舞音-MANON-⑬ ‘16年・月組・東京 「ほぼ1年ぶりの再会」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

Musical『舞音-MANON-』~アベ・プレヴォ「マノン・レスコー」より~
脚本・演出/植田 景子
音楽監督/吉田優子  作曲・編曲/Joy Son  指揮/塩田明弘  振付/大石裕香  擬闘/清家三彦  装置/松井るみ  衣装/前田文子  照明/勝柴次朗  音響/大坪正仁  小道具/市川ふみ  歌唱指導/ちあきしん  演技指導/汐美真帆  演出助手/谷貴矢  衣装補/加藤真美,神山友余  舞台進行/香取克英

平成28年2月14日 月組・東京宝塚劇場・千秋楽  平成29年元日 スカステ放送

東京千秋楽、2階最前列上手側で観劇していました。
「この素○らしい公演が、終わってしまう...。あと2作しかないのか...」とか、思いつつ...(だったかな。実は覚えてないけど (笑))


[公演解説] フランス恋愛文学の最高峰の一つであり、バレエやオペラ作品としても人気の高い、アベ・プレヴォ作「マノン・レスコー」。将来を嘱望されるエリート青年が、自由奔放に生きる美少女マノンに魅せられ、その愛に翻弄されるドラマティックなラブストーリーを、20世紀初頭のフランス領インドシナに舞台を置き換え、アジアンテイストを散りばめた新鮮な世界観で描き出します。
1929年夏、フランス貴族の血を引く海軍将校シャルルは、駐屯先であるコーチシナ(現ベトナム南部)・サイゴンの港に到着する。熱帯地方独特の、湿ったけだるい空気に包まれたシャルルは、今までに感じたことのない強い運命の力が、自分を未知の世界に導いていくかのような不思議な予感にとらわれる。そんな彼の前に、黒髪の美少女が現れる。彼女は、社交界では有名な踊り子で、金持ちの男達の心を次々に捕えては、自由気儘に豪奢な暮らしをしていることから、“舞音(マノン)”と呼ばれていた。
一目で彼女に恋してしまったシャルルは、その想いを止めることが出来ず、マノンと共に避暑地のヴィラへと向かい、二人は至福の時を過ごす。しかし、マノンの兄、クオンが彼女を連れ戻しにやって来る。華僑のパトロンの元へと去ってしまったマノンを許すことが出来ないシャルルは、彼女を忘れようと苦悶するが、そんな彼を、旧友のクリストフが親身になって心配する。そして、シャルルがインドシナ総督の一人娘カロリーヌとの婚約の決心を固めようとした時、再び、彼の前にマノンが現れ・・・・。
フランス支配に対する独立運動の不穏な空気が流れる中、マノンへの愛に全てを投げ打つ覚悟を決めたシャルルの前に、次々と過酷な運命が立ち塞がる。
ニューヨーク在住の韓国人作曲家ジョイ・ソン氏、そして、振付に元・ハンブルクバレエ団ソリスト大石裕香氏と、国際的に活躍する女性アーティストをクリエイティブスタッフに迎えて創り出す、東洋のエキゾティシズム溢れるオリジナルミュージカル、アジア版「マノン」にご期待下さい――公式HPより


○ 多くの (?) 方々の評価と個人的な感想
さて、公演中は 「あい・あい、○るさい」とか、「なんで、あんなことするの? 意○わかんない」とか、「もう○人の...って...ヤ○ヤレ」とか、まあ散○な評○を聞かせて頂き...
「先入観なしに、見ることが出来たなら...」とか、「よくお見かけする、?な感想について」とかの表題で、(一生懸命?) この作品の良さについて、ブログ記事を書いていましたっけ...
改めて、スカステ放送で、懐かしの東京千秋楽を見れば、やはり、
「これを、○作と言われても...」
というのが、率直な感想です。

● 音楽  ☆☆☆☆☆
何と言っても、音楽が素晴らしい。分かりやすい美しさと現代性を両立させたハイレベルの素晴らしい楽曲揃い。
でも、勿論、平凡な歌い手では...なのですが、最高のキ○キ○VOICE「まさおさん」 (節も全開だけど (笑)) だけでなく、「かちゃ」と「うみちゃん」の見事な歌唱、「ちゃぴ」もよく頑張っていて...(そういえば、年末の特番で、ちゃぴが、2016年の歌として、”What is Love?”を真っ先に挙げていましたね)
この作品については、先ずは何よりも、”Joy Son先生による音楽の素晴らしさこそが特筆すべきもの”...なのに、公演中は、そういった声すらも少なかったような...。
うーーん、何故だったのか...未だに分かりません...(でも、『NOBUNAGA』もそんな感じだから...私の感じ方が...なのかも...。いや、両作品とも音楽のレベルは確かです)
この公演に批判的な記事で、音楽について触れられることは、殆どなかった気がする...。
私の正直な気持ちとしては、この作品における楽曲の素晴らしさに○○けないのは○○○なものかと思う。

● ストーリー  ☆☆☆☆
ストーリーは、世界的にも有名な原作に則っているわけですし、悪いはずはないと思います。
さらに、原作のストーリーを、”植田先生らしく、より緻密に再構成”
白軍服の映える青年貴族将校、育ち故のあまりの真っ直ぐさとずっと抑えつけられていたエネルギー/情熱。フランス人とインドシナ女性の間に生まれた混血の美女、不幸な生い立ち、その生い立ちがこの女性にもたらしたもの。その不幸のままに歪んでしまったその兄。
婚約者を愛する美しい貴族令嬢、友想いの真っ直ぐな青年貴族、息子のように思ってくれていた婚約者の父親、青年が多くの人に愛される所以。
貧窮の中で生まれる強烈なルサンチマン、共産主義の夢想と冷酷な工作・陰謀...
人物設定に (『星逢』などに顕著にみられるような) 不自然さや無理やりさがない。唯一の?は、現組長さんの役位かな。でも、あれももっと相応しいキャストさえがいれば、問題なかったでしょうし。

「もう一人の...」とか「精霊たち」とか「シャルルの幻想体験」とかについての苦情は受け付けます (笑) が、あれこそ植田先生の作風であるし (「みやちゃん」...美しかったし...)、それに、あれによってストーリーが壊れているわけでは決してない。ラストについても賛否は避けられないでしょうが、あの終わり方を無下に否定することは出来ないと思います。そして、私自身は、ちょっと意表をつかれるとともに、シャルルの運命などをも色々と考えさせられ、余韻を残す良いエンディングだと思いました。
 
● 作品評価  ☆☆☆☆ 
マノンの人物像の変更、舞台をインドシナに移したこと、革命家を絡ませてのストーリー展開、さらに植田先生らしい繊細な舞台風景の美しさも加わり、同じ原作の諸作品の中でも、”宝塚らしく洗練された作品”になっています。
特に入りが実に素晴らしい。もう一人のシャルルが先ず現れて、てっきりまさおさんかと思っていると違っていて、本当のシャルルはその後に登場する...。シンプルな船上のセットから、サイゴンの街並みへの見事な転換、市場の喧騒、自転車が現れ、ハッとさせられ、そして、とどめに、名曲“Exotic RAIN”。植田先生がどこかで、「難しい作品だと思ってたけど、まさおの“Exotic RAIN”を聞いて、いけると思った」と書いておられた通り、ここで、一気に、現実世界からエキゾチックな (ファンタジーも許容する) 異世界に持っていかれる感じがして、このツカミ/Scene 1がとても好きでした。

ただし、ちょうど物語の真ん中、トゥーランでのマノンとの二人での生活の辺りで、もう1曲、良い楽曲があれば...って (二人のデュエットがあってもいいはずと)、観劇の時にも思いました。この辺だけが、ちょっとダレル感じがあって、そこだけが少し残念。もうちょっとで、☆☆☆☆☆の傑作なのにって...。

● 視聴お勧め度  ☆☆☆☆ 
見ておられない方もたくさんいらっしゃると思います。見ても、寝てしまった方も多いかもしれない...。
東京千秋楽は、まさにこの作品の最終進化型。BDではムラ公演しかみれない。これが見れるのが (新人公演視聴と並ぶ)、スカステ加入の最大の醍醐味。
スカステ放送を録画されていれば、もう何時でも見れます。録画されたものをお友達に借りることもできるでしょうし。是非一度は、視聴の価値は十分にあると思っています。


○ さて、個人的感想意見だけでなく...最後に、他の方の感想も (再掲ですが)

『舞音―MANON-』は、ノスタルジックだけど新しい印象、そして繊細な空間で植田景子先生らしい作品だなと感じました。アンサンブルにいたるまで、皆がそこに生きているかのような芝居の世界観、集中力が月組らしいな、と。
まさきさんの曇りのないオーラ、白の軍服で立っているだけで自ら発光されているようなまさに宝塚のスターという感じで、とても素敵でした。ちゃぴも魅力的で素晴らしかったですし、同期のかちゃも彼女にぴったりなすごくいい青年役で共感しましたし、みやちゃんも研究を重ねたことを感じさせる素敵な踊りでした。りょうちゃんも存在感があり、一生懸命向き合って頑張っていましたね。いろいろな人がそれぞれの思いを抱えながらも、いま与えられた仕事を懸命に前だけを向いてやっている姿に心から感動しました。
まさきさんが、先日退団を発表されました。誰しもいつかは退団するとわかっているつもりでしたが、いざうかがったときは、つい涙が出てしまいました。月組時代、常にまさきさんが前を走ってくださる存在でした。まさきさんのように歌えるようになりたい、仕上げるスピードが早く意欲的でガッツのあるまさきさんになんとかついていきたいと、ずっとやってきました。いまはまさきさんの退団公演を観ることを考えるととても怖いですが、最後まで勉強させていただきたいと思っています。


この時は、アーネスト再演のお稽古中だったでしょうか? この素晴らしい文章に、様々なモヤモヤが浄化され、救われたような気持になったことは覚えていました。
昨日は、特番の”まさみり対談”をみていました。まさおさん「泣きすぎてて、心配になった」って言ってましたね...。



manon
(『NOBUNAGA』も、同じような批評が多かった気がする。でも、来年放送で見て頂ければ、また違った感想が...)



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