芸術新潮 2024年5月号 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 「キリコ」と聞くと「ドクターキリコ」が浮かびます。

 なので少し妖しいのをイメージしてしまいますが…。

 キテレツでポップな「デ・キリコ」という画家の特集です。

 年譜を見るとギリシア生まれのイタリア人とあります。

 エル・グレコの仲間?

 のっぺりとした色彩に強烈なデザイン。

 怖いもの見たさで引き込まれていきます。

 生で観たらもっとトリコになりそう。

 近現代の作家だと思うのですが、宗教に囚われているのはお国柄でしょうか?

 学問を突き詰めてそれをアウトプットするときに文章ではなく絵であらわしているので、そこに込められたメッセージ(解釈など)を読み取ろうと食い入るように観てしまうのかも。

 視覚に訴えるものの強烈さを受け止めるには体力が必要ですね。