本日でこのブログは終了いたします。

たくさんの本を紹介したつもりでも、その数はごくわずかで
とても「本を紹介した」などと呼べるものではないことは理
解しております。

しかし、私の2010年の一つの記録になったことはたしかです。
私の目的も、いつしかそうなっていました。この年に私がど
んな本をどんな思いで読み、考えたのかがわかるようになっ
ていればそれで良いのです。ずいぶん恥ずかしいことを書い
たようにも思いますが、それはそれで良いのです。

記事を書いた作品にはかなりの「偏り」があるように思いま
す。私はいくつかの重要な作家の作品を、採りあげませんで
した。それもまた、2010年の私の姿そのものです。

川端康成、大江健三郎、安部公房、山本周五郎など、また、
モーパッサン、スタンダール、ソルジェニーチンなど書くべ
きを書くことができませんでした。

最初から白旗をかかげた作品もありました。ジョイスの『ユ
リシーズ』を書くことは今の私のは不可能でした。これから
先も可能になるかまったく自信がありません。また、プルー
ストの『失われた時を求めて』はいまだに完読していないの
です。私は完読していない作品を、さも読んだかのように紹
介することだけは、ただの一度もありませんでした。それだ
けはどうしてもこだわりました。当たり前ですが・・・

どうやら予定どおり、病気や事故もなく2010年の大晦日を迎
えることができました。このブログは本日で終わり、私はも
との普通の「読書好き」に戻ります。どこかでまたお会いで
きれば幸いです。このブログで交友が広まったことは、私に
とって幸せなことでした。

最後まで本ブログを読んでいただいた方に感謝申し上げます。
文字ばかり多く、誤字脱字だらけのこのブログは読者思いに
欠けたものだったと反省しています。また自分の怠惰から、
ありがたいコメントに満足に返事をしなかったこともお詫び
申し上げます。本来ならば、返事が書けないコメントなら頂
かないように設定すべきだったのです。

ありがとうございました。
予定どおり、最後の記事を書き、夜にもう一本の、読書とは
関係のない記事を書いて、このブログを終わりたいと思います。

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