琥珀色の雨にぬれて④ ‘17年・雪組 「華はやはり大切」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

ミュージカル・ロマン『琥珀色の雨にぬれて』  作/柴田 侑宏  演出/正塚 晴彦
雪組・全国ツアー・イズミティ21  平成29年9月2日 18時公演 1階30列センターS席

さて、前回の記事にも鋭いコメントを頂き、再び反省中...。
ただし、フランソワーズは、クロードとシャロンの○道徳性 (動○的本○性?) を際立たせるために、単に、それと対照的な“清く正しく美しい”女性として描かれ、(脇役として) 存在しているわけではないと思います。フランソワーズは、もう一人のヒロインなのであり、そして、彼女のような無垢な少女の中にも勿論、激しい情念が潜んでいて、その激情こそが最終的にはクロードの行動を決定づける。しかし、男もまた完全には支配されまいとする...といった解釈は可能でしょう。
「りさちゃん」フランソワーズは、間違いなく単なる清純で可愛らしいだけの女性には見えませんでしたから、演技としては十分に及第点。評価は訂正したいと思います。
あとは、このブログ紹介のMy Favoritesに挙げてあるように、私が映像でしか知らないジェンヌさんの中で、一番のファンなのは、「遠野あすかさん」ですので、かなりひいき目も入っていると思います(笑)。
さて、鬼門 (?) のこの作品の記事もこれで終了の予定です。最後も、性懲りもなく、ごく一部やや辛口なところがありますが...ご寛恕いただける範囲のはず...。


大分後ろに来ましたが、どセンターに近い席で、しかも勾配がかなりあるので、とても見やすい席でした。音の聞こえも良かった気がします。ただし、ショーの途中で一瞬音楽が切れた時があって、かなりビックリしました。その一瞬だけだったのですが、一体何だったんでしょう? (あと、芝居でも、一ヶ所あったかもしれない)

○ これぞ、”The TAKARAZUKA STAR”

出てきただけでスターさんと分かるオーラはダントツだったかも? やっぱり、美形イケメン・高身長は、宝塚の舞台には欠かせません (...し、この舞台にも、あと2人はそういったスターが必要なはずですが...。「だいちゃん」がいればなー...)

① ルイ・バランタン  彩凪 翔(92期・17番 「しょう」「あやか」)  芝居 ☆☆☆ / 歌唱 ☆☆
凄腕のジゴロ役。芝居は、まずまずかな。作んなくとも、そのまんまで、その役柄みたいなもんだし...(笑)。ただ、シャロンとのやり取りには、もうちょっと濃いものが欲しかったような気もします。
こいつって、結局、かなり悪い奴なのか? 結構ずるい小物だったのか? 実は凄くいい奴なのか? これから大物になるのか? 
美形のジゴロって、自分から遠すぎる存在過ぎて、良く分かりませんでした(笑)。というか、そういった様々な要素をあわせもっている、柴田先生らしいリアルな人物造形なのでしょうね。
歌では、第一に、声の響き自体が足りないですね。音域もやや狭い感じかな? そのあたりは、ショーだと、さらにはっきりしていました。


○ 実力者

② ミッシェル・ドゥ・プレール伯爵  真那 春人(92期・48番 「みっくん」「まなはる」「はる」)  芝居 ☆☆☆☆
研12 「男役十年」(以上) はダテじゃない、といったところ。最後の
「少し、がっかりしたね...」
は、とても心にしみ入 (って、何故か「ごめんなさい」と謝りたくな) りました。実に見事な芝居で、どうしても○人公演っぽい感じが否めない、96期以下の下級生たちとの実力差を見せつけて、
「まなはる君がいて、本当によかった...」
としみじみと実感いたしました。

③ シャルル・ドゥ・ノアーユ子爵  桜路 薫(95期・11番 「なお」「おーじ」)  芝居 ☆☆☆
「おーじ」君って、よく知らなくて...
95期生だったんですね。研9ということか。ちょっと怪しい系のオジサン役で、とても良かったと思います。もう少し、上級生さんだと思っていました。

④ フレデリーク  煌羽 レオ(94期・6番 「KARI」)  芝居 ☆☆☆
「KARI」君は、いつも通りの良い仕事でした。研10生、全体の配役バランスを考えると、もうちょっと出番の多い役柄でも良かった気がしますね。

⑤ ジョルジュ・ドゥ・ボーモン伯爵  奏乃 はると(85期・12番 「にわ」「はると」)
⑥ シモーヌ  梨花 ますみ(67期・20番 「みと」)
⑦ イヴォンヌ  千風 カレン(90期・30番 「のりえ」「のん」「カレン」)
この辺りの方々については、言うまでもないので、詳細は略させていただきます。


○ ジゴロたち

⑧ アルベール  橘 幸(96期・14番 「めーこ」「たっちー」)  芝居 ☆☆☆ / ダンス ☆☆☆☆ 

芝居もダンスも上手いけど、このルイに次ぐトップジゴロという役柄に合っているかというと...
はっきりいって、ちょっと無理があります。ここは、実力よりも見た目が肝心...かもしれないし。
ここに一人、華のあるスターさんが来ていれば、舞台全体の華やかさが、大分違っていたようにも思えます。「れいこちゃん」がルイで、ここに「しょう君」とか...って、れいこちゃんは、とっくにいないけど(笑)。どちらかに、「ひとこちゃん」がくればよかった気もしますが、そうでなければ、ここは男役十年「KARI君」の方が良かったような...。
いや、「たっちー」は、間違いなく実力者なんですけど、持ちキャラ的に...。

⑨ ピエール  陽向 春輝(99期・20番 「たわし」「ひなた」) ☆☆☆
ここは、そこまでのトップクラスのジゴロじゃないから、まあ何とかなっているかな? でも、ちょっとキャラ的に作り切れていないかな? 「ちさと君」辺りがきそうな役柄でしたかね。ただ、それでは、芸が足んなそうだし...。
ひなた君、熱く演じてたし、とっても勉強にもなったでしょう。でも、もう少し、シュッとする必要があるかな?

⑩ ローラン  星加 梨杏(100期・19番 「リオ」「りあん」「かりあん」)
ジゴロの中でも、一際背が高くて目立っていたのは、リオ君だったのかな? ⑧⑨以外のジゴロたちは誰が誰だか良く分かっておらず、実力とかも全然分かりませんでしたが、リオ君は『Bow Singing Workshop』と『New Wave! -雪-』の両方に出演していたんですね (それで、何となく名前に覚えがあったのでしょう)。さらに来月の『宝塚舞踊会』にも出演予定ということですから、歌・踊りともに期待の下級生なのかな?
5組中でも、雪組下級生が特に疎いのですが、エトワールの同期生と組んで、次回の新人公演は、100期生コンビの可能性もあるのでしょうか? (それとも、次回以後は、3年以上続く101期生の超一人っ子政策開始でしょうか?)

⑪ エヴァ  沙月 愛奈(89期・17番 「あゆみ」)  芝居 ☆☆☆ / 歌唱 ☆☆
子爵様相手なのに、ちょっと年上カップルっぽいと思っていましたが、89期生の6期上さんでしたか。
キングが卒業して、ただ一人の「だいもん」の組内同期生ですね。
ジゴロの元締め (?) らしさはしっかりと、でも、お歌は、ちょっと響きが薄くて、もう少しだったかな?


○ こちらも華がありますね

⑫ ジュヌヴィエーヴ  妃華 ゆきの(96期・20番 「ゆきの」「みどり」)  芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆

新公・峰不二子の映像を観て以来、とっても気になる存在だった「ゆきのさん」。その後の公演では、ゆきのさんが、どこにいるのかを探すのが、雪組観劇の一つのお楽しみになっていました(笑)。
そして、『Bow Singing Workshop』&『New Wave! -雪-』での歌唱をきいて、ますますファン度↑中のところで、スカイナビゲイターにも選ばれて、朝のお楽しみが増えていたところです。
この公演では、女性陣で3番目の役に抜擢。いきなりのプロローグでの歌にも驚かされました。発声がまだ安定しきっていない感じですが、4回の観劇の中でも、段々と良くなってきていたように感じています。
芝居はとてもよかったんじゃないでしょうか。キャラにも良くはまっていましたし。それに、舞台の華という役割でも重要だったような気がします。
残念ながら、新人公演のヒロインには縁がなかったのですが、一期上の「あいみさん」とともに、雪組の舞台を支える中心の一人となって (長く!) 活躍して欲しいジェンヌさんの一人です。


● 作品評価 ☆☆☆ / 公演評価 ☆☆☆

ある意味、柴田先生らしさたっぷりの作品だとは思うのですが、あまりにも淡々と進んで行って、大クライマックス的な盛り上がりに欠けるし、傑作とまでは言えないような気がします。
でも、節目節目で、主役の歌が入るので、「だいもん」のお披露目演目に選ばれた理由も分かるような気がしました。

今回の公演自体ですが、何度か書いているように、いわゆる“ザ・スター”的な存在が足りない感じは、どーしても否めません。それ故に、宝塚らしい華やかさが不足気味で、もの足りないものがある。誰かもう一人でもこっちにくれば...だけでなく、だいちゃん、がおりちゃん (、まから君) たちがいれば...とかも、どうしても考えてしまいました。
ショーを含めて考えれば、地方公演的には十分に合格点だと思いますけど、大阪や首都圏のメノコエタ方々的には、どうでしょう? 
雪組、やっぱり人手が足りませんよね...。さらなる、組替え移動とかあるのでしょうか?


izumi
(1450人入るそうです。東京宝塚劇場は2000強、大劇場が2500弱ですから、結構キャパシティのあるホールですね)


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