ちょっと気がかり... | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

「一作でも、駄作は出してはダメ...」

と理事長が仰っていたという記事をお見かけしました。
最初読ませていただいた時は、当り前のことで、正論にさえ響きましたが...。

これって、TAKARAZUKA トップの発言としてはどうでしょう?
少なくとも、どこか
「守勢」
な香りがしますよね。
「今の好調な集客を、このまま継続させるには...」
的な発想が感じられる...。

しかし、そもそも、当たり前すぎることですが
「駄作を作ろうとして作っている先生」
などいるはずがない。


〇 OPERAとTAKARAZUKAと
宝塚で上演される作品は、
「座付きの演出家の先生の書くオリジナル作品」
が中心です。
そして、私が、宝塚を見始めて、最も驚いたことの一つが、まさにこの点でした (もう一つは、専科さんも含めて独身であることだったかな? (笑))
私が、それ以前に親しんでいたオペラの世界では、新作を見る機会は殆どなく、
「99.9%、過去の名作/傑作の再演」
ばかりでしたから、宝塚の舞台もそういうものだと思い込んでいました (要するに『ベルばら』とかの再演が主だと思っていた (笑))

オペラの世界では、複数の代表作/傑作を創作できたのは、
モーツァルト、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ
など、わずか数人の真に偉大なオペラ作曲家だけで、『カルメン』のみで知られているビゼーのように (『真珠とり』も、非常に美しい音楽ですが) 代表作は1つだけという作曲家が多く、さらに言えば、現在では一作も上演されないような作曲家が、圧倒的多数です。
また、上記の偉大な作曲家でも、傑作ばかり書けたわけではなく、すなわち、今では全く知られない駄作が、数知れぬほどあるはずです (そして、現在では、その歴史を生き延びたごく限られた演目を繰り返し上演しているのが、オペラの舞台です。ちなみに、オペラもまた、本来は大衆の娯楽、商業公演作品であり、「観客に受ける=作曲家の収入」ですから、基本的に多くの人に喜んで見てもらうことを目的に書かれており、そういった点では、TAKARAZUKAの作品創作と何ら違いはありません)

そういったことは、オペラ以外の全ての舞台作品だけでなく、TVドラマでも、小説でも、誰かのために創作されている全てのものに言えることで、オリジナルの新作である以上、
「傑作が生まれることは滅多にない」
ことであり (だからこそ、傑作を呼ばれる)、逆に、
「駄作といわれるものが生み出されるのは、ごく普通のこと」
のはずです (そして、凡作というか、まあまあの作品が一番多いのでしょう)


〇 TAKARAZUKA演出の先生方
34人の演出家の先生がいらっしゃるそうですが、個々の能力の違いも勿論あるでしょう。
また、宝塚の座付きの演出家の先生方が、どのような待遇なのかは知る由もないのですが、仮に、他の業界 (TV、演劇、ミュージカル等) に比べて非常に恵まれた待遇で、非常に優秀な方々ばかり集っているとしても、34人もの先生方が、限られた時間で、新たな作品を作り上げていく以上、少なくとも、
「一部の観客の方々に駄作といわれる作品」
が、時折生み出されてしまうことは、避けがたいことと思われます。

「駄作を作ってはいけない」
という意識で生み出される作品って、どー考えても、
「こじんまりとまとまった、どこかでみたことのあるような作品」
ばかりになっていきそう...。それこそ
『不滅の棘』
のような
「ぶっとんだ作品」
は出てこないでしょう。


〇 あと100年?
同じようなことを繰り返し続けた企業が、そのまま存続し続けることは...、全ての業界でめったにないことのようです。
まして舞台興行を生業とし、しかもオリジナル作品を中心に公演する企業においては
「駄作を絶対に作らないようにする」 = 「同じような作品ばかり」 = 「徐々に衰退する」
ことになりかねません。


〇 トップこそ
「駄作を恐れず、先生方が本当に創りたいものに、存分にチャレンジしてください」
という風であってほしい。
勿論、能力を見極めたうえでの適材適所や、先生方が書いたものを、しっかりチェックし、宝塚の舞台に相応しいものに練り上げていくシステムは大切です。
しかし、どうしようと、多数のオリジナル作品の上演においては、少なくとも、
「一部の方が駄作と呼ぶもの」
が生み出されてしまうのは、避けられないことのように思いますし、現代社会では、そういった
“Noisy Minorities”
の言動が拡散しやすいということもあります...。ですが、むしろ、そういった
「駄作/凡作と呼ばれているものをカテに、名作/傑作というものが生まれてくる」
と考えるべきではないでしょうか。


〇 タ〇ゴト?
勿論
「駄作をいくらでも書いてもいい」
と言っているわけではありません。
けれども、繰り返しになってしまいますが、駄作を作ろうとしている方など一人もいない演出家の先生方に対して
「一作でも駄作は出してはダメとハッパをかける」
などということは、まさに
「百害あって一利なし」
としか思えない。

まあ、宝塚演出の諸先生方は、そんな如何にも
「サ〇リーマン・〇ップがいいそうな〇ワゴト」
などは、
「右耳 → 左耳」
だとは思いますけど...(笑)。ただ、
「もっと、『不滅の棘』 (みたいな作品) を!!」
と思っていたところだったので、
「ちょっと、心配」
になりました。


〇 〇作評
甘口ブログを標榜しつつ
「〇とか、...とかで誤魔化し」
ながら、つい辛口評を書いてしまうことが、少なからずある自覚はあって、自分でこの記事を書いていて
「白々しい」
気もして、自省しつつの記事でしたけど...(とはいえ、やっぱり自分の記事の傾向は、これからもあまり変わんないと思います (笑))、一方、理屈っぽい自身の性癖的に考えても、やはり、こういった結論になってしまいます。

本来は、記事へのコメントにするべきなのかもしれないのですが...
長すぎて、コメント欄には受け付けられなそうですし、長すぎて、読んでいただくのが、却ってご迷惑になりそうなので、自分のブログに掲載といたしました。ご容赦いただければ幸いです。



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村