研究も、想像以上に高いレベルに入ってきました。正直言って、コーディネータとしては、ここまで行くとは思っていませんでした。
そうなると、だんだんレベルの高い機材がほしくなります。
解剖をしていて、細かい部分を取り出そうとすると、カッターナイフや安全カミソリではうまくできないのです。当然要求されたのは、メスがほしい、でした。
手に入るのかどうかいろいろ調べたら、何んとアマゾンで買えることが判明、早速注文しました。本物ですから安くはないのですが、ひもじい予算の中から奮発しました。
研究員たちは、自然に顔もほころび、お医者さん気分を味わっていました。一人が、解剖顕微鏡をのぞきながら、「メス」と言って手渡してもらう姿など、ほほえましかったです。
早速O研究員は、消化管の摘出を開始しました。結構手間取っていて、そのうちにアッ切れた、と切断してしまったようです。よう切れるわこのメス、と言ってメスの性にしていました。
何匹も解剖してだんだん上手になるのだだから、一度でできるわけがありません。
初めてにしては、なかなかうまく出来たと思います。中央に横たわっているひものようなものは、口から続いているので、消化管だと思われます。
これを取り出していて、誤って切ってしまったのです。左側の黒い袋の下に、白い袋がついていたのですが、これがたぶん胃にあたるところだと思うのです。あくまで推測です。
次回、この状態で口から液体を入れて、消化管であることを確認するようです。
さて、I研究員とY研究員は、生殖器官にアタックしています。これは、もっと難しいのですが、睾丸が8個ついているのを確認していますが、なんか怪しいので、これも再度オペを実施して確認ます。
それより左側の黒い袋は、消化管とは接続していないので、チスイビルの解剖図にあった膣だと思われます。早速切ってみました。
すると、このような動物の赤ちゃんみたいな形をしたものが取り出せました。時間切れで、本日はここまでとなりましたが、再度、挑戦する部分です。
今の夏は、県立高等学校の生物部の先生ご厚意で、実体解剖顕微鏡をお借りしているので、こんなところまで調べられます。研究員たちも、その見え方にびっくりしています。
来年度は、だれかこんな機材を寄贈してくれませんか。
本日のお昼は、地元の産業大矢知そうめんをいただきました。