浪漫活劇(アクション・ロマネスク) 『All for One』 ~ダルタニアンと太陽王~
脚本・演出/小池 修一郎
平成29年10月1日 午後15時30分公演 1階5列最上手側S席
■ 2018年 公演ラインアップ
【全国ツアー】 2018年3月~4月・雪組『誠の群像』『SUPER VOYAGER!』
【宝塚バウホール】 2018年3月~4月・雪組『義経妖狐夢幻桜』
『誠の群像』は、スカステ放送を録画はしてあったはずだけど...まだ見てませんでした(笑)。
「燃えよ剣」は、司馬作品の中で、最も好きな小説の一つでした。でも、ヒロイン的な存在っていましたっけ? 土方の生き様がとにかくカッコよかったというイメージしか残っていなくて...。
そして、あーさの単独初主演作、めっちゃ面白そうだけど...その週末は多分全ツの方ですね。スカステの放送待ちか...(でも、頑張って行こうかな。大劇場は、ゆりかちゃんのお披露目だし...)。
いずれにしろ、両方和物なのも嬉しいニュースでした。 “希望コンビ”の歌のお楽しみは、きっとショーの方でたっぷりあるでしょうし。
<一部辛口かもしれません>
○ あて書き?
この作品は、ある意味、トップスターよりも、娘1へのあて書きみたいな感じかもしれませんね。コメディーの中心も、ちゃぴ (とれいこちゃん) だったような気がするし。
声/所作によるルイとルイーズの切り替えは、実に見事なもので、新公では全く太刀打ちできませんでした。体格差もありますが、キビキビとした男役らしい動きも大きなポイントだったでしょう。
歌唱的には、良く聞くと、多少あちこちで♭するところがあって、完璧とはいかないようです (前に違うこと書いたような気が...(汗))。しかし、発声自体は非常に安定していて、声量もあり、聞かせどころの音階はきちんと合わせてくるので、特に不満は感じさせません。
地声で歌う低めの音域と裏声で歌う高音域に声を良く響かせることの出来るポイントがしっかり二箇所あり、そこが、歌の聞かせどころとなっていて、感情表現もバッチリ。芝居の中の歌唱としては、実に見事なものでしょう。ただ、声質自体は美声とまでは言えないでしょうか。
① 愛希 れいか(95期・14番 「ちゃぴ」) ルイ14世 芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆ / コメディー ☆☆☆☆ / ダンス ☆☆☆☆☆
ちゃぴの大劇場12作目、来年11月までの在団が、事実上決定的なようですね。
最近では、トップスターは大劇場5作程度が多いようですので、トップ二人分以上の作品数となりますね...。あまりに異例なこととなって、この先の予想は全くできませんが...。やはり、一つは”トップスターの意向”もあるのでしょう。
通常は、トップ娘役は、トップスターの8~9期下級生の事が多く、トップコンビは、基本的にトップスターがトップ娘役をリードしているように見えるものですが...。
○ 独り立ちはまだ?
一応、1期は↓で、○齢はさらに↓のはずですが...。全ての面で実力は...。
まあ、キャリアが違いすぎるし...、しかも研9という異例の下級生でのトップ就任であったし...、8期↓とは言わなくても、4~5期↓の相手役でも十分にリードできるか不安もあるし...、仕方ないとも言えますけど...
さすがに3作を過ぎれば、一人立ちするものと思っていました。大体、3作でトップを卒業される方もいるのですから。
確かに、あらゆる面で実力は十分とは言い難い。しかし、ガタイの良さで、真ん中に立っての収まり感は悪くはないでしょう。
② 珠城 りょう(94期・18番 「りょう」「たまき」「たまきち」) ダルタニアン 芝居 ☆☆☆ / 歌唱 ☆☆ / コメディー ☆☆ / 体格 ☆☆☆☆
今回の主役も、見た目はかなりいい線いっています。好みはあるでしょうが
「まあ、いい男」
と言わせるだけの器量も十分。
「疑いを知らず、真っ直ぐな、田舎者」
というキャラにもよくハマっていました。
見るからに強そうで
「当代随一の剣豪」
にも相応しい。
コメディエンヌとしての才能は...ともかく、持ちキャラをよく活かして書かれた脚本通りに、笑いもとれていたと思います。
○ 課題は?
問題はやはり...歌かな...。
発声は安定していて、声がひっくり返るようなことはないし、声量はまあまあ、音程も全くとれないわけではないけれど...
特に、サビで、声を伸ばすような、曲の聞かせどころのパートで、音程がズレることが多くて、しばしば↓↓となります。その他はまあまあ歌えているんですけど、肝心なところでコケるので、歌としての評価はどうしても↓になりますね。
また、ルイと酒場のダンスを踊る時の伴奏なしでの歌声を聴くと、はっきりわかるように、元来音程感が乏しい声なのでしょう (ここで、いつも笑いが起きるのは、わざと○手に歌っているからではないはずです)。まあまあ歌えているようでも、ピシッと音があっている感じがあんまりしなくて...、ここが、前トップスターと最も差異を感じるところでもありますね。
ただ、もって生まれた声質は仕方のないことなので、たまきち君は、その恵まれた容貌を活かして、ある意味、典型的な宝塚男役らしい芝居で魅せていくことになるのでしょう。
実際に観ていても、演技が上手いというタイプとは思えませんが、ホセもアーサーもフェリックスもダルタニアンも、同じような芝居で、同じように真ん中感がありますから、この辺が天賦のものなのかもしれません。
でも、残念ながら、トップ就任後の実力の伸びは、それほど感じられないようにも思います。
いい加減、ちゃぴのサポートに○るのは止めにして、自身の力で一人立ちし、こういった自身の美質を活かして、自分らしいトップスター像を作り上げていきべきではないでしょうか。

○ そして、最後
公演の最後の最後、デュエットダンス...。
ここでのパフォーマンスも、歴然とした差があります...。
娘1が実力派なのは悪いことではないけれど、やはり宝塚は、トップスターを頂点としたピラミッドじゃないと、収まりが...
いやいや、そうでもないのかな...。正直、トップがもうちょっと○えさえすれば、わたしには、現体制に、特に不満はないのかもしれないですね。 ...to be continued
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