小噺 国壊れて、・・愚者共の夢の跡 | H.YAMAMOTOのブログ

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元理系教員です。現場では子供たちといろいろな実験、色々な授業をして楽しんできました。扱った内容の多くはその時々の話題や自然現象・技術。受験指導は退職するまでほとんどやりませんでした。その意味で、子供たちに迷惑をかけたかもしれません。後悔はしてません。

 ほぼ恒例となりつつ、御座います。年末から年始にかけての、小噺で御座います。第1作は「天神はん」第2作は「伊豆栄」。今年は何にしようかと思案をしておりました。少し前までは、「大志郎談義」で行こうと、テーマだけ決めて、他の雑事にかまけて、ほっちらかしていました。2022年に行われた参議院選挙で東京三鷹駅の駅前で偶然すれ違った、本物を横目で睨み、「馬鹿メ!」と呟いた記憶が御座います。

 

 昨日のテレ朝・モーニングショウでの玉川徹君の発言が小噺のヒントになりました。題して、「国壊れて、・・愚者共の夢の跡」

 

 

サア、皆さん! 大いに笑って年越しを迎えましょう!

 

 

2024.12   小噺 「国壊れて、・・愚者共の夢の跡」

 

ドイツ、プロイセンの鉄血宰相であった、ビスマルクの格言に [愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ]と御座います。愚者は失敗して、その経験から学ぶのに対して 賢者は失敗しないように歴史に学ぶ・・・という意味で御座います。

 

私共、政治のことは 頭に浮かびませんな。浮かぶのは「金! 金! 金!」、寝ても覚めても、金のことばっかりですわ。もっとも、寝ている私の耳元で、“かみさん”に 「お金ネ、お~金!」って、囁かれていますからネ。毎日、毎晩。(たま)に、高座に呼ばれる直前に、「ネタのこと」考えますねん。


所は 大阪の(ゆめ)(しま)へ入る橋のたもとで御座います。

自動車販売店のディーラー、新装オープン。

 

店長「私、豊田商会の豊田章男と申します。」

客「こんにちわ、わて、鴻池翔太郎です。」

店長「翔太郎さんでっか? どっかで、聞いた事ある名前どすな?」

客「岸田のボンと一緒にせんといて下さい。」 「気色(きしょく)(わる)いわ!」

客「ときに、儲かりまっか?」

店長「ぼちぼち、でんな と言いたい所だすけど。開店早々ですし。不景気や、さかいな。」

客「そこで、相談があるんやけどな。そこの、展示してあるベンツな、展示価格としてまけて貰いませんやろか? 半年待つさかい。」

店長「半年、待ちなはる。本体価格 1250万円だすけど、お客さん!払えまっか?」

客「天下の鴻池だっせ! 多少、不景気でも、会社を売れば何とでもなりますわ。」

店長「あ~!あの、鴻池はんでおましたか? ほな、契約しますわ。半年後に 本体価格1250万円。宜しおます。」

客「このベンツが 1250万円か・・儲けもんやな。頼んますわ。」

 

 六か月が経とうとするこの間、NATOがロシアを焚きつけ、加えてアメリカが火に油を注ぎ、加えてハマスとイスラエルが戦闘を開始、それにも アメリカが火に油を注ぎ、この国では円安・金利上昇と輸入物価の高騰で全ての商品価格が高騰。(すべての時系列を無視しています)

 

例の客「そろそろ、あのベンツの納車して貰えません?」

店長「1250万円の入金、有難さんでおました。実はでんナ、昨今の社会状況で、本体価格が高騰しましてナ。追加料金が発生してまんねん。」

例の客「契約を交わしたやんか。」

店長「そうだすけど、うちが損金被ったら、倒産ですわ。」

例の客「・・・・・・」

店長「本体価格の変更がおましてな。2450万円になってましたんや。」

店長「鴻池はん! M&Aでも何でも受けますわ。助けて下さい。」

例の客「わしも、天下の鴻池や! 1200万円払ろたろやないか。」

店長「有難うさんでおます。」

例の客「ときに、橋の向こうは どない成っとんのやな?

店長「どないも、こないも、夢洲は草が茫々生えてるだけで、来るのは野鳥だけでんがな。」「泥沼に散々 税金を投入してましたけど、元々 泥沼でしたさかい、人が入っていったら、今でも、足がズボッ・ズボッ、建物に入ったら ミシッ・ミシッ。あっちへ行く人は居まへん。 IRもとっくの昔に止めてます。

例の客「博打で 差額を埋めるのは無理か。」「残念やけど、手持ちの株を売って、その差額を入金するわ!」

店長「わかりました。有難う御座います。」

 

 数日後・・・

 

店長「鴻池はん、入金有難う御座います。納車に参りました。」

例の客「何でレッカー車で来たん?」

店長「うちの車は 全てが展示品でしてな。エンジンを積んでませんの。」

例の客「大概にしいや! わてはこの車で運転がしたいんや。エンジン積んで動くようにするのには後何ぼかかるんや?」

店長「アッ! 車両価格は後 850万円掛かります。」

 

 (お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ここに出てくる金額は大阪万博が基)

 

ここまでが 玉川徹君の発言をヒントにした、小噺です。

 お跡が宜しいようで! と収める所ですが、

 もう少々、お時間を頂いて・・・

 

店長「鴻池はん。少々、お時間を頂いても、宜しゅう御座いますか?」

店長「鴻池はんは ステータスを、お求めでいらっしゃるんでしょ!?」

店長「この車にエンジンを積んで、ガソリンを炊いて走らせたら、地球温暖化物質を更にまき散らすことになりませんか? ステータスでこの車をお求めであれば、駐車場のシャッターを何時(いつ)も開けっ放しにしておけば十分ではありませんか。是非、お出かけの際は電車やバスでお願いいたします。水素エンジンにしたところで、温暖化物質は排出されます。当店は電気自動車も販売いたしております。」

店長「またの、ご利用をお待ち申し上げております」

(お跡が宜しいようで!)

 

これ以降は私の切なる願いです。

 

この後 暫くして、自民・公明・維新・国民などが冷や飯食いに転落いたしました。みなさん! 地球の温度も こ奴らの温度も冷やしてツメタクしたほうが宜しいですね。(完)