作曲・作詞/ラインハルト・フェンドリッヒ,脚本/ティトゥス・ホフマン、クリスティアン・シュトゥルペック,オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/齋藤吉正
令和元年12月22日 午後15時30分公演 1階11列下手側S席
12日に新人公演があったものの、本公演を見るのは、ムラでの10月14日以来...2か月以上ぶりの観劇でした。
○ 公演最終盤
今度の土曜で千秋楽。宝塚初日は10月4日ですから、3ヶ月近い公演期間の最終盤ということですね。
さて、私自身のムラでの2回の観劇で、最も好印象だったのは...
「さくさくちゃん」の歌声
でした。勿論、今回の観劇もそれを楽しみにしてきたのですが
① 美園 さくら(99期・首席 「さくら」「さくさく) エマ・カーター 演技 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆
最初の歌声から、少し
「あれっ」
って言う感じがしました。少し
「キーが低くなった...」
のかとも思ったのですが、聞いていくと
「高音域ファルセット」
が、あまり出ていないような感じがしました。以前の感想を見返してみると、ムラでも同じようなことを書いているのですが、多分、その時以上...より高い音域がきちんと出ていないような...。明らかに、
「発声を回避」
しているような箇所も散見された気がしますし...。とはいえ
「地声での歌唱」
は、相変わらずの素晴らしさでしたけど。ただし、かなり後に、
「ファルセット歌唱中心の楽曲」
があるのですが、それは、きれいに発声していたので、そこに備えて、前半は発声を抑え気味にしていたのかもしれません。公演も最終盤、多少
「ノドに疲れ」
が溜まっていても不思議ではないですものね。
さて、芝居の方は、さくさくちゃんが、一番変わった感じがしたかも...。登場シーンの「感じ悪さ」とかが全然違っていて...。全体に
「濃厚な方向に進化」
した気がします。
○ Toughness
その他の方々は、あまり変化はなかったのかな?
...っていうか、私みたいな「高○者」が、2ケ月以上も前のことをきちんと覚えているわけがないのだから、↑に書いたことも、かなり怪しい...(笑)。でも
② 珠城 りょう(94期・18番 「りょう」「たまき」「たまきち」) ジョージ・エードラー 演技 ☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆
ジョージは、さらに
「軽い感じ」
になっていたような気もする (ぶっちゃけ、ジョージとフェリックスって、ちょっと軽薄というか軽率過ぎでは? 「類友」的には納得だけど (笑))。ぶしつけで、
「あまりにも楽観的」
で、直情的な行動の数々に、ムラ以上に「○ラ○ラ」させられたような気がするから...(笑)。ちょっと、持ちキャラに合っていない気もしますが、原作的には、こういった作りの方が「正解」なのかもしれない。
歌唱は変わらず...というか、この公演最終盤でも、全く
「ノドの疲れ」
を感じさせない所には感心させられました。結構、めっちゃ歌いますからね。でも、まあ、声質自体が...なのと、長く伸ばす発声の音程が♭しがちなのも相変わらずかな。
ただし、この
「強靭さ」
こそ、トップスターには欠かせない大事な資質ですよね。
○ 結局...
さて、久しぶりに見て、改めて、深く感じたことは
「どうして、この作品を??」
ってことでした。すでに、ムラでの初観劇の時にも書いていましたが、この作品は「主人公とヒロインの愛の物語」というよりも、
「祖国賛歌」
といった側面が、明らかに強いですものね。「ホームレス」を関わらせたり、ほんの一瞬「陰謀」で分かれたりしているけれど、二人の物語自体は、
「類型的」
だし、大して深くも緻密にも書きこまれているわけでもなく、その心情の変化には
「唐突さ」
を感じることも多いけれど、結局、終わり方自体は、
「全くの予想通り」
って感じなので、いくら好演しても、そもそも人物に
「深く共感」
できるような作りになっていないように思えます。
○ お○い系?
この作品において、それをカバーするものの一つは、その
「コメディー性」
...ということになるのでしょうが...
「アドリブ性皆無」
だし、かといって「何度も笑えるようネタ」が仕込まれているわけでもなく、その上、その多くが
「オーストリア内輪うけネタ (?)」
だし、そして
「凄いコメディアン」
がいるわけでもない...。実際、久しぶりの観劇だったけど
「クスッ」
が2回位だったかな...。
○ μだから?
まあ、ミュージカルである以上 (?)
「物語性の薄さ」
はありがちなことでしかないかもしれない...。本来のμ (?) において、そういったことをカバーするものこそ
「素晴らしい楽曲」+「素晴らしい歌唱」
であり、これだけ、物語が...なら、なおさら
「コンサート公演」
的に楽しむしか...。とはいえ、確かに、やや疲れを感じたものの
「ヒロインの歌唱」
は中々のもの...でも「きぃちゃん」レベルで「聞き惚れる」というところまではいかないし、主役の方は、元来
「そういったタイプ」
ではない...。そもそも
「楽曲のレベル」
は、総じて高かったものの“Melody”のような、一度聴いたら忘れられないような美しいメロディーに彩られた
「名曲」
というものも、なかった気がする...。
○ I’m not from Austria
結局、原作ミュージカル自体「傑作」とかかいう範疇に入ってくるようには思えない。ただし、この作品が
“Austria”
でヒットした理由は、とても分かりやすい...(とはいえ、Austrianの方々でも、このあまりに率直な (○供っぽい?) 「祖国賛歌」って、見ていて気恥ずかしくならないのかな...っても思いましたけど (笑))。でも、その他の国々では...。
● ストーリー ☆☆ / 楽曲 ☆☆☆☆ / 作品評 ☆☆
ということで、「演者」の方々が、いくら頑張っても...といった作品だった気がします...。
● 公演評 ☆☆☆
それにしても、私のようなド素人でも、こんなこと位は一回見ただけでも感じ取れたわけですから...この舞台が
「日本でも受ける」
って判断した根拠って何だったのでしょう?? 少なからぬ予算がかかっているはずだし...それなりの方々がきちんと時間をかけて判断されたはずなのに...。そこが
「最大の謎」
ですね (って、正確な集客状況など、私に分かるはずもないですけど (笑)。実は、もう1回見る予定があるのですが、正直なところ、ムラでの2回で十分だった気がしています)。

(もうこんな季節ですものね...)
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