Anna Karenina ② ’19年・月組・バウ 「世界文学ベストテン」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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①あすかさん ②おはなさま 

Musical『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』
原作/レフ・トルストイ脚本・演出/植田 景子

作曲・編曲/吉田優子,甲斐正人  振付/御織ゆみ乃,麻咲梨乃,大石裕香  装置/稲生英介  衣装/有村淳  照明/佐渡孝治  音響/氷谷信雄  小道具/福井良安  歌唱指導/飯田純子  演出助手/中村真央  舞台進行/表原渉  録音演奏/宝塚ニューサウンズ  制作/溝部誠司  制作補/西尾雅彦
平成31年1月20日 宝塚バウホール 14時30分 2列下手側


久々に原作を読み返しています。やっぱり、原作の方が、かなり「ナマナマシクよりリアル」な感じですね。そして、「細部にわたる描写」と「多数のエピソード」があって...勿論、とっても長い...ので、読み切るのは大変そう...(笑)。
...はともかく、こちらの舞台は、原作を
「植田先生フィルター」
にかけて、(TAKARAZUKAには相応しくない?)
「不純物 (?) をろ過」
したものから出来上がっている気がしますが、それでも、やはり「一般的な (?) オリジナル作品」とは全く異なる
「ストーリーの深さ」
が十分に感じられる作品になっていると思います。



○ 信心深く厳格なロシア政界の要人
原作では、妻よりも「20歳年長」という設定のようです。

③ 月城 かなと(95期・17番 「れいこ」)  アレクセイ・カレーニン  芝居 ☆☆☆☆  歌唱 ☆☆☆☆

確かに「年上の夫」に見えているはずなのですが、「○じさん○ささ」が微塵も感じられないことに○っ○しそう...
...はともかく(笑)、少なくとも、最初の内は
「分からず屋の唐変木」
の「いかついオ○ジ」のはずなんですけど...結局は、この人物に
「一番共感する」
ことになってしまう...。

この本自体が、そういった作りになっているのでしょうが、「れいこちゃん」って、どんな役を演じても、「嫌み」を強く感じさせず、どこか、とても
「魅力のある人物」
に見せる力があるような気がします。とにかく、一番
「涙腺にきた」
のって、この人物でした。


○ 原作の力
そして、アレクセイの心配していた通り、二人の生きざまの先には、ある意味
「破滅」
しか待っていなかったでしょう。この時代なら「社交界の鼻つまみ者」で、現代なら「ネットで袋叩き」の
「大炎上」
カップルといったところでしょうね。ところで、この作品自体は
「愛とは何か」
みたいなテーマが明確に感じられて、いかにも
「景子先生らしい」
とも言えそうですが、
「世界文学史上に残る傑作小説」
が原作だけあって、そういったテーマで作られた先生の他の作品と比べても、
「一段と深いもの」
が感じられ、現代でも変わらない人間存在における
「普遍的なテーマ」
というものを考えさせられる気がしました。要するに
「原作を読みたくなった」
ということです(笑)。

● 作品評価 ☆☆☆☆☆


○ 大抜擢?
さて、キャストの感想に戻って...間違いなく一番の
「驚きの配役」
から。そういえば、
「阪急阪神電鉄 初詣ポスターモデル」
にも選ばれていますね。最近5年は
2018年度:夢白あや, 2017年度:舞空瞳, 2016年度:鷹翔千空, 2015年度:星風まどか, 2014年度:美園さくら
といった感じで、すでに「二人もトップ娘役」に就任済み。さらに、ご存知「ひっとんちゃん」もほぼ当確でしょう。その次も、非常に有力な候補である宙組「アヤカちゃん」ですから、それに続く「娘1候補」として推されているということなのでしょうね。

④ きよら 羽龍(104期・5番 「おはね」)  エカテリーナ・シチェルバツキー(キティ)  芝居 ☆☆☆  歌唱 ☆☆☆

まだ
「研1」
ですよね...。ここは、明らかに
「第二ヒロイン」
的な役...。実際、出番も歌もかなりありました。社交界にデビューしたばかりで、ちょっと夢見がちな、とても美しい
「貴族の箱入り娘」
といった役どころでしょうか。そうですね...この役柄には、(ある意味「ヒロイン」同様に) 思わず目を惹かれてしまうような
「とびきり可憐な美しさ」
が必要だと思うのですが...。正直なところ、そこまでとは言えないでしょう。ただし、芝居自体は、きちんと作ってあって、(特に二度目の)
「コスチャとのシーン」
は、とても良かったし、最後の「妊婦さん」ぶりも、(何故か?) ハマっていたように思います(笑)。『エリザベート』での弟ちゃんずの時も感じましたが、最下級生なのに、かなり
「大人びた」
感じのジェンヌさんですね。あとは、とにかく
「声が美しい」
セリフ声もよく通ります。ただし、一曲目の歌は
「ファントムが現れる前のクリスティーヌ」
状態で、声量が全然たりなかった...。緊張もあったのかな? 二曲目以後は、かなり声が伸びてきていたように感じました。どちらかというと
「実力派」
スター系統なのでしょうか? とにかく「美声」がとても印象的でした。これからが楽しみです。


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