実験の仕込みが全部終わりました | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

梅雨の戻りか知らないけれど、2週間前から再び梅雨空のようになり、ヒルの活動ももすこぶるよくなりました。

去年の様に武漢発のコロナウイルスになやまされることもなく、順調に実験が進みました。

吸血用に借りていた鶏も結局1カ月、私達の実験に付き合ってくれました。

子ども研究員は、鶏の世話も覚えて「こっ子ちゃん」と呼んで可愛がっていました。今日で、吸血実験はすべて終わりになります。

 

カエルとヒルのバトルの結果を、調べることになりました。

昇天したカエルはもう始末してあるので、ヒルの方を中心に調べます。

1つ目のケースは、ヒルが二匹いるはずで、探していくとちゃんといました。

2つ目のケースは4匹いるはずで、よく探したら苔の中にもぐりこんでいました。
 

どのヒルも入れたた時より大きくなっていました。鉛筆と同じくらい太くなったものもいて、もしかすると産卵するかも‥‥、という感じでした。

 

明日の吸血に備えて、もう少し田光のヒルが必要になり、雨の中出かけました。

カッパを着てのヒル捕りは、新会員にとっては初めてのことで、ヒルが袖口から上がらないように気を付け乍ら捕りました。

大きめのものばかりを選らんで捕りました。30匹捕れたので、研究所に戻りました。

 

いつもの飼育用のビンに入れると、それはそれは。みんな入り乱れての交尾ラッシュでした。

ここでも、あっちでも、

ほら見て、

半時間ばかりのドラマを見たようでした。やがて落ち着いていったのですが、F研究員の目は、新しい発見を見逃しませんでした。

1mmくらいの泡状のもの。拡大して写真に撮ったら、こんなものでした。交尾を長くした(5分位)ものの間に付いていました。袋の中は透明で泡が詰まっている感じです。交尾が短い時は出来ませんでした。こんなぺアーが、複数組み確認できました。また、新たな発見ですね。

でも、交尾している間に割り込んでくるものもいて、なかなか面白かったです。

普段、山や野原にいるとなかなか出会う機会がないのに、僕たちに捕まったおかげで交尾することが出来たようです。よかったです。これが産卵してくれたら、ドラマになりますね。

 

日曜日朝から、水沢と藤原にヒル捕りに出かけました。先日からの大雨で、きっとヒル捕り場のヒルは増えているだろうと予想しているので、確かめに行きながら、今後の解剖実験用のヒルの確保をしました。

林道に水が流れた跡がありますが、ここにもヒルがいました。ただ、小さなものばかりで足に上がってきます。

ヒル捕り場につくと、さすが大きいものもニョキニョキ出てきて、40匹位は捕りました。

自然界で、吸血して産卵の可能性があると思われるヒルを二匹も発見しました。

首の所が黄色がかっていて、吸血しに来ることはありません。

私たちが飼育瓶で吸血後によく見る姿で、これは妊婦さんだろうと言っています。

今年は、飼育瓶でこのことを確認しようと、今40匹ほどの吸血ビルを飼育しています。

 

午後からは、今年最後の鶏からの吸血実験です。今日は、20匹ものヒルを一度につけて、まるで勲章のようです。

鶏さん、お疲れさまでした。ありがとう。