作・演出/田渕 大輔
平成30年11月25日 東京宝塚劇場 午後15時30分公演 2階11列センターA席
やっぱり、忘れないうちに、感想を書いておこうと思います。すでに、大劇場で3回観劇しており、これが4回目の観劇でした。前に少し書いた通り、「和物ショー」の方は、見るたびに、さらにその良さを実感出来ている感じですが、芝居の方は、ムラでの印象とあまり変わりませんでした。正直なところ、個人的には、(大幅?) 「演出変更」を期待していたのですが...。
<少しネタバレ、かつ、やや辛口になってしまいましたので、ご注意ください>
〇 導入部
さて、田渕先生の大劇場二作目となります。ただし、前作『王妃の館』は、原作ありでしたので、
「書き下ろしオリジナル」
では、「大劇場一作目」とも言えますね。
以前の感想にも書きましたが、冒頭の「絵画」は、私にとって
「ルーヴルでの最大のお楽しみ」
でもあったし、その絵画を使ってのセリフ作りも巧みなもので、物語に引き込む
「つかみ」
の出来はとてもよかった。
まあ、その後の展開については、ムラの観劇感想でも書いた通り、「個々人の描写不足」は否めないし、「既視感のあるシーン」や「無理やり感のあるシーン」も色々と...。でも、これはありがちなことでもありますね...。ただし、とても大切な
「大クライマックス (?)」
のシーン構成は、「ドラマティックさ」に「意外性」も加わっていて、良い出来映えだし、さらに、そこまでの伏線の作りも、なかなか巧みだったと思います。
〇 多彩な登場人物
ところで、「Leonardo da Vinci(ゆりかちゃん)」が「Andrea del Verrocchio(まっぷー君)」の工房にいたことは
「二人が愛人関係」
にあったらしいという有名な噂話もあって、何となく記憶にありましたが、「Sandro Botticelli(りく君)」「Perugino(あっきーさん)」「Luca Signorelli(もえこちゃん)」もいたことは知りませんでしたし、「Lorenzo di Credi(そら君)」や「Francesco di Simone Ferrucci(あーちゃん)」については、そもそも、その名前すら知りませんでした。
その昔(笑)、ウフィツィとピッティ宮にも行ったことがあるので、ルーヴルと合わせて、ダ・ヴィンチの代表作だけでなく、ボッティチェリ、ペルジーノ、シニョレッリ (と勿論ミケランジェロ) の代表作も見たことがありますから、これらの名前を聞いて、何か懐かしい気がするのも、個人的には好印象でした。
〇 強く印象に残る
さて、こちらにも書いた通り、『メランコリック・ジゴロ』のMyツボは
第8場A 街
「だって、おにいちゃん、ちっとも、うれしそうじゃないんだもん」
です。ただし、これは、この前に
「時々会ってくれるだけでも...手紙だけでも...」
「わたし...めいわく?」
といった台詞があって、そういった一連の流れからの
「とどめのセリフ」
みたいなものですね (何か、思い出すだけで、○腺が...(笑))。そして、この場面だけでなく、最後の
「お前が好きだ」
は勿論、全編に
「心に響く台詞がてんこ盛り」
の正に
「名作」
だと思います。
さて、『メランコリック・ジゴロ』のこの名シーンに対応するはず (?) の場面は、この作品では、
S8 メディチ宮・客間
でしょうか??
「初めて、二人っきり」
になるのも、(事実ではないけれど) アントワン/フェリシアにとっては
「10数年ぶりの再会」
といったところも似ています。初めて観た時は、「どんな展開になるのだろう?」って「ワクワク」しました。でも、ここでの二人の会話で、私が、最も印象的だったのは
「笑おうとするな!」
でした。この前後の会話もかなりのものですが、これこそ、極めつけの
「めいセリフ」
でしょう。もしも、私がそんなこと言おうものなら、先ず、
→「その場でひっぱたかれ」→「その後、既読スルー&着信拒否」→「当然、絶縁」
の憂き目にあうことは必定...モチそんな度胸はありませんけど...(笑)
こういったセリフを書ける方って...「ゆりかちゃん」並みのチョーイケメンで、何を言っても許されるタイプの方なんでしょう、きっと...でも、少しは「一般庶民 (?)」の気持ちも理解していただきたいもの...。
ムラで、初めてこの言葉を聞いた時は、「聞き間違い」か、○魔によって、何か「大切なシーンを見逃した」のだとばかり...(笑)。そのため、二回目の観劇では、注意して、そこまでの展開を見守ったことを思い出します...。勿論、何も見逃してはいなかったんですけど...。正直なところ、私はここで、いつも
「心が凍り」
ます...(笑)。
● 『メランコリック・ジゴロ』 作品評価 ☆☆☆☆☆
とにかく、私にとって『メランコリック・ジゴロ』は、『エリザ』等の海外μや『王家』のようなオリジナル傑作μに優るとも劣らないほど、好きな作品であることを改めて感じさせられました...
...って、いけない、いけない...これは『異人たちのルネサンス』の感想記事でした(笑)。
〇 実戦?
まあ、私にとっては、あまりに
「○リカシーに乏しい言葉」
の数々に...な作品だったかも...。↑にも書いた通り
「全体構想」「シーン構成」
的には、良いところが、かなりあるだけに、結構
「残〇感」
が大きかったかな...。とはいえ、この辺りの機微について、すぐに、「実戦で身に付ける」というのも難しい (し、色々と差しさわりもあるかもしれない) でしょうから、「良質な恋愛小説」を読み込まれるとかするとよいのでは...
...って、偉そうすぎですね(笑)。「何様のつもり」ってお叱りのコメントを頂きそう...(それは、ご勘弁を...)。でも、とにかく、どこか (docomo?)
「惜しい作品」
です。
〇 要注意?
それとともに、何となくひっかかったのは、やたらと
「少女の面影」
を追い求める性質 (?) かもしんない...。それって、ついこの間の
「るろ剣の原作者」
のこと思い出しちゃうので、よした方が...(笑)。
それに、少年時代のエピソードは、全体的に、ピンとこなさ過ぎだったよーな...。「自由」っていうのは、他人の所有物を勝手に処分することじゃないと思うし...。
あとは、
「銀橋のトップスター」+「舞台で娘1が鳥のように舞う」
って、どうしても、原田先生の「大○作」
『○夜の誓い』
のトラウマが蘇るので、少なくとも「宙組公演」では避けて欲しい..。冒頭で、そういったシーンを見せられると、
「テンション↓↓↓」
になっちゃうので...。まさか、田渕先生って、あの作品を「目標」に...する方は、さすがにいないでしょうね(笑)。
とにかく、良さそうなところもたくさんあったので、個人的には、「ストーリーの構築」だけでなく
「言葉の使い方」
を、もっと大切にしてほしいと思いました。
● 『異人たちのルネサンス』 作品評価 ☆☆
この作品の「白眉」は、本編が終わってからくるような気がしますね...。でも、だいぶ長くなってきたので、続きは、次の機会に...。
○ お正月のお楽しみ!
1月の新人公演は
’16年・宙組『エリザベート』
でした! しかも、放送は、
「1月3日の1回」
だけ...。
「まどかちゃん/もえこちゃん/そら君/あーちゃん」
新公で、これだけの実力派が揃うことは、これからもあるかどうか...。
これが1月最大の楽しみですね!!
○ ポスター

↓

先行画像もなかなかだったけど、ポスターの
「まどかちゃん、カワイイ...」
ですね。
昨日、『CASANOVA』が当たっちゃったので、2月はムラにも行くんだけど...やっぱり
「博多」
も行きたい...(笑)。
そういえば、1月は
’15年・宙組『王家に捧ぐ歌』新人公演
の放送もあります。生でみて、映像も何度も見たけれど、「HD放送」だし、個人史的には、(↑の『エリザ』を凌ぐ)
「最高の新人公演」
だったし、こちらも楽しみです!
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