語らいサンドイッチ:谷瑞恵 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


「めぐり逢いサンドイッチ」の続編です。

 姉妹でやっているサンドイッチ屋さん。

 挟む具はいろいろ。

 具にまつわるエピソードもいろいろ。

 梅雨が明けてジリジリと暑くて脱水や熱中症が気になる今日この頃。

 部活には「きゅうり」という男の子。

 彼にほのかな恋心を抱いて、彼おすすめの「新井さんのキュウリ」を見つけ出す女の子。

 シンプルなきゅうりのサンドイッチの謂れと共に、不器用な高校生の、甘酸っぱい青春が描かれる「青い花火」。

 「オーロラ姫のごちそう」は、オーロラソースの隠し味について。

 子育てに口を挟むおばあちゃんの存在はなかなか厄介なもの。

 孫の好き嫌いを治そうとするおばあちゃんのお節介を解決する「オーロラソース」。

 母子家庭や、戦争体験者のエピソードもありますが、サンドイッチはいつも寄り添っています。

 「思い出の味」「おふくろの味」には、サンドイッチのパターンもあるなと思いました。

 私の思い出のサンドイッチは「ハムチーズ」。

 トロトロになったチーズが美味しかったなぁとしみじみしました。