黄金のアデーレ 名画の帰還 | 心きらめくSpecial Days

心きらめくSpecial Days

日々の想いを綴っています


DVDを借りて観ました。


いい映画でしたね。


ナチスドイツからアメリカへ逃れたオーストリア人のマリアが


奪われたクリムトの絵を返して欲しいと


オーストリア政府に訴えたのが


82歳の時。


駆けだしの弁護士、ランドルシェーンブルグは


最初は無理だろうと断り


そのうちお金目当てで引き受けるのですが


段々と 自分の良心?正義?のようなものに


駆り立てられて 難しい裁判、調停に挑んでいきます。


辛い思い出のある母国に


二度と戻るまいと思ってたマリアですが


このことで母国に帰ることになり


当時の思い出が 合間合間で フラッシュバックしていきます。


叔父が砂糖の商売で裕福な暮らしを送っていて


宮殿のようなマンションに住んでいます。


同居していたマリアは


美しい叔母アデーレに可愛がってもらいます。


社交界の花形だったアデーレは


クリムトに絵を描かせますが


非常に美しい 黄金をまとう絵柄。


マリアは、そういう数々の美術品に囲まれて暮らし、


オペラ歌手の男性と結婚。


けれどもナチスの手が迫り


すんでのところで 母国を脱出。


家にあった素晴らしい美術品は全て


奪われてしまいます。


時を経て その絵はオーストリアの国立美術館に


飾られています。


そして、大戦時に奪われた物をもとに返そうという審議会が開かれ


マリアも訴えるのですが


絵は 国の宝として 返してもらえない。。。。


オーストリアを訴えるには 高額なお金が必要・・


そこで2人は・・・・・





という内容なのですが


実際にあったお話で とても色々考えさせられました。


絵は マリアさんにとって 叔母そのもの。


お金的な価値は関係ないのですよね。


様々な思い出がつまっている。


愛しい両親と ともに過ごした日々。


なのに その両親を置いて 脱出しなければならなかった・・・


母国は自分を追い出した上


絵も 返してくれず 冷たい仕打ち。


そんな国のままで いいんですか?


そう言いたかったんだと思います。


ヘレンミレンの 頑固で毒舌、変わり者でも


ユーモアがあって


気品のある演技、良かったです。


何だかね、しわとか 気にならない女優さんですよね。


凛としたところがいいですね。


ヘレンミレンのお父さんって


ロシアの貴族だったとか。


女王役でもハマるのは そういうところからもあるのですね。


マリアの若い頃を演じた女優さん、


たまに 大竹しのぶさんに似てるなと思いました。



マリアアルトマンさんは94歳で亡くなられたとか。


長生きされて良かったなと思いました。





{7CEDB33B-7C65-4B31-9941-81629014829A:01}