日本と中国の寺院建築の決定的な違いは
屋根の張り出しの違いです、雨の多い日本
では建物を雨による腐食から防ぐ為に軒が
深く造られました、又、瓦を葺くので重量
に耐える構造が考えられました、組物です、
屋根の重量を分散させて柱への負担を軽減
するアイデアです、
本来は柱に付随する物ですが禅宗様の組物は
「詰組(つめぐみ)」と言って柱の間にも
組物をびっしり詰めてあります、
過剰としか思えません、禅宗寺院の山門には
詰組が必ずあります、この過剰な装飾が禅宗
なのは合点がいきませんが、京で一番典型な
のが知恩院の山門です、見事な詰組で木口の
腐食防止の白の塗装とのコントラストが見事
です、どう言う訳か一番過剰な装飾の山門が
禅宗なのです?