ドン・ジュアン③ ‘16年・雪組・KAAT 「もちろん、凄い」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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①あすかさん ②おはなさま 

ミュージカル『ドン・ジュアン』 «DON JUAN» un Spectacle Musical de FELIX GRAY  潤色・演出/生田 大和  平成28年6月26日 15時公演 KAAT神奈川芸術劇場 (KAAT千秋楽) 1階18列最下手S席


前の前の記事の続きです>

そういえば、『ドン・ジュアン』と聞いて、まず浮かんだのは、モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』でした。18世紀のオペラ作品で、モーツァルトの代表作の一つですね。生の舞台も何度か観ているし、CDでも聞きこんだ作品でした (車内でもよく聞いたし)
最初の観劇で、この作品のフラメンコ風のミュージックに馴染めなかったのは、この『ドン・ジョヴァンニ』のイメージが残っていたからかもしれません。考えてみれば、ドン・ジュアンでスペイン貴族なんですものね。こっちの音楽の方がある意味正解。
二度目の観劇で、ようやくその真価に気付けたような気がします。


<ちょっとネタバレがあります>

● 出演者の方々

先ずは、さきちゃんのお歌から。
① 彩風 咲奈(93期)  ドン・カルロ   ☆☆☆☆
明らかに、先週よりも歌は良くなっていたというか、「こんなに上手かったっけ」と、驚かされたというか。声質もいいですね。結構聞きほれました。セリフ声もばっちりきまります。そして、舞台映えのする見事なプロポーションにも触れないわけにはいきませんね。いよいよ「さきちゃんの時代」が、やってきますか?
役柄は...、実は何の○にも○ってない? 単なる○り部?かも。

なかなかソロ歌が出なくて、
② 望海 風斗(89期)  ドン・ジュアン  演技 ☆☆☆☆  歌唱 ☆☆☆☆☆
最初はさきちゃん (とか、女たちとか) ばかりが目立ってて、しかも「凄くいいんじゃない」とか思っていたのですが...、だいもんが歌い出すと、あまりのレベル差に...。もう次元が違います。
朗々と響き渡る強靭な美声。揺るぎの全くない音程。ゾッとするほどの凄みを感じて...(もう言葉を失う...)。この歌唱を聴くだけでといった感じにさせれるます (ストーリーとかどうでもいいみたいな (笑))

そもそも、(劇場に駆け込まなくてはいけないほどア○な予定を組んでまで (笑)) この作品を何とか2回みたいと思ったのは、作品自体も気にはなりましたが、『アル・カポネ』 (7/3放送!) の時 (作品の出来なんかどーでもいいと思った位 (笑))、とにかく「だいもんの歌」がもの凄くて、チケットを1回しかとらなかったことを、とーっても後悔したからでした。

演技も、さすがの実力を発揮。その美貌で、ただみなをうっとりというよりは、美貌は勿論、その強烈でワイルドな肉食系のセクシーさで、狙った獲物をみな虜にするといったタイプかな。

「この役を演じることが出来て、とっても幸せ」というような挨拶がありましたけど、女性もこういった役柄ってとけこめるの (でしょうね...。結婚相手には全く不向きですけど (笑))。男性としては、勿論、こういうのって、とっても○らや○しいです。若く○○な頃に抱いていた見果てぬ○というか、やっぱり、あの展開は、「もっ○いない」というか(笑)。良く考えると、「本当に、あのまま続いたの?」という気もしますが、舞台を見た時には、そんなふうには (あんまり、それほどは  (笑)) 思わなかったので、それは、前にも書いた通り、ちるちるちゃんの魅力/実力によるものが大きいのかなと思っています。

そして、その次に来るのは、この方。
③ 香綾 しずる(90期)  騎士団長/亡霊  ☆☆☆☆☆  
カーテンコールでの明るい中だと、さらに存在感が増してました (一人Haunted Mansion)。お隣のけいこさんも大うけ。ちょっと動くだけで、客席も大うけ。さらに“魂のステップ”まで決めて、まさにカテコの主役でした。
勿論、舞台での実力も見事。凄いメイクにピッタリの凄みのある表情を各所に決めまくり (ずっと追いかけているわけではないのに、時々オペラ見するといつもそんな感じでした)、舞台の影の支配者としての存在感も凄かった。歌も凄い (凄いばかり使ってますね。語彙なさすぎ (笑))
雪組には疎くて、よく存じ上げませんでしたが、90期4番 新公主演1回の“がおりさん” かなりの実力者とお見受けしました。でも...、この公演では...、お顔は覚えられませんでした(笑)

こうしてみれば、やはり4番目の役ですね。
④ 有沙 瞳(98期)  エルヴィラ  ☆☆☆☆
聖女のようで、実は激しい...、ちょっと危○い感じ...。でも、じゅんこさんが言っていた通り、エルヴィラが居ようと居まいと、「ドン・ジュアン」の運命は、何も変わらなかったでしょう。すなわち、「ドン・ジュアン」には、実は全く何の影響も与えられない、自称○。そういった意味では、ちょっと哀れで、ある意味滑○な存在とも言えますね (ちなみに、『ドン・ジョヴァンニ』の同役”ドンナ・エルヴィラ”は、はっきり時○遅れの○稽な存在として描かれています)
こちらも、かなり難しい役だったでしょう。歌も演技もしっかりとしているので、安心してみていられます。

本当は、こちらが4番目の役なのかな?
⑤ 永久輝 せあ(97期)  ラファエル  ☆☆☆
主役級の中では、実力が一枚落ちるのは明らかです。他の方々のしっかりとした役作りと比べると、ひとこちゃんのラファエルには、この人物のもつべき悲しみ、嫉妬、怒り、激しさみたいなものが、やや希薄に感じられる (まだ、ふり切ってないというか)。そして、(歌)声のひびきが今一つ弱いのも、かなり気になりました。音程がとれないわけではないのですが、発声に少し“こもり”が感じられます (演技が薄く感じるのも、このためかもしれません)。けど、まだ研6。男役10年まで、まだまだこれからですね。

⑥ その他の方々
専科のお二人は、もちろん見事なパフォーマンス (個人的には、けいこさんの濃さ 《演技も歌も》 が、ちょっと苦手なんですけど...)
そして、KARI(煌羽 レオ・94期)君の妖艶さは印象的。
あとは、「凄く、いい声!」と思って、オペラ見したら、さっきー(諏訪さき・99期)君でした。バウがとっても楽しみです。


● 観劇お勧め度  ☆☆☆☆
感動に涙するとかではないのですが、やはり必見の公演でした。もうチケットがないですけど...


○ 二回目で気づいたこと
二人でベッドで目覚めた後、マリアはラファエルのことをドン・ジュアンに話そうとしていたんですね。「私も(、話さなくちゃいけないことが)...」と言おうとしたところで、ドン・ジュアンが「二人で遠くへ...」とか話し出したために、言いそびれてしまっていました。
だから、「話さなきゃいけないと思っていた」というマリアの言葉に嘘はなかったし、実際に話そうとしたんだと思います。

あとは、先にも書きましたが、音楽の真価にも、ちるちるちゃんの実力に気づいたのも2回目の方でした。私みたいな初心者には、1回の観劇では分からないことだらけ...。できれば、もう一度...。
カテコでだいもんが「再演する」みたいなことを言ってた(?)ので、それを信じましょう(笑)


○ 個人的萌えポイント
白峰 ゆり(うき)ちゃん、とてもチャーミングで魅力的でした (その美貌こそが、全ての始まり...。ところで、こちらを、○替わりでア○に...とか (笑))


がおりん
(こちらが、MVPという声の方が多そうですけど...。実物は、もっと凄いんです...。しかし、元顔が全く分からない...(笑))



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