作・演出/田渕 大輔
作曲・編曲/青木朝子 編曲/植田浩徳,多田里紗 指揮/塩田明弘 振付/御織ゆみ乃,桜木涼介,KAORIalive 擬闘/栗原直樹 装置/大橋泰弘 衣装/有村淳 照明/佐渡孝治 音響/大坪正仁 小道具/太田遼 歌唱指導/溝上水緒 演出助手/竹田悠一郎 舞台進行/押川舞 制作/藤枝太一 制作補/恵美和弘
令和3年4月4日 宝塚大劇場 11時公演 1階18列上手側S席
最近、『ロミオとジュリエット』原作を読みました。μとは違っているところも多くて、結構楽しく読めました。セリフのみからなる戯曲って、正直、読むのが苦手だったのですが、実際の舞台を観てからなら、読みやすいのかもしれませんね。今度は『ジュリアス・シーザー』と『アントニーとクレオパトラ』も読んでみようかな。
○ If
前の記事に「ブルートゥス」「クレオパトラ」の物語がよく書けているって書きましたが、正確には
「アントニウス/クレオパトラ」
とするべきだったでしょうか? 「あきら君」も
「退団公演」
なんですよね。もしも、「はなちゃん」が「3作」という異例の
「短期任期」
でなければ、あきら君の
「サヨナラショー」
があったかもしれなかったわけですね。
○ 忖度?
ですから、「アントニウス」の物語が、しっかりと書き込まれているのは、
「二番手スター」
という立ち位置からも、至極当然のことですし、それに伴って、特出の
「クレオパトラ」
が、目立ちすぎるくらい (?) だったのも、「必然的」なのかもしれません。ただし、その次に
「ブルートゥス」
が、よく書き込まれていたのには、少し複雑な気持ちになりました...。
...とはいえ
「アグリッパ」
も、主人公の「良き相棒」としての物語があったし (東上初主演も決まりましたし)、さらに、主人公の姉
「オクタヴィア」
にも、しっかりとした物語がありました。これだけ「多くの物語」を、
「100分ほど」
の作品の中に、きちんと盛り込んでいることには
「演出家の技量」
を感じましたし、ある意味
「宝塚的正解 (?)」
なのかもしれませんが...でも
「肝心の物語」
の方は、どうなのでしょう...
○ 今風?
勿論、
「アウグストゥス」
の物語が、一番分量が多いのですが...
最初の登場シーンで
「草食系主人公 (?)」
であることが描かれるのには、正直、少し○えました。とはいえ、最近の
「大河ドラマ」
でも、そんなのが多いみたいですけど...。
「英傑の物語」
の主人公が、本当は
「(現代日本的な?) 超平和主義者 (?)」
だった...みたいなのは、大河ドラマみたいに、長々と描かれるものならば、それなりに辻褄が合わせられそうですが、
「100分ほどの舞台」
には向かない設定のような気もします。大体、そんなの完全な
「○っぱち」
ですから、「歴史物語」であるはずが、「リアルさ皆無」の
「ファンタジー世界」
に陥ってしまいますし...(いや、この作品は、そもそも「ファンタジー狙い(?)」なのかもしれないですけど...)
○ 焦点?
しかし、その後の「ブルートゥスの物語」の深まりとともに、「観劇のテンション」も無事回復して、「舞台に集中」出来たはずですし、実際、主人公の
「ギリシャからの帰国~元老院議員~カエサルの暗殺~後継者指名~アントニウスとの対立~アウグストゥス」
という流れは、史実にも近いはずで、決して分かりにくいものではない...。そして、
① 柚香 光(95期・研13 「れい」) ガイウス・オクタヴィウス 芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆
「れいちゃん」は、「5組中随一」といっても過言ではない
「華麗な容姿」
だけでなく、その
「繊細な芝居作り」
が「もう一つの大きな魅力」であり、それはこの作品でも変わらぬものを感じました...
○ 観劇の醍醐味?
...が...↑に書いた通り、「物語の流れ」はよく分かるのですが、主人公の
「心情の流れ」
には、今一つ、うまく入り込めませんでした。実際、より感情移入しやすかった
「ブルートゥス」「アントニウス」「クレオパトラ」
と比べて、主人公の「心情の変化」自体が、
「微妙で複雑」
なものだったとは思うのですが...、正直なところ、「お○○」な私には、少々
「ややこし過ぎ (?)」
る感じ...で「感情移入」し切れない...ので、あまり
「心が動かされない」
んですよね...。見終わって、
「天草四郎」
の (直情径行型の?) 「分かりやすさ」が、ちょっと (凄く (?)) 恋しくなりました(笑)。まあ、
「題材自体の難しさ」
はあるのでしょうが、それなら、「宝塚らしく (?)」、もっと
「ヒロインとの物語」
に焦点を当てて、ストーリー構成すればよかった気がします。

(劇場テラスの桜は、満開に近いようでしたが、幕間には雨になっていて、窓際から見るのみでした)
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