最近、YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」から誕生したアイドルユニット「DRAW♡ME」にハマって無限リピートしている。
もし「No No Girls」が、研ぎ澄まされた実力で世界をねじ伏せる物語だとするなら、彼女たちは「バラエティアイドル版 No No Girls」ともいえる。もっと泥臭く、もっと人間臭い「生存戦略」の物語だ。
福留光帆、森脇梨々夏、立野沙紀、二瓶有加、風吹ケイ、みりちゃむの、メンバーの6人
彼女たちは、決して芸能界のエリート街道を歩いてきたわけではないだろう。むしろ、日の目を見ない地下の暗闇や、燻るような時間を、誰よりも長く彷徨っていた。
そんな彼女たちにたまたま訪れたのが、「NOBROCK TV」という千載一遇のチャンスだった。
そこは歌やダンスの審査会場ではない。罵倒、大喜利、ドッキリ。そんなカオスなバラエティの戦場だ。だが彼女たちは、なりふり構わず全力で爪痕を残した。
その泥臭い姿がプロデューサー佐久間宣行の目に止まり、そして視聴者に見つかったのだ。
「素直でごめんね」を聴くと、そんな彼女たちの背景がオーバーラップして、胸が締め付けられる。
特に「見つけてくれてありがとね」という歌詞。これは単なるアイドルソングの常套句ではない。
本当に「見つけてもらえなかった」長い時間を知る彼女たちが歌うからこそ、その言葉は重く、鋭く、刺さってくる。
芸能界はわかりやすく「運」と「タイミング」の世界だ。どんなに可愛くても、どんなに歌がうまくても、売れるとは限らない。残酷なほどに、実力だけではどうにもならない壁が存在する。
何かのきっかけで結ばれた「縁」。この「縁」という名の「運」と「タイミング」を、その瞬間に掴み取った者だけが、スポットライトを浴びることができる。
一方で、彼女たちと同じように実力があり、同じように努力していても、この6つの席に座れなかった人間は山ほどいる。
結局のところ、いま目の前の「縁」が何につながるかなんて、誰にもわからない。もしかしたら騙されてボロボロになるかもしれない。
それでも、それが「運」と「タイミング」が巡り合わせてきたものだと信じ、全霊を賭けて掴みに行けるかどうか。その「覚悟」の差が、売れるかどうかの境目なのだろう。
しかし、これはテレビの向こうだけの話ではない。現実世界も全く同じだろう。6人の姿から、この醜く汚くも美しい世界を生き抜くヒントを感じることができる。
彼女たちは、限られたチャンスをその手で掴み取り、今も必死にしがみ続けている。
その姿は、未完成だからこそ美しく、人間臭いからこそ強く感情移入してしまう。気づけば楽曲を無限リピートしてしまっている。
2月3日にパシフィコ横浜で開催される「NOBROCK FES」。残念ながら現地に足を運ぶことは叶わなかったが、オンライン配信で見届けるつもりだ。
彼女たちの物語は、ボクに問いかけてくる。「お前は、目の前に来た『運』を、全力で掴み取っているか?」と。
