ヒルが木から落ちてくるのは、見たことがない。木の幹を上っていくヒルも見たことがない。でも、首筋を吸血されることがある。
上から落ちてこなければ、どこから来るのか。
それは下から上がってくる。
この仮説を確かめるために日本初の人体実験??をすることにした。
被験者は緊張気味ですが、トップバッターです。ブルーシートの上で、大きなビニル袋に入って、その周りにヒルを放し、どれくらいの時間で首まで上って来るかを計り、動画に取ろうという大作戦です。
放たれた10匹ばかりのヒルは、被験者の呼気に反応して、だんだん近づいてくる。
やがて腰に近づき、数匹が上り始めた。被験者に緊張が走り始めた
大丈夫、みんなが遠くからヒルを監視していて、吸血する前に外すことにしている。
約5分くらいで腰に吸着してから首筋に到達した。危機を感じて被験者は、首筋から袋をはずしている。
これで、呼気を感じながら吸血可能な場所探して上ってくることがわかる。
更に現実に近づけるために、次の被験者から、立ったままヒルが登って来るのを確かめてみようということになった。
これは、フラメンコをしているのではありません。出来るだけ現実に近い形の実験にするには、立っている方がよいということになり、被験者の二人目は立つことにしました。
今度は、袋が大きすぎてなかなかヒルに人と分かってもらえず、でも、温かいからか寄ってきて、ビニルの隙間に入り込んで動かなくなりました。
しばらく上方から息をかけたらそのうちの1匹が上り始めて、腰の上あたりまで来ました。
でも、ほとんどは足元のビニルのしわの中で寝ていました。
最後の被験者は、掃除機で空気を吸いだし、できるだけ体にぴったりひっつけてみました。
すると、しわが減ったので、ヒルは一斉に上り始めて、3匹がレースをしていました。
最初に腰まで到達したところで実験はストップさせましたが、2分30秒で、約60cmほど上ったことになります。
いろいろ試行錯誤しながら、実験室実験は何とか予想通りの結果が得られました。
次回は、ビニル袋案は、普通と違うので、やはり本物のカッパでやった方がよいということになり、そのように計画変更します。
でも、実験結果として、ヒルは動物を見つけると吸い付き、足の方で吸えないと首まで上ってくるということは、これで確かめられた。
次回は、より本物らしくカッパを着てヒル採り場で上る様子を観察することにしよう。
4人が互いに被験者となり、試してみましたが、どの被験者の時も1~3匹が上ってきた。2時間余り、大変疲れました。でも、大実験をやっているという実感があります。