NOBUNAGA⑫ ‘16年・月組・東京 「The “お屋形様” Day」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

ロック・ミュージカル 『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』  作・演出/大野 拓史  
作曲・編曲/太田 健, 高橋 恵  振付/若央 りさ, 山本友五郎, 平澤 智  擬闘/清家 三彦  装置/新宮 有紀  衣装/有村 淳
平成28年8月27日 15時30分公演 1階19列最下手側S席


かなり後ろのかなり隅っこの席。もう何度も観ていて、筋も舞台転換なども頭に入っている (つもりな) ので、今回は、“The OYAKATA-sama's Day”として、お屋形様が出ているところは、ずっと屋形様だけをオペラ見することにしてみました。私のオペラグラスの倍率でちょうど全身が入る距離だったし。
ところが、第8場とかは出ずっぱりで...、オペラを上げ続ける腕がブルブルと...(笑)。でも頑張りました。


● 龍NOBUNAGA様 ずっとOpera Glasses 見 Day

○ 自ら望んだこの役...
大劇場公演2日目が、私の初観劇でした。まずは“サルとキンカンのやり取り”に一本取られ...、暗転後、幕が開けば、『敦盛』
「おおっ、こうくるのか...。でも、やっぱり、どことなく、かわいい...」
お目々ぱっちり、とっても細い、白装束だけにさらにそう見える、華奢な信長様。
「大丈夫かな...」
でも、続く、ロックな序曲は最高にカッコよくて、セリ上がりで、カブイた格好で出てくれば
「これは、絶対に大丈夫!」
以後は、どんどんお屋形様になっていって、大クライマックスに度肝を抜かれ、
「○作」
と思いこんだものの、世評は...まあ、いいとして(笑)

あれから、もう2ヶ月以上過ぎて、『敦盛』は、さらに見事なものとなり (体の軸がビシッとしたというか)、何度も『NOBUNAGA』をリピ観劇した私にとっては、
「これが、本当のお屋形様...」
状態となっています(笑)


○ 不敵な笑み
ムラでの初観劇からのお気に入りの一つは、
第8場 「岐阜城」 家臣団の大反乱がおき、
ロルテスには「お前は一人だ。助けは来ない...」と嘲けられる。
この絶体絶命の状況の中、信長が浮かべる“不敵な笑み” 
そして「誰に頼みすがるつもりもない...」と、高らかに歌うシーン。
「これぞ、稀代の英傑・織田信長! 滅茶苦茶、格好いい」

ここ以外で、印象に残るのは、
第1場 「桶狭間」 「散りやがれっ」と命じた後、女たちと入れ替わりに、舞台からはける直前に浮かべる“笑み” 
信長は (シシィがついに持てなかった)、行動と精神の自由さを溢れんばかりに持っている (衣装も凄いし (笑))
「カッコいい」

そして、“謎の笑み”が一つ...
第3場 「比叡山」の最後、長政とお市を狙う銃声が響いた時、象の上の信長は“にやりと笑い”、続いて、長政が銃弾を剣ではじくと“豪快に笑う”
今回の“ずっとお屋形様ガン見”で、ようやく気づいたのですが、これってどういうことなのでしょう? 
最初観た時から「この銃撃は一体誰が?」という疑問はあったものの
「勝家らが、勝手にお市を助けようと? いや、あれじゃお市も撃ち殺しかねないような...?」
犯人も、その狙いも全然見当がつかず...
この笑みからすると、信長の指示で狙撃したってことなの? でも、何のために?


○ 二人の真の関係とは
義昭「何をしておるのじゃ...」
帰蝶「との!」  信長「きちょうー!」
信長を庇い、ロルテスの銃弾に倒れる帰蝶。信長、心の乱れが一瞬露わに...。そして、帰蝶を抱きとめる。
帰蝶「ようやくに...ここに帰ってきとう...」 その頬には大粒の涙が... 
信長、悲しみを秘め、毅然とした表情に戻り 「儂は変わらぬ。変わらぬからこそ...」

義昭「どうしたそなたたち...」
再びロルテスが銃を撃とうとする時、その気配を感じとり、ハッと目を見開き、「このままでは、帰蝶がまた撃たれてしまう」、”咄嗟に体を入れ替え、瀕死の帰蝶を守るため、その楯となろうとする信長”...。

この直後、信長「これから先も、共に...」 帰蝶「はい」 そして...

前に書いた「帰蝶の言葉」や「あまりに長き別離」 (見た目では、清洲城では時間が流れない設定に見えますが...、史実通りの設定なら、信長が清洲城を去ってから、すでに9年) など、二人の関係には謎も多いのですが...

ここって、じっくり見れば見る程、かなりきますね...(思い出しただけでも...)。


○ 『The VOICE!!』
ムラ前楽・千秋楽~東京公演では、声がやや本調子ではない感じ?があり...
この前の週末も、土曜日は今一つで、日曜日は復活みたいな印象でした。
でも、もう大丈夫みたいですね。今回は、3度の観劇いずれも見事な歌唱でした。

本調子だと、もう最初の
「はるか遠くに 確かに続く......大空行く 龍のごときに...」
ここのソロ~合唱でこみ上げてくるパッションが全然違いますから...。
そして、とどめ?は...、ラスト3曲...。いずれ劣らぬ名曲揃い。

この日、この”最高の歌唱こそが、さらにこの作品の価値を、何倍にも高めている”ことを改めて実感しました。

● 織田信長(天下統一を目指した英傑)  龍真咲 (87期)  演技 ☆☆☆☆☆  歌唱 ☆☆☆☆☆



○ でも、ずっとオペラ見していると、何か映像を観ているのと同じような印象が...、何か生っぽくないというか...。
やっぱり、肉眼で前の方で観る方がいいなー (って当たり前 (笑))


○ でも、『VOICE』DVDは、さいこー! 今日も、○○インチ・スクリーンで、手拍子しながら見ています。秀吉、小宰相、信盛、お市、良勝は勿論、義元も妻木もマリアンナもいて...(オルガンティノも弥助もさこの方も...)。そして、ラマールとロワゼルが、”Ca ira mon amour”を歌う。続いて、アルトワが...。多分、この後は、やっぱりきっといつも通り○いちゃいますね。小柳先生に再び深い感謝を...。これは、改めて視聴記をいつか書こう...。


nobu
(でも、刀捌きは、あまり変わらないかも (笑))




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