ドン・ジュアン ④ ’24年・雪組・御園座 「人に非ざる者?」  | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

ミュージカル『ドン・ジュアン』
≪DON JUAN≫ un Spectacle Musical de FELIX GRAY
Licensed by NDP PROJECT 潤色・演出/生田 大和

令和6年7月28日 御園座 午前11時公演 1階10列上手側A席

この日の名古屋は、39℃...。日傘をさしても、地面から熱気が立ち上ってきました。


○ こっちか?
さて、多くの方にとっての
”The Most Impressive”
は、当然、こちらだったでしょうね(笑)。

⑥ 綺城 ひか理(97期・14番 「あかさん」「あかちゃん」「あかり」) 騎士団長/亡霊  芝居 ☆☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆

現劇団では、ダントツにこの役にハマる存在でしょう。私の知る過去を含めても、これ以上はいないかもしれません。
「冷たく硬質で、かつ大きな存在感」
を自然と醸し出すことが出来るのが、あかさんの特質だと思いますし、それが、見事過ぎるほど、ぴったりとこの役にハマっていました。まさに
「不可思議で不気味な人ならざる者」
そのもので、インパクトも最高だったでしょう。ただし、わたし的には、事前予想の範囲を大きく超えてはいなかったので、むしろ
「らいと君のカッコよさ」
が、より印象的だったということだと思います。とはいえ、
「凄かった...」
ですね。
「この役のために組替えしたのでは...」
と思えるほどに...


○ こういった役どころ?
さて、娘役二番手ですが...

⑦ 美羽 愛(104期・31番 「あわちゃん」「あい」「あわ」) エルヴィラ 芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆

Mozartの”Don Giovanni”においても、「ちょっと浮いている」というか、ドンジョバンニから、全く相手にされていない、かなり可哀そうというか、ある意味
「残念な娘」
的な役どころでした。
この舞台では、ドン・ジュアンの最後に直接的にかかわる分、存在感は強めですが、ちょっと分かりづらい役どころというべきか、分かりやすい役どころというべきか...元貴族の娘の修道女で「清純/純粋」というか、
「世間知らずのお嬢様」
という役柄なのかな...と思いきや、舞台を見進めていくと、一見そういった風に見える影に潜む、ある種の
「アザトサ」
が浮かび上がってくる。清らかな乙女が、ドン・ルイの仕打ちで「闇に落ちた」というよりも、
「最初からそういうタイプ」
なんじゃないかなと感じるというか...(まあ、皆そうなのが現実なのかもしんないけど)。とにかく、ここは、あいちゃんの芝居が、ぴったりハマリ過ぎていて...
「ちょっと怖い...」
感じでした。
見事な芝居でしたが、歌唱は、やや音程が甘かったように思いました (まあ、娘1が凄すぎたともいえるかも...。あと、ちょっと娘1に向かうっていう感じじゃないのかもって感じました)


○ A Fairy?
初演もこの役だった気がして、それは当たりだったんですね...。

⑧ 美穂 圭子(75期・3番 「けいこ」) イザベル  芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆☆

ちなみに、じゅんこさんも同じ役だったですね。そちらは、すっかり失念していました(笑)。さて、その
「見事な歌唱力」
で、この多くの歌に彩られた舞台を支える主柱となっていましたが、一方
「ドン・ジュアンの昔の女」
という設定は、やや無理があるのでは...

...って、多分、8年前の観劇と全く同じ感想を抱いていました...。それって、8年たっているのに、
「舞台姿が全く変わっていない」
ってことですよね...。そのことに気付いた時、ある種の
「戦慄」
が走りました...(笑)。

さて、久しぶりの観劇感想記事でしたが、この公演については、これで最終回です。次は...未定です(笑)。




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