Santé!!① ‘17年・花組・東京 「こんなに楽しいのに、何故か...」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

レビュー・ファンタスティーク『Santé!!』~最高級ワインをあなたに~
作・演出/藤井 大介
作曲・編曲/青木朝子,手島恭子  音楽指揮/塩田明弘  振付/羽山紀代美,御織ゆみ乃,若央りさ,ANJU,KAZUMI-BOY    装置/新宮有紀  衣装/河底美由紀  照明/佐渡孝治  音響/大坪正仁  小道具/加藤侑子  歌唱指導/彩華千鶴  演出助手/竹田悠一郎  装置補/国包洋子  舞台進行/岡崎舞,荒川陽平

平成29年7月30日午後15時30分・花組・東京宝塚劇場 1階12列下手側S席

宙組新公のキャスティング...全くの予想外でした。
新公ルドルフを、さらに上げてくることさえも予想できていませんでしたし、その上、よく存じ上げない方の名前が上段に...。調べたら、99期生はともかく、まさか103期生が早くもくるとは...。しかも、まどかちゃんの方じゃなく、ゆうりちゃんの方というのも、ビックリですね。ここ、れいなちゃんが来るとばかり...。でも、10/26は予想外のお楽しみ多数となりそうな予感...。

[解説]
『Santé!!』とは、フランス語で「乾杯!!」の意。世界各国で愛されるワイン。まるでワインを楽しむように、個性豊かで美しく華やかな宝塚の舞台に酔いしれて欲しい…。優雅で、気品溢れるワインのイメージは、まるで宝塚歌劇そのもの。様々な夢や愛、ロマンが詰まった街パリを舞台に“ワインを飲んで見る数々の夢”をテーマにお届けする作品です。明日海りおの新たな魅力に迫る、芳醇な香りと大人の雰囲気を放つレビュー――公式HPより
 

こちらは、(芝居と違って?) ただひたすら再会を楽しみにしていました。
東京で何か演出変更があったとかいう記事タイトルをおみかけしたような気がしますが、私には、全く分かりませんでした。まあ、元来記憶力が...だし、集中力がそがれていたりしてたから...(笑)


<ネタバレにご注意ください>

○ 観る前は「ワインの楽しみって、ショーの楽しさとは、全く別でしょう...。大丈夫かな」とか思っていましたっけ...

序章 ル・ミリオー・ヴァン(最高級ワイン)  音楽/青木朝子  振付/御織ゆみ乃
第1場 グラン・シャトー(5大ワイン)  ☆☆☆☆
第2場 ル・パラディ(天国)  ☆☆☆☆


つかみは最高...かな。5大シャトー、中でも、キキちゃんのお○ま感皆無の上品な美貌に心奪われ...
続いては、みりりん...(はともかく?)...白くてひらひらした存在に意識がもっていかれそうにも...(笑)


第1章 フルール・ブランシュ(白い花の香り)  音楽/青木朝子  振付/御織ゆみ乃
第3場A~E シャスラ・デュ・ペイ・ロマン(ジャスミン)  ☆☆☆☆
第4場 ヴィオニエ(アカシア)  ☆☆☆☆


お約束のテーマ曲歌い継ぎ場面ですね。今回は客席下りもあります。
実は、午前公演は通路側席で、グラス購入も少し考えたのですが (Wow!なデコグラス持参のマダムもちらほら...)
「いい○したお○さんが○かしいし...実際ジェンヌさん方にもドン○きされそうだし...それが、心理的ダ○ージとなって、舞台に差支えが出てもいけないし...」
で、自粛しました(笑)。すぐ前が「くららさん」、すぐ後ろに「しぃちゃん」の実力者コンビが来てくれて、特に「しぃちゃん」は、耳のすぐ真上で歌ってくれる感じだったので、その生の美声をたっぷりと楽しむことが出来て
「ラッキー!
でした (でも、時々、意識が大階段の白い方に吸い寄せられ...(笑))

歌い継ぎでは、ムラでは「ゆきちゃん」に注目でしたが...、今となっては、キキちゃんの時にヒトシオの感慨が...とにかく“手拍子!”です。
今回のテーマ曲...
”朝子先生 Good Job!!”
でしょう。一気に盛り上がります!


第2章 アロム・デュ・フリュイ(果実の香り)  音楽/青木朝子  振付/若央りさ

は、色々で意識が飛びがち(?)なので、また後程...



第3章 オドゥール・アニマル(動物の香り)  音楽/青木朝子  振付/ANJU
第7場 シャトー・ベイシュベル(濡れ犬)  ☆☆☆☆
第8場 ラ・ターシュ(ムスク)  ☆☆☆☆


ワインは、それなりに詳しい方ですが (↑の” Chasselas du Pays Romand”は全然知らず、スイスワインなんですね。それと ”Viognier”は単なるブドウの品種名のはず)...ブルゴーニュお○くで、ボルドーはあまり知らない(笑)。それはともかく、”Chateau Beychevelle”初めて飲んだことのありそうなワイン名が出てきたと思ったら、次は絶対に買えないブルゴーニュの銘酒中の銘酒、ロマネ=コンティと同じ醸造社のロマコンに次ぐ値段の”La-Tache”...
はともかく、ここで、ガラッと雰囲気が変わって、アダルトなムードに...その切り替え役は、(我らが?) キキちゃん...
二番手として、こんな場面をよく任されていましたが、最初の頃は悪戦苦闘だったんじゃないかな...歌も、ダンスも...、譜面通り、振り付け通りに、きっちりとやるのに精いっぱいで、自分の個性を出して、キキちゃんなりの魅力で、観客を惹きつけるとまではいってなかったと思う。
とにかく、歌がよくなりましたよね。音程どり、声域の広さや声量もですが、声質といった要素まで良くなっているように感じるのには、正直驚かされます。
以前は、声が響ききらないし、声自体の美しさも今一つと思っていたのですが、今ではよく声が響いて、(超美声とまでは言えないと思いますが) 声自体も耳に心地よい。歌唱テクニックが上達する方は沢山いらっしゃいますが、声質自体が明らかによくなったように感じることはあまりないですから...。しかも、公演毎に、徐々に確実に進化している。絶え間ない研鑽・修練の賜物でしょうね、絶対に...。

ところで、ラ・ターシュで、れいちゃんと「ひらめちゃん」が組んでいるのは、やはり組替えが分かっていたからなのでしょうか? でも、キキちゃんの相手が「あかりさん」だったのはどうしてなのかな?


大分、長くなってきたので、第4章~第9章 第22場までは、稿を改めて...で、〆にジャンプ...

第9章 フルール・ルージュ(赤い花の香り)
第23場 バローロ(スミレ)  ☆☆☆☆


第22場 黒燕尾の最後は、銀橋に整列。背後の大階段には「ゆきちゃん」のシルエット。そして、皆がはけていく中、キキちゃんは銀橋をゆっくりと上手側に歩いていきます。最初ムラで見た時には
「まさか...」
でしたが、今では皆様もご存知の通りでしょうか...。キキちゃんのソロ歌で、デュエット・ダンスが始まります...。最初観た時は...
「ついに、ここまで...(○)」
雪組では、だいもんのカゲソロでのデュエット・ダンスでしたし...、何か一層の感慨がありましたね。
実は、この日の午前の公演では、歌い始めの発声が上手くいきませんでした。でも、午後はきっちりと綺麗な声で歌いだし...。これも、もって生まれた美声をそのまま響かせているわけではなく、その努力/研鑽で、美しい発声法を身につけたことを示しているのでしょう...(そして、それが、実はとても難しいことをも示して...)
デュエット・ダンスが続く中、キキちゃんは、静かに上手側にはけていきます。そして、ここ、いつも拍手したくなるのをじっと我慢しています。千秋楽では、思わず......しちゃいけないですよね...。

● 芹香斗亜(93期・23番 「キキ))  歌唱 ☆☆☆☆ / ダンス ☆☆☆☆ 

プレお披露目は観ていないので、『エリザベート』から“みりりん花組”をみていることになります (梅田『ベルばら』『アーネスト』を除く全公演)。
『エリザ』後、だいもんが組替え。そして、『Ernest in Love』から、ずーっとみりりんの隣にはキキちゃんがいました。多分、キキちゃんファンになったのは、この頃からだったでしょう。『カリスタ』でいきなり二番手羽根を背負ってきたのに驚かされ、でも、この頃は実力もまだまだで大変そう...でちょっと心配...。その後の本公演では、役付き自体が二番手に相応しいとも思えないことも多くて...結構、毎回フラストレーションがありましたが、その中で、キキちゃん自身は、芝居・歌唱・ダンス、いずれも着実に実力を伸ばし...(勿論、みりりんをしっかりとサポートし続け)...前回の本公演『雪華抄/金色の砂漠』で、ついにキキちゃんにピッタリ、二番手スターにも相応しい大役をこなし、続いて、久々の主演公演、しかも初の東上公演『MY HERO』があって、そしてこの公演でも、しっかりと二番手らしさをみせていて...
「再来年には...」
と思っていました。
私は、(自分ブログの事は棚に上げて?) ○口ブログサイトはなるべく読まないようにしていて...“空気”とか仰っていた方々がいらっしゃることも、最近初めて知りましたが...
「“空気”がいかに大切なものなのか」
そういった方々にも、お分かりになる日が...。


○ これから
“明日海りお・芹香斗亜・柚香光・瀬戸かずや・鳳月杏・水美舞斗” 
が、10月10日以後
“明日海りお・柚香光・瀬戸かずや・鳳月杏・水美舞斗・優波慧”
という並びになるのでしょうか?

二番手は、組替えがない限り、「れいちゃん」で間違いないでしょう。改めてこのショーをみても、やはりそう思いました。
以前、記事にまとめた通り、状況的に「みやちゃん」の組替え二番手の可能性は十分にありそうとは思っていますが、それはあくまでも可能性なのであって、やはり”縁も所縁もない組への落下傘”というのは、イレギュラーなものに思えてならないところも正直あります。
れいちゃんは、何となく末っ子キャラっぽくて、キキちゃんのような“みりりんのサポート的な役割”は、まあ、ぶっちゃけ無理でしょう(笑)。(歴代のトップ娘役さん以上に寄り添い続けてくれた?) キキちゃんがいなくなって、みりりんはこれから...。でも、こんな時のために、気心の知れた「ちなつちゃん」を呼ん (で、さらに実力十分の相手役を選ん) だのかな...。

キキちゃんが、新天地で、ゆりかちゃんと (あいちゃんと”新トリプルタワー”として) 仲良く、伸び伸びと、その実力をさらに発揮すること (そして、ゆりかちゃん、さらに、まだまだ未熟なまどかちゃんの良きサポート役となること) を疑ってはいないのですが...、こんなにも楽しいショーなのに
「この並びは、もうすぐ見れなく...」
と思うと、あちこちで、何故か○が...(○をとると、○もろくなって... (笑))

とりあえず、帰り道、土曜日のチケットを追加しました...。

花
(この並びがこんなにも早く見られなくなるとは...想像だにしなかった...)



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