我が家は、夫が7年以上前に突然いなくなり、その後まったく連絡が取れなくなって失踪してしまいました。


子供が上の子は2才、下の子は0才のときでした。


今現在も、連絡は全く取れませんし、どこでどうしているのか、生死すら不明な状態です。


車だけは当時、富士の樹海の中で見つかりました。


夫がいなくなった当日から現在までの経過は、今までのブログに載せているので、もしよかったら、読んでみて下さい。












最近、昔の夫と、今の夫が、私の中でますます別人のようになってきている。


学生の頃の夫は、前も書いたけど、本当にキラキラしていた。


結婚してからも、昔は仕事から帰るといつもまっ先に子供たちのところへ行って、寝る時間まで遊んでくれた。

仕事で疲れているのに、子供たちの夜泣きにも付き合ってくれた。



夫は、確かにいい加減な所もあったけれど、子供たちを捨てて居なくなるなんて、


そんな人だったなんて。


キラキラした名残のある子煩悩な夫と、


子供たちを捨てて居なくなった夫が。



どんどんかけ離れていく。












中学3年生の4月。

クラス替えで初めて夫と同じクラスになった。


名前はもともと知っていた。


夫のことが好きだという友達がたくさんいたから。


放課後も、サッカー部で走り回る夫を、校庭の隅で見つめる女子が何人もいた。


まさか、すぐに私もその女子の一人になるなんて…w



春休みが終わって初めて中学3年生になった教室。


担任の先生が、朝一番で春休みの宿題を集める。


席がたまたま近かった夫は、まだ話したこともない私に、こう話しかけてきた。


「〇〇(私の苗字)は、このプリントやった???

俺やり忘れてて、友達から借りたけど、一緒に写す???」



私も、やり忘れていた。


写させてもらった。


写しながら。


(なんて、壁がない人なんだろう…✨

って思った。


私は、

「ありがとう、助かった。」

って、伝えるのが、精一杯だった。



夫は、爽やかで、周りにいっさい壁を作らない男子だった。


こんな中学3年生の男子、珍しいですよね。


だいたい思春期や反抗期で、ちょっとツッケンドンな男子が多い中。


例えて言うなら、

「君に届け」(少女マンガ)の、風早くん。



夫は、一瞬で私の心をかっさらっていった。



この【忘れた宿題を一緒に写した】、


ファーストコンタクトで、私は夫に恋をした。








※中学生編、少しずつ書き足していくつもりです。

卒業するまで、いろんなことが、あったような、無かったような…。

思い出せる限りを、書き残しておきたいです。