東京では、初の2階席です。第一幕第1場 奥で行われているお芝居・ダンスが良く見えて、新鮮な感じ。とても楽しめました(けど...ちょっと、ついてなかったかな)。
● 公演評価 ☆☆☆☆☆ / 観劇お勧め度 ☆☆☆☆☆
楽しいお芝居、美しいお歌。ピッタリのキャスト。
心地良すぎて、寝不足だと...。要注意です。
● ムラとの演出の違いで、新たに気づいたこと
第二幕第3場“魂を救う会”で、ギャンブラーたちに、カートライト将軍を紹介する場面、ムラでは「おおー、女だ! すげえ!」とギャンブラーたちが、教団のトップが女性であることに凄く驚く演出になっていました。
「すごーく、時代感じさせる」(古くさーい)感じがしたのですが、東京ではこのようなセリフはカットされているようです(今の時代に観劇するには、その方がよさそうです)。
● お笑い度↑
ムラで見たときは、どうしても笑い足りない感がありました。正直、古すぎて、もう笑えなくなっているのかと思っていましたが、それは間違いでした。
元々、しょっちゅう大爆笑するようなコメディー・ミュージカルではなく、あちこちで(品良く)クスクス笑うようなコメディーでしょうか(最初のスカイとネイサンのやり取りとか、95期二人芝居とか)。コメディーの主役は、勿論、ネイサン。前にも書きましたけど、本当にネイサンの果たす役割はものすごく重要。紅子さん、あちこちで、細かなネタを増やしてきていて、さらにアデレイドも、間の取り方などが良くなって、明らかにお笑いパワーは↑してます。
特に、ムラでは消化不良感が強かった、第二幕第3場「“魂を救う会”の内部」 ネイサンとスカイとのやり取り、リアクション芸に磨きがかかり、ビッグジュールの(様々なアドリブありの)お笑い(とナイスリーへのアドリブ)も加わって、冒頭から笑いが続き、そこから(やっぱり意味はよく分からないところもあるのですが)「座れ、舟が揺れる」につながるので(ここも一人一人の細かな芝居も練れてきて、ダンス全体のノリも良くなっている感じだし)、ここが、とても楽しめるようになりました。
この場面の最後にも出ますが、その他でもちょくちょく出るネイサンの変な声。クスクス・ネタとして、よい仕事してます(これが、とても良いアクセントになっていて...、ないと、だれて、眠くなりかねないかも?)。
● でも、改めて、トップの力を
何度も観劇して、改めて感じさせられるのは、トップの実力です。
まず、第一幕第1場A セリ上がりで後ろを向いての登場でのポージング、美しささえ感じさせるハットさばき(下級生を「寅さんみたい」と言い切れるだけのものが確かにある)、そして見事な歌唱...。
所作/身のこなし、良く練られかつ安定した芝居、表情の動き、セリフ回し、そしてダンスの切れ、美しさ...。宝塚の男役に求められるものの殆どが極めて高いレベルにある。
さすが、GRAPHで(個人的に、総合力では、星組の実力No.2とも思っている)礼君を評して、「まだまだ未完成」と言い切るだけの実力の持ち主です。
そして、歌、歌、歌...。声質自体が美しく、声量も十分、音程がきっちりと取れていて、それが、いつも変わらない。
中でも、この日に聞いたフィナーレの「運命の女神」は、「おおーっ」とちょっと驚くほど、、私が聞いた中では、最高の出来でした。歌唱力が一段と上がったの?とも思ったのですが(この日が良かった理由?は、あとで)。
勿論、もう一人のトップ、ふうちゃんの実力も見事ですね。彼女も、本当に美声の持ち主、美しい発声、安定した歌唱。そして、芝居・ダンスの実力も見事なもの。
星組は、まさに「歌劇団」と呼ばれるにふさわしいトップを迎えました。
このミュージカルでも、本当に「安心して聞いていられる」(幕間にも時々そんな声が聞こえてきますね。宝塚ファンの実感でしょうか)レベルをずーっと超えた、素晴らしい歌唱を、心ゆくまで堪能できます。
トップお二人、ともに容姿は地味系であることは否定できません。ですから(とても幸いなことに)、きっと『ベルばら』をやるようなことはないでしょう。
次の本公演は『こうもり』、こちらも、がっつり歌とワルツになるはず(ショーも楽しみ)。その次は、何をやってくれるでしょう? このトップコンビの間は、きっと、しっかりと『歌劇』を楽しませてくれるはずです。本当に、本当に、楽しみです。
● この公演は
みっちゃんのフィナーレの歌があまりにも素晴らしくて、びっくりしたのですが...。
この公演は、最前列に、初演スカイ...大地真央様、御一行がいらしていたようです(こんな時に限って、二階席...)。それで、いつもに増して、めっちゃ気合が入っていたんですね。

(レジェンド降臨...)
この日は、オペラでみていたら、ネイサンに強烈なウィンクをもらいました。はっきりと目が合う感じ...(って、オペラグラスごしですけど)
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