脱皮の様子を動画で撮影するのは難しい | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今日は、日帰り研究会です。

日帰りだと、午前中にしんたいそくていを終えて、午後は吸血させる順番です。

神経を張り詰めてやらないと、ミスが出やすいです。

打ち合わせの中で、それらのことを確認して、作業が始まりました。

 

今日は、もう一つ先輩のU研究員(OB)がきて原稿の校正作業をすることになっていて、二つの仕事が同時並行で進みます。

校正作業は、コーディネータとU君がやります。何やら難しそうな話をしながらパソコンと向かい合っていました。

 

現役研究組は、早速実験室に移動して、身体測定から始めました。

 

いつものように身体測定をしていたとき、突然脱皮が始まりました。最近、脱皮中のヒルをよく見るようになりました。

すく、CCDカメラを用意して撮影にかかりました。

しかし、机の上でガラスが敷いてあり、反射や机の色でうまく撮影出来ません。

準備中にすでに半分くらい脱皮が終わり、前半分を残すのみです。

カメラの角度を調整しているうちに脱皮がほぼ終わり口の先(左端)のみくっついています。

乾燥してきたので、皮が離れにくくなってきました。

このあと、ピンセットでつまみながら、脱皮を助けました。

最後まで、いろいろな角度で挑戦しましたが、残念ながら、うまく撮影できませんでした。

今日は、2度撮影チャンスがありましたが、成功しませんでした。残念。

 

今回は脱皮の確認数も多く、また卵嚢も生まれて結構にぎやかな一日でした。

実は、今まで確認した成長のデータをグラフ化してみたところ、途中で条件を変えてデータを取ったところがあり、残念ながら観察の継続ができなくなりました。

再度仕切り直しとなってしまいました。

 

でも、いつも科学に失敗というものはない。あるのは、原因があって結果がある、とみんなに話している。

 

今回も、測定の技法を変えたことによるようだ。その、ミスを生かせないかとF研究員は頭を絞った。

そして、半日議論していて、この結果を使えるテーマを見つけ出した。

 

このことについては、来週みんなと確認しながら、新しい研究を進めていけたらいいなあと思う。

どんな話が湧いてくるか、ご期待ください。