帝君 の誕生日、旧暦の「6月24日」に大々的に行われる祭祀についてのレポートを書くのに、避けて通れない問題があった。7年前故郷を離れる原因となった 父 夏天龍(王識賢) と対峙したくない 志薰 は最初は 父 を徹底的に避けようとするが…
台湾の民俗信仰と祭祀が興味深い
とにかく 桃園大溪 での民俗信仰と祭祀のようすがとても興味深いです
人が中に入って動かす大きいお人形さんみたいなのは、「神將」だったんですね
その入場と舞である「陣頭」についても、出たらめにやっているのでなく、ご信仰の方向の順番通りにやっているのを初めて知りましたし「神將」の竹ひごの中身や人がどのように入って動かしているのかも初めて知りました。
また、いろいろな「社(天龍・志薰親子は 聖恩社)」があることも初めて知りました。
さらに、 お面 をつけたり、 巨大コマ(陀螺) を廻したりなど、とても興味深かったです。
そもそも、まずは信仰ありきなので、普段から 廟 のお掃除をしたり、お参りをしたり…
しっかりと信仰と結びついているのもすごいな~と思いました。
ドラマでは、台湾語が多く、さらに限定配信でなかなか途中で停めるのも難しく、それよりも何よりも自分に知識がないので、ざっくりと話についていくのが精いっぱいで、ぜひ日本語訳で見たいな~と思いましたし、何よりも台湾の風習が興味深くて、観光とタイアップしてもらえないかな~と思いました。
ロケ地巡りの記事もあったので、もし機会があれば行きたいな~
漫改影集《神之鄉》8大經典拍攝場景巡禮!跟著阿薰回到故鄉桃園大溪找回許下的約定!
初回と最終回には祭祀の場面が多く出てきて圧巻でした
家族の絆は取り戻せるのか❓
このドラマでは 祭祀 を通してつながっていた家族が、 阿薰 の病気をきっかけにバラバラになってしまい…
時を経て、 祭祀 を通して、地域のみんなの支えもあり、再び絆を取り戻す…
ということなのですが…
家族それぞれが、それぞれを思い合っているのに、だからこそ何かあったときに自分だけが裏切られたような気持になり…
阿薰 の病気がなかったら、こんなことにはなっていなかっただろう…と思うのですが、当の 阿薰 は発病した4歳当時のことは幼すぎて覚えていなくて…
いかに 父 天龍 が自分のために尽くしてくれたか❓
なぜ、自分は 祭祀 に触れることができなかったのか❓
その代わりが 父子のコマ廻しだった…
そういうことを1つ1つ 天龍 の 師弟 である 黃世介(李李仁) や叔母の 天晴 から聞き…
天龍 が 腰 を痛めた原因も、病気にいい霊験あらたかであるという霊芝を 阿薰 に食べさせたいと、山奥に入ってけがをしたからだし、 天龍 が家族を裏切り、一家がバラバラになった理由も 阿薰 の病気が原因で…
誤解を1つ1つ丁寧に解きほぐし、今年の祭祀「6月24日」につなげていく描き方がとてもよかったです。
最終回では、 父子 が願いを果たし、それを見守る家族や一緒に祭祀に参加する仲間がいて…
祭祀 を通して、 阿薰 天龍 親子の絆を中心に 夏一家 の家族の再生に焦点が当たっていて、 阿薰 と 暖暖 の恋愛は出すぎることがなかったのもとってもよかったです。
最初は何も知らなくて、ただただ片思いの相手でしかなかった 阿薰 だったけれど、 暖暖 の存在が本筋の お邪魔虫 でなく、なくてはならないキャラクターになっていたのはすごかったです。演じた 項婕如ちゃん って、「ママ、やめて!」もですが、可愛いけれど、それだけでない上手さがありますね。要注目の若手の女優さんだと思いました。
連綿と受け継がれる伝統と新しいチャレンジ、時に葛藤、同じ目標に向かう仲間の絆に感動
でも、そもそもなぜ家族がここまでバラバラになったのかというと、 天龍 が要領が悪く、一度思い込んだことら直情型で、修正できない意固地な性格だからなんですよね…
だから、一度すれちがってしまった 奥さん や 阿薰 と昔のように戻りたいのに、上手く立ち回れないし、一緒にいるはずの 娘 曉滿(盧以恩) もお年頃の彼女が家族に愛されていない…と、派手な格好をしても、それを頭ごなしに怒鳴りつけることしかできない。
イヤなことがあれば、カッとなって 弟子 の 大勇(廖威廉) に当たり散らしてしまう…
それをフォローして廻るのが 師弟 の 世介 なのだけど…
だからこそ、 天龍 は、自分を裏切った(と思い込んでいる) 世介 が何かと気に入らない…
冷静にみんなのフォローができる、祭祀だけでなく自分の事業も順調で何をやらせてもスマートで、リーダーシップが取れて若い世代からの人望も厚い。 伝統 を大事にしながらも、 伝統 に固執するのでなく、若者の作る新しい祭祀との融合を図ろうとする。
でもいつまでも 天龍 を兄弟子として立てることは忘れない、本当の兄弟のようだった 世介…
世介 が 虎膽堂 という他の廟を作ったのは、奥さんの病気がよくならなかったからで、最後の救いをお堂に求めただけなのに…
なのに 天龍 はそれを 廟への裏切り だと許さない…
自分は息子のために、一度は 聖恩社 を捨てざるを得なかったのになんて勝手なんだろう…
さらに、 世介 は 天龍 に隠れて、高機能障害のある木彫家 大勇 の兄 大義 の作った 神像 の多くを買い求めていて…
とにかく、 天龍 とは対照的に 世介 は本当にスマートでカッコいいんですよね。
天龍 が意固地で間違えたことをしても、それでも絶対に陰で 天龍 を悪く言うこともなく、何かあるなら正面切ってぶつかり合うんですよね…
だから、どう考えても 聖恩社 の跡継ぎは 世介 の方が向いていて…
家族との絆を取り戻す中で、 天龍 は今まで避け続けてきた問題にやっと向き合うことができるように…
ようやく、 世介 の方ができることを素直に認め、 聖恩社 を 世介 に譲ることにして…
それで初めて、 天龍 は立ち直ることができたんじゃないかな~と思いました。
ドラマは 阿薰 の成長物語のようだけれど、実はこの二人の物語にとても見ごたえがあって、 天龍 の成長物語でもある。
最後仲直りをする二人に胸が熱くなりました。
世介 を演じる 李李仁さん、トランペット場面もかっこよくて、本当にステキでした
今回覚えた台湾でのスラングは 台北俗 。ずっと台北で生まれ育って、大都会台北以外の台湾のことをよくわかっていない~という意味のようで 阿薰 の親友 一心 が 暖暖 をからかうのに使っていました~。
とても、いいドラマだからこそ、もっといろいろ知りたいので、日本語字幕や、日本語での補足説明が欲しかったです。
ぜひ、日本で放送してほしいです。