炎罪:鏑木蓮 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 放火のシーンから始まります。

 連続放火犯は心の病を抱えていました。

 アルコール依存症で肝臓の悪い元妻。

 娘は家計のために高校を辞めてバイトをしています。

 事件が起きたのは京都。

 花街育ちの刑事が娘を保護します。

 冒頭の放火事件で亡くなっていたのは精神科医ですが、その妻の行方がしれません。

 謎が謎を呼び、心理学的な要素から、催眠術までたどり着きます。

 脳腫瘍による精神疾患の発症。

 被害者を弄ぶような犯人の正体にびっくりさせられますが、巻き込まれた少女がいつの日か、その環境から抜け出せる日が来ることを願いたくなる作品です。